竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

基点ー信越五岳110K2022余韻

ほぼ3カ月前の、2022年9月18~19日に開催された信越五岳トレイルランニングレース2022の110kmの部の余韻に、いまだ浸っています。

 

実は私がトレイルランニングを始めた時、最初に手に取った入門書が、このレースの主催者である石川弘樹さんの『トレイルランニングを楽しむ』でした。

他にも色々なトレイルランナーが著した入門書を読みましたが、この本の内容が一番自分にとってしっくりきました。 
この本はタイトルの通り、トレイルランニングを楽しむために、山の注意事項や山を走るための技術解説など、シンプルな筆致で書かれています。

それだけでも読みごたえがあるのですが、一番の魅力は、トレイルランニングとはどういうスポーツなのかということが、石川さんの経験をもとに語られていることではないでしょうか。

山を走る技術にとどまらず、文化としてのトレイルランニングを楽しんでほしい。

そんな思いに溢れた本です。

残念ながら出版元がつぶれてしまい、今は古本でしか手に入らないようですが、興味のある方にはぜひ読んでもらいたい本なのです。

なんなら、私は出版関係の仕事をしているのですが、石川さんに再版や改訂の意思があれば、なんとしても関わりたいです。

 

この本を基点にしてトレイルランニングを続けてきた私にとって、今回の信越五岳を完走したことで、一つの到達点に届いてしまったなという思いが湧いてきています。

完走証盾を見るたび、その思いが募ります。

ちなみに、盾として立てたときの裏側はこんな感じです。

(リンゴと柿は付属しません)

信越五岳は制限時間が厳しくて、しかも今回は真夏日からの熱帯夜でした。

ずっときつい思いを抱えながら走っていたのですが、それと同時に、ずっとトレイルランニングを楽しむことができていました。

この境地に達することができたんだなという感慨があります。
ただ、一つの到達点を過ぎたとしても、トレイルランニング自体はまだまだ楽しんでいきたいと思います。
こんなに楽しいこと、手放すわけにはいきません。

次は2022年12月11日開催の武田の杜トレイルランニングレースに出場します。

プロデューサーは、石川弘樹さんです。

また楽しむことができますように。