竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

中止にまつわるエトセトラーCOVID-19徒然1

新型コロナウイルス対策のため、3月15日開催予定だった板橋Cityマラソン2020が中止となりました。
一応、今シーズンのメインレースと捉えていたため残念ではありますが、仕方ないのかなとも思いますし、ほっとしてもいます。
クルーズ船動画で一躍時の人となった岩田健太郎教授もランナーですが、「3月22日の淀川マラソン中止。予想はしてたが。マラソンは短期的に免疫抑制起こすので、たしかに今は市民マラソン大会はしないほうがいいのは事実。とても残念だけど。」とTwitterに投稿しています。
岩田教授がそう言うのなら、むべなるかなといったところでしょう。
私は岩田教授の科学的に誠実な態度に対して、強く好感を持っていますし、陰ながら応援しています。
同じランナーですしね。
板橋Cityはコースが狭いためランナー密度が高く、25kmくらいまではだいぶ混雑しています。
濃厚接触(なのかはよくわからないけど)が不可避であり、ランナーの吐息で飛沫とやらも大量に飛び散っているでしょうし、あげくに短期的であれ免疫力が落ちるのであれば、やはり危険性は高いのでしょう。
やむなしです。

また、4月12日開催予定だったFTR飯能50Kも中止が発表されました。
昨年台風の影響でFTR100K2019が中止になりましたが、これで私がエントリーしたFunTrailsの大会は連続して開催されないことになりました。
楽しみにしていただけに、とても残念です。
災害に対して人間はあまりにも弱いということを思い知らされます。

ただ、幸い、といってよいかどうかはわかりませんが、板橋CityもFTR飯能もどちらも参加費の一部返還があるようです。
板橋Cityはクオカードで4300円と、参加費8600円の半額が返ってきます。
FTR飯能は、額は未定ですがランネットのRUNPOで返還するとのことです。
ちなみに、FTR100Kの時は1万円が現金書留で返ってきました。
現金書留をもらったのはその時が生まれて初めてでしたが、とても嬉しいものでした。
それぞれ使っていない経費があったのでしょうが、事務的な手間もあるなか、その誠意に敬意を覚えます。

そんな板橋Cityマラソンの開催日に合わせて、何人かでプライベートマラソンをしました。
はじめは42km走のつもりでしたが、実際は35kmほどで終了しました。
実はロードでは、大会でもないのにそんな長い距離を走ったことはなく、かなり不安を感じていました。
また、大会ならばエイドがあるため必要なサポートが受けられますが、プライベートだとそうはいかず、必要なものは自分で持って走るしかありません。
トレイルランナーである私なので荷物を持って走ることへの抵抗感はないはずなのですが、それでもまあ面倒だな、とつくづく思います。
こうして考えると、大会は参加費の代わりに面倒なことを引き受けてくれているのだということがわかります。
こんなに面倒面倒ばかり言っていますが、走り終わってみればとても気持ちよかったです。
走れば大抵のことは何とかなる、とはよく行く居酒屋のマスターの口ぐせですが、まさにその通りでした。
ロードの練習での最長距離を更新することもできました。
練習会を設定してくれた方々には、感謝の念でいっぱいです。

その時から情勢は変わり、都市封鎖だなんだと緊迫した雰囲気になってきました。
この3月28,29日の土日は、行政からは外出を控えるように要請されてます。
ただ、海外の例だと運動は禁じられていない場合があるので、走ることは特に問題はなさそうです。
今しがた観ていたTVでも、医師の意見としてランニングは問題ないのではないかという見解を紹介していました。
ということで、11kmほど走ってきました。
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桜が見事でした。
いい季節でいい陽気のせいか、いつもの週末よりも人出が多かった気もします。
これを危機感のなさと見る向きもあるとは思いますが、人間の行動を根拠の薄い要請一つで変えさせようなんて了見が間違えているのです。
要請するなら根拠と補償を出さなくてはなりません。
特に補償が必要です。
私たちの払った税金は、こういう困難に社会的に立ち向かうためにあるのですから、必要な人に行き渡るように制度設計をするべきです。
お肉券とかお魚券とか、そんなくだらないもんではなく、現金書留でよろしく。