12月23日、第2回TOKYO八峰マウンテントレイルに参加してきました。
前日の本降りの雨の影響で、トレイルがグズグズ泥々になっているのではないかと予想していましたが、拍子抜けするくらいよいコンディションで、足元は快適でした。
問題は暑さ。
この日、東京地方の最高気温は20℃。
冬至過ぎの気温とは思えません。
暑さに弱いトレイルランナーである私にとって、こういう暑熱順化ができていない状況でのレースは、本当に試練です。
これまで出てきたレースで、唯一リタイアしたレースが、比叡山インターナショナル2015でした。
そのときは5月末の京都で最高気温33℃、50kmレースの半分過ぎたくらいで集中を切らして身に危険を感じました。
それが人生初リタイアでしたが、そのときも暑熱順化できていない状況でのレースでした。
しかもコースディレクターは八峰と同じく鏑木さん。
嫌な予感を感じざるを得ない状況ですが、暑さへの不安から、そんな記憶も呼び起こす余裕もありませんでした。
振り返った今になって思い出した次第です。
前置きが長くなりましたが、スタート5分前に荷物預けを終え、スタートラインに並びます。
5分前に並んだのにこんなに前の方に並べてしまいました。
特に割り込んだわけでもなく、ふらっと入れてしまいました。
上級、中級といったプラカードを持ったスタッフがいることには並んだ後で気がつきましたが、直前だったので移動は控えました。
鏑木さんのレース後の講評でもありましたが、このレースは皆ギスギスしてなく、緩い雰囲気が心地よいです。
もっとも、スタート5分前に荷物を預けてる時点で緩すぎなのかもしれませんが…。
スタートから4,5kmくらいでしょうか。
ロードの登りでひたすら高度を上げます。
今回は周りのペースで走るように心がけました。
自分でペースメイクするのではなく、ただ周りに合わせる、他力本願大作戦です。
調整&練習不足の時は、レース中に事前のプランが機能しないことがよくあります。
そんなときは、下手に頑張っても心身ともに消耗するだけに終わることが多いので、勝手に周りのランナーに手助けをしてもらっています。
今回私の周辺では、ロードで歩く人がいなかったため、そのままトレイルの入り口まで走り続けることになりました。
恐らくスタートから30分弱で到着、そこでの渋滞が5分弱だったような気がします。
トレイルの急登を登りきると、そこはハセツネコース前半のギザギザした稜線です。
何度も走っている道なのに、醍醐丸までの距離感がつかめず、やや焦りを感じました。
理由は、落ち葉でトレイルの風景が変わっていて、秋に走った時の記憶と結びつかなかったところにあります。
とはいえ、トレイルに入ってから第1エイドの和田峠までは、トレイルランナーのベルトコンベア状態。
ほぼ止まることなく、周りのランナーに引っ張ったり押し上げたりしてもらって進んでいきます。
もうこのあたりから暑さの影響が出始めていて、11.9km地点の第1エイドまでに500mL以上飲んでしまっていました。
体温を下げたいがために無意識のうちに飲んでいたみたいです。
これが後々、ハンガーノック手前状態となる原因になりました。
体温を下げるならかぶり水!というのに気がついたのは、 レース終盤、第3エイドを過ぎてからです。
第1エイドを2時間10分で出発し、陣馬高尾間の稜線にゆるゆると向かいます。
ここで鏑木さんに追い付かれました。
去年は序盤のロードで抜かれたのですが、今年は山の中で会うことができ、わずかでも一緒に山を走ることができて、単純に嬉しかったです。
とはいえ、鏑木さん効果で快調!、といかないのが悲しいところです。
陣馬山から小仏城山への稜線は、ご存じの通り高速道路のような快速トレイルのはずです。
しかし、それも身体が動けばの話。
水の飲み過ぎで血糖値が上がりにくくなってしまったらしく、注意力が散漫になり始めました。
ここで、水の飲み過ぎに次ぐ過ちに気がつきました。
補給食が足りないのです。
ザバスピットインジェル×3、同ゼリー×2、ハニースティンガーグミ×2、炎熱サプリ、という持ち物でしたが、前半でハニースティンガーグミを食べ切るという過ちを犯したため、後半のハンガーノック近似値状態につながってしまいました。
トレイルレースあるあるで出てきそうですが、レースの度に買い足してきた補給食の在庫一掃を今回図ってました。
そのため、新しく買い足したジェル等はなく、先月のFTR100で余った補給食を持っていったのですが、それが足りなくなったんです。
正確には、足りなくなりそうだったので、控えめに行ったらヤバくなりそうになりました。
注意力散漫になった自分に刺激を入れるために試行錯誤しながら、ちょっと小仏峠の先で写真とりました。
本当にいい天気で、夏の青空みたいなさわやかさが唯一の救いだったと思いますね。
でも、そんな太陽に焼かれて悩まされながら、22.4km地点の第2エイドに向かいました。
太陽は罪なやつです。
続きは後日!