竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

Wintermission2016ー先生と山2016冬

ずいぶん前のことですがいつかは書きたいと思っていたことを、intermissionのついでに書いてしまおうと思います。
まだ春分前の冬の間に。

ケガや首の痛みと体調不良が重なったこの冬、山に行けたのは2月11日に長野県・飯盛山、翌12日に北八ヶ岳縞枯山茶臼山への雪山ハイキングのみでした。
そもそも臆病で面倒くさがりな登山者である私は、自分が雪山に行くようになるとは思ってもいませんでした。
装備が大変ですし、何より、即生命の危機につながるような環境に身を置くことが嫌だったのです。
ところが去年、仕事でお世話になった方(私は「先生」と呼んでいます)から誘われて、初めて行くことになりました。
スキー用具を流用しつつ一通り装備を揃えて、先生の車で連れられて行ったのは、入笠山と北横岳でした。
初日に入笠山で足慣らしをして、翌日に北横岳というコースです。
その北横岳で見た世界に、一瞬にして心を奪われてしまいました。
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青と白だけの世界。
想像すらつかなかった、非日常の世界でした。
スキーには若い頃からよく行っていて、この北横岳もスキー場のすぐ隣にあります。
そのため、雪山と言ってもスキーの延長で考えていたのですが、ゲレンデの先にちょっと入っただけで、こんなにも自然が迫ってくるとは思ってませんでした。
映画「私に会うまでの1600km」の中に、確か主人公の母の言葉として「美しさの中に身を置きなさい」という言葉が出て来たような記憶があります。
去年の北横岳で、私は、その美しさの中に身を置いていたのだと思います。
そして、心惹かれてしまったのです。
冬にはまた雪山に行きたい。
自然とそう思いました。

とはいえ、臆病なのと面倒くさがりなのとが治るわけでもなく、一人で雪山に通うようなことにはなりませんでした。
先生に誘ってもらわなければ、恐らく今年は行ってなかったかもしれません。
今年も行けることになり、単純に嬉しかったです。
先生の親切にも感謝しきれません。
冬のmissionなのか、intermissionなのか。
どちらでもよくて、とにかくのwintermissionを毎年続けて行ければよいなと思っています。