竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

夏の名残のー千葉市海浜アクアスロン2018予報

2018年の千葉市海浜アクアスロン大会は、9月9日(日)に開催されるそうです。

http://www.tokio-world.com/chibactiy-aquathlon/index.html

私は、私の故郷である千葉市美浜区高浜で行われるこの大会の存在を昨年初めて知りましたが、大会自体は今年で21回目となります。
歴史を積み重ねてきた大会です。
7月5日現在、まだエントリー期間は終わっていないようです。
私自身は骨折の影響でスイムの練習ができなかったため、今年の参加は見合わせます。
この大会のスイムは、稲毛海浜公園プールの「流れるプール」を使用します。
ただし、大会はプールのシーズン営業終了後に開催されるので、水は流れてはいません。
1周300mのプールを周回した後、海浜公園内をランで周回するレースです。
スイムとランのデュアスロンには興味があるけれど、いきなり海は泳ぎたくない、という方にはお勧めの大会です。
また、この大会にはトライアスロンのトップ選手がゲストとして登場します。
昨年はリオデジャネイロオリンピックパラリンピックの代表選手が来て、軽くではあるもののそのパフォーマンスを見せてくれました。
とてもよい刺激になりました。
そういう意味でもお勧めの大会です。

故郷であるので、大会会場の稲毛海浜公園プールには、少年時代、夏になると何度となく遊びに行きました。
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夏休みが終わると同時に屋外のプールの営業が終わるため、夏休みの象徴のような場所でもありました。
この大会はシーズン営業終了後の開催ですが、まだ夏の名残のある時期です。
少年時代の夏休みを振り返ると、甘酸っぱいような過ごし方をしたわけでもないのに、思い出すたびに切なさがつのります。
でも、そんな感傷はレースには関係ありません。
昨年初出場した私は、スイムで失敗してしまい、故郷の水の冷たさを肌身に感じました。
その体験記事を下にまとめました。
参考になれば幸いです。

予報
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/09/02/181750

レポート
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/09/06/125421

余録
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/09/06/213223

思い出はいつの日も雨ー美ヶ原トレイルラン2018予報

今年は6月30日(土)に開催される美ヶ原トレイルランですが、2015,2016,2017年と3年連続で80kmのカテゴリーに出場していました。
しかし今回は、4月に左腕を骨折した影響でエントリーを見合わせました。
美ヶ原の80kmは、私の好きな大会の中でもFTR100(2018年大会開催決定!出られないけど嬉しいです)と1,2位を僅差で争うくらい、大好きなレースの一つです。
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写真は2016年大会の最序盤、ゲレンデトップに登って少し走った先からの風景です。
霧ヶ峰の、草原地帯独特の柔らかい緑が印象に残っています。
出場できないのは非常に残念です。
友人が出場するため、せめて応援だけでもと思いましたが、日程の都合でそれもできません。
せめて外野からの賑やかしということで、昨年の大会のレポートを、この記事の最後の方にまとめておきたいと思います。

このレースは梅雨の真っ只中に開催されるため、いつも雨の思い出が付きまといます。
初出場した2015年は、序盤の三峰山付近でザーッと降りだしました。
その辺り高原地帯で遮るものがないので、冷たい風雨に直接さらされました。
その雨のせいか、中盤から終盤にかけては泥んこトレイルに悩んだ記憶があります。
2016年はレース当日は降らなかったものの、前夜の雨の影響か、前半は冷涼な濃霧に、後半は一転、高温多湿となり、軽い熱中症のような症状に苦しみました。
この時は、エイドのある長門牧場のアイスクリームに救われました。
後泊したレース翌日は土砂降りで、帰りが一苦労だったような記憶があります。
昨年の2017年大会は、大雨の影響で当日に大幅なコース変更となりました。
45kmカテゴリーのコースに、長門牧場~和田宿の往復約30kmを加えた変則コースの75kmのレースに変わりました。
殿城山(でんじょうさん)の急登から北の耳、南の耳に登って、ゲレンデトップに至る最終盤のトレイルもカットされました。
2016年大会では、この南の耳を回るトレイルが夕日で柔らかいオレンジ色に照らされて、えもいわれぬ美しさでした。
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上の写真では、そのオレンジ色がきれいに出ていないのが残念です。
今年は、できれば天候がよくて、コース変更もなくて、きれいな風景を見ることができるといいですね。

