竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

功罪相半ばー板橋Cityマラソン2023レポート

2023年3月19日開催の2023板橋Cityマラソンのフルマラソンを完走しました。

板橋Cityには過去、2014、2015、2017、2018、2019に出走していて、2017は故障によりDNFしましたが、他は完走しています。

2013、2016はエントリーはしていたものの負傷や所用でDNSしました。

2020もエントリーしていましたが、COVID-19のパンデミックで大会が中止になり、2021、2022は開催自体されませんでした。

こうして数え上げてみると2013年から毎回エントリーしていて、自覚はなかったもののすっかり常連になっていたことがわかります。

そんなわけで、会場に向かう途中の東京オランダ村もすっかりおなじみです。

東京オランダ村こと都立浮間公園は渡り鳥や桜の名所でもあり、季節ごとに変わった装いを見せる公園です。

公園は板橋区と北区にまたがっていて、写真の浮間ヶ池の真ん中あたりが境界線になっています。

公園を過ぎて荒川河川敷に出て1kmほどで会場の戸田橋野球場に到着、最寄りの浮間舟渡駅からは徒歩15分から20分という感じです。

今回は入場直前の検温と、新型コロナワクチン接種もしくは検査陰性の誓約書提出後に会場に入るシステムとなっていました。

到着は8:20頃で9:12のスタートにはまだ時間があり、準備運動と荷物預けを済ませて、スタートラインに並んだのは8:45。

ここからは多少時間をもて余しましたが、今回から採用されたウェーブスタートで前のウェーブを見送る度に気分が高揚してきました。

身体のコンディションはよくないものの、久しぶりのロードのレースを楽しみにしていたのだなと、振り返る今、感じています。

そして9:12、私のいる第3ウェーブも無事にスタートを切りました。

もちろん、このCOVID-19のパンデミックは収まっていないのですが、こうして無事に始まったことだけで、感慨深いものがあります。

 

号砲とともに飛び出したランナーで溢れた大会コースの荒川河川敷は、私の練習コースでもあります。

勝手知ったる道のりなのですが、身体的なコンディションに問題を抱えている身としては、それこそ身体の声を聴きながら慎重に走り出したました。

とはいえ、走っているうちに気持ちよくなってきてしまい、前半飛ばしすぎて後半に失速するパターンの典型的レースになりました。

ランナーズアップデートのラップはこんな感じです。

練習不足と左脚のアキレス腱痛が影響したと思いますが、25kmを過ぎたくらいから左足にしびれを感じながら走っていました。

ただ、それまでの道中は、恐らくは練習不足であるがゆえに、身体が軽かったのです。

練習を積めなかったがゆえに、疲労も蓄積していないので、色々な痛みを抱えながらも身体はよく動いていました。

その心地よさに乗りすぎて後半に失速したのだと思われます。

これは練習不足の功罪です。

また、左足のしびれが出てから、脳内の資源がそのしびれへの対処に割かれてしまい、1kmあたりのラップの計算ができなくなってしまいました。

これは単なるストップウォッチしか持っていない私にとって、ペース管理の手段の喪失を意味します。

もしかしたら花粉症の影響もあったのかもしれませんが、初めての経験に面食らいました。

それでも疲労感のない身体はそれなりに走り続けることができて、それはけっこう気持ちのよい走りでした。

図らずもペースを気にせずに、というか意識することができなかったというのが本当のところですが、そういう自由な走りを享受できたのです。

そういう楽しさは本当に久しぶりで、こんなコンディションでなければ体験することができないものだったと思います。

ゆるゆるペースが落ちていきながら走り続けてたどり着いた、4年ぶりの板橋Cityのフィニッシュ。

ネットタイムランナーズアップデートは上記の通り。

3時間44分6秒は、私のサードベストタイムで、私の板橋Cityに限ればセカンドベストでした。

このコンディションにしてはやれたな。

そんな手応えを得た帰路は、これからフィニッシュを迎えるランナーの応援をしながら歩いて浮間舟渡駅に向かいます。

 

お帰りなさい!

そして帰り道の浮間公園の桜は三分咲き以上五分咲き未満で、

春うらら。