竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

スガノムサクによろしくーCOVID-19徒然28

東京都における新型コロナウイルス感染症COVID-19は、2021年7月からデルタ株の影響で猛威を強め、エピデミックトーキョーはエピデミック度を増して危機を迎えつつあります。
8月には医療崩壊も始まり、政府はついに「重症者以外は自宅療養」と言い出しました。
中等症でも酸素療法が必要なのに、自宅でどうしろと言うのでしょうか。
少し前に都知事も「自宅を病床に」とか言ってました。
他にはなにもしないくせに、医療へのアクセスを閉じるというのです。
日本政府も東京都も、市民を守る気がまったくありません。
これだけ無策な国家って、現在の地球上に他にあるんですかね。
ともあれ、日本国民は医療において棄民となりました。
それでも、同じエマージェンシージャパンのエピデミックトーキョーにある「全く別の地平」とか「パラレルワールド」とかで、オリンピックは絶賛開催中です。
オリンピックはテレビで観てます。
全く別の地平とかパラレルワールドで行われているものも、テレビなら観れちゃうんですよね。
しかも地上波で。
同じ地上にある全く別の地平とかパラレルワールドってどこにあるんだと思いますけど、その中心は東京都新宿区霞ヶ丘町10-1にあるそうです。
でも、全く別の地平でパラレルワールドでもあるはずの選手村で、クラスター感染が発生したそうです。
全く別の地平もパラレルワールドも、結局どこにもないんです。
ユートピアの皮をかぶったディストピア
ここまでの文章がディストピア小説の冒頭だったらよかったのですが、2021年8月の東京の現実であるのが本当に恐ろしいです。

それにしても、日本政府のCOVID-19への対応には呆れるばかりです。
その象徴は昨年の「アベノマスク」でした。
まさか、2021年に「スガノムサク」が出てくるとは想像もつきませんでした。。
こうして言葉を並べてみると、あのださいマスクの方が無策よりはマシに見えてしまうのが不本意です。
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どちらもダメなのに。
それにしても無策な政府って、控えめに言わなければ存在意義がなく、控えめに言っても税金を払うような相手じゃないと思います。
日本はもはや先進国でないどころか、「国家」ですらないんじゃないか、そんな疑いがもたげてきています。
そもそも、他国が普通に取り組んできたことすらやってない状況で、簡単に医療へのアクセスを閉じてしまってよいわけがありません。
とりあえず政府と東京都には、オリンピック中断のうえパラリンピックを中止し、選手村を宿泊療養施設にすることあたりを提案します。
そこに医療者を配置し、重症化リスクの高い患者さんに抗体カクテル療法を施行しましょう。
自宅療養、もとい自宅放置より先にやれることはたくさんあるはずです。
このまま無策のままだと、本当に滅びますよ。
この時代の一国民、一都民の声として、ここに記録しておきます。
「国破れて山河あり」ならぬ「国破れて言葉あり」、具体的には国家が滅びて国民も死に絶えてしまって、残るは膨大な電子データのみというようなことにならないことを、切に祈ります。