以下は80kmカテゴリーでコース変更があった2017年大会のレポートです。
先に軽く触れたように、通常であれば45kmカテゴリーのレースとほぼかぶります。
80/90kmカテゴリーの場合は、レポート4からが、和田宿エイドから大門峠のエイドを経てフィニッシュに至るまでの記事になっています。
参考になれば幸いです。
また、ご無事を祈っています。

2017年大会予報
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/06/30/104829

2017年大会速報
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/01/221146

2017年大会レポート1
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/03/084959

2017年大会レポート2
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/03/221729

2017年大会レポート3
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/07/084911

2017年大会レポート4
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/08/230541

2017年大会レポート5
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/12/192234

2017年大会レポート6
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/14/193211

2017年大会余録1
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/15/002753

2017年大会余録2
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/15/012715

2017年大会余録3
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/07/21/085717

誰がために鐘は鳴るースカイライントレイル菅平2018応援感想記2

6月10日のスカイライントレイル菅平では、応援者としてコース上に出没しながら、鐘ではなく小さなカウベルを鳴らしていました。
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BUFFのノベルティカウベル、大活躍でした。
左腕に骨折の手術による痛みがあり、拍手で応援するのは辛いのですが、カウベルなら片手を振るだけでカラカラと元気に鳴り続けてくれます。

菅平牧場で山ツツジに囲まれてカウベルをカラカラ鳴らしているとき、ずいぶんと妙な気分になりました。
自分がその手の妖怪(水木しげる的なそれ)になってしまったような気がするのです。
山道でトレイルランナーを待ち伏せしてカウベルを鳴らす、妖怪「カウベル鳴らし」。
もしくは妖怪「カウベル」にとりつかれてしまったような感じ。
手が勝手に自分の意思を離れてカウベルを鳴らしている、もしくは自分の意思と無関係にカウベルが鳴っているような感覚といえばいいのでしょうか。
そんな気分になりました。
まあ、たとえ妖怪だとしてもうるさいとかうざいとか、それ以上の害はなさそうなのが救いですが。

そんな妖怪カウベル鳴らしである私ですが、カウベルを鳴らして選手を応援するのは本当に楽しいものでした。
自分が参加していなくても、周辺でウロチョロ遊んでいるだけで十分楽しいのです。
今回は応援に徹したことで、私がいかにトレイルランニングというスポーツが好きで、トレイルランナーが好きなのか、ということがよくわかりました。
このスポーツに触れていることが、私の楽しみであることは間違いありません。
私の手で鳴っていたカウベルは、第一に私の楽しみのために鳴っていたのでしょう。
そのカラカラという音が、結果的に私のためだけではなく、選手の力になるのであればそれは幸せです。
鏑木さんの著書『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』には、誰かのためにと自分のためにを使い分けるというテーマがありました。
そこで鏑木さんは以下のように語っています。

「自分のために」走ったことが、回り回って「誰かのために」なるのです。この順番を間違えてはいけません。

この、まずは自分のために、という心がけは大切なものだと私も思います。
私は私の楽しみのために、トレイルランナーとトレイルランニングを応援する、という基本を忘れないようにしたいと思います。

BUFFのカウベルの片面には、FLAT IS BORING!!
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私はこのスローガンが大好きです。
そうだよね、起伏がないとつまらないよね。
山に行かないと面白くないよね。
なんて、身を乗り出して同意してしまいます。
骨折の影響で、しばらくは「トレイルランニングをすること」からは離れざるを得ない状態の私ですが、だからといって起伏のない所ばかりで生きていては面白くありません。
そして、トレイルランニングはなにも、走るだけがトレイルランニングではないのだと思いたいのです。
退屈になったら、またどこかの山の何かのレースで、妖怪カウベル鳴らしと化してトレイルランナーを待ち受けていたいと思います。
そして、うちにはカウベルがもう一つ。
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UTMFのPERTEXブースでもらった一回り大きなカウベルには、いつ出番が来るでしょうか。
まずは自分のために、鳴らしたいと思います。