竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

やっぱ大仏ーCOVID-19徒然15

新型コロナウイルス感染症COVID-19に関する緊急事態宣言が、5月25日に解除されました。
なんとか第1波を乗り切ったのでしょうか。
ただ、政治的な区切りはとりあえずついたとしても、医学的な区切りはついているのかはよくわかりません。
私は、たぶん何も終わってないのではないか、と感じています。
というか、山中伸弥教授風にマラソンで例えれば、せいぜい10kmに達しているかいないかくらいで、もしかしたら5kmくらいかもしれない、という感覚が私の中にあります。
やっと、レースのペースをつかみ出したくらいのところですが、先は長いけどその道のりを楽しみに変えて、走り続けることができればよいなと思います。

そんな緊急事態宣言解除後の初めての土曜日はよく晴れて暑い日でしたが、軽く走りに行きました
最近走って行くようになった都立公園の近くに気になる場所があり、週末のたびに何回か通っていました。
東京大仏のある乗蓮寺です。
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初夏の木漏れ日って気持ちがよいです。
大仏といえばまず思い出すのは奈良の大仏だと思いますが、奈良の大仏は疫病などの災厄の終息を祈願して造られたそうです。
人智の及ばないことに神仏の加護を求めるということは、歴史的に繰り返されてきたことです。
私も歴史に学んで、疫病にはやっぱ大仏、ということで参拝し、COVID-19の終息を祈願しました。
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手を合わせて目を閉じると、それだけで心が休まります。
先人達に連なる歴史の一部である自分、ということを強く感じます。

ただ、歴史に学ぶと言っても、もちろん歴史の状況によって人間にできることは変わっていきます。
特に感染症のような疫病に対しては、科学に基づく対策が可能になりました。
人事を尽くして天命を待つという言葉がありますが、人間のできることの範囲は大きくなってきています。
これからも人間のできること、自分にできることをやり続けるしかないのかなと思っています。
それに、お祈り。
私は、収束ではなく終息を望んでいます。
贅沢な思いかもしれませんが、その時が来るまで祈り続けたいなと思います。
コロナ禍による犠牲者がこれ以上出ませんように。
心より祈っています。