竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

3月の風に想いをのせて…ー2024板橋Cityマラソンレポート

2024年3月17日開催の2024板橋Cityマラソンのフルマラソンを完走しました。

板橋Cityには過去、2014、2015、2017、2018、2019、2023に出走していて、2017は故障によりDNFしましたが、他は完走しています。

2013、2016はエントリーはしていたものの故障や所用でDNS、2020もエントリーしていましたがCOVID-19の影響で大会が中止に、そして2021、2022はそのパンデミックで開催自体がされませんでした。

開催された大会には2013年から毎年エントリーしており、私にとって3月の東京開催のマラソンと言えば、東京マラソンではなく板橋Cityマラソンを意味します。

今回はその3月のマラソンに向けたトレーニングとして、1月と2月にハーフマラソンに1本ずつ出場しました。

ただし大きな大会に出たわけではなく、「板橋月例チャレンジ」という練習会ベースの大会です。

1月は1時間37分46秒、2月は1時間33分49秒と、スピードに乗る感覚を養うことができました。

仕上がりは順調、という思いで臨んだのがこの2024板橋Cityマラソンです。

 

スタートはDブロックということで、スタートラインの通過までに3分50秒かかりました。

以下に全行程のラップタイムを提示します。

スタートから5kmまではランナーの多さもあり、上手にスピードに乗れない状況が続きましたが、10㎞地点で会社の同僚がお子さんと一緒に応援してくれていたのが弾みになって、その後の5㎞はやや突っ込んでしまいました。

サブ3.5を実現するのであれば、おそらく10~15kmの24分43秒を保ち続けることが必要だったと反省ができます。

その後、折からの南風が向かい風となって徐々に疲労が蓄積していきます。

15㎞を過ぎるとランナーがバラけ始めて風よけが減っていくということと、折り返し地点が近づくことによって、すれ違い走行のため走路が狭くなることもあり、思うようにスピードに乗り続けることができませんでした。

ただ、折り返せば向かい風が追い風に変わるだろうという推測と希望をもってハーフ地点で折り返します。

あれ?

風が、前から吹いてくる…。

この日は例年の北風ではなく南風で、例年だと往路が追い風で復路が向かい風となるのが、ちょうど逆の往路向かい風・復路追い風となるはずだったのに…。

気象庁の過去の気象データを調べると、この日のレース中は基本的に南西もしくは南南西の風が吹いていました。

板橋Cityマラソンのコースである荒川は基本的に北西から南東に向かって流れていますが、そうすると、北風のみならず西からの風もまた向かい風になってしまうのです。

東寄りの風でないと追い風にはならない、ということを今回初めて認識しました。

3月の風に想いをのせるならば、この場合はあわよくばサブ3.5という目標をのせるならば、東の風にのせる必要がありそうです。。

加えて時刻が進むにつれて気温も上がっていきます。

この日の東京の最高気温は21.4℃。

暑熱順化のできていない3月としては酷暑としか言いようがありません。

それでも20㎞から25㎞までは24分台で、25~30㎞も25分25秒と、何とか食らいついてはいるのですが、元々暑さに弱いランナーである私はその後、向かい風とのダブルパンチにさいなまれどんどんペースを落としていきます。

30~35㎞は何とか26分台で持ちこたえたものの、35㎞の壁で大きくペースダウンし、40km地点では28分9秒/5㎞となってしまいました。

40㎞過ぎで、近所のいきつけの食堂のご家族が応援してくれていました。

その喜びを糧に、ここからラストスパートをかけたかったのですが、足も気力も売り切れていて、2.195㎞を12分36秒で走り切りました。

その結果のネットタイムが以下の通りです。

遠かった。

辛かった。

でも、ときにセカンドベストも記録できました。

スピードを保ち続ける意識と身体感覚を、3月に向けた1月と2月のハーフマラソンで養えていたのが、その理由として大きかったのだと思います。

3月の風に想いをのせて、1月も2月も、風に吹かれながら走る。

そんな精進が必要なことに気づかされました。

 

今年もこの板橋Cityを皮切りに、いくつかの目標となる大会のエントリーを決めています。

最大の目標である9月の信越五岳トレイルランニングレース100mileには、昨年のボランティア参加で得た優先エントリー権を行使してエントリーを済ませました。

その前には、7月の富士登山競走五合目コースに初めてエントリーすることができました。

9月の風にも7月の風にも想いをのせて、走ったり風に吹かれたりする日々が続きます。