竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

出し着るーハセツネ2017日本山岳耐久レースボランティアスタッフ余録

ハセツネ2017のボランティアスタッフの主に着衣についての余録です。
私はハセツネという愛称よりも、日本山岳耐久レース、というゴツい正式名称の方が好きなのですが、山岳で耐久するのはスタッフもまた同じなのです。
私の配置場所は山中だったため、特に夜間の寒さに耐える必要があります。
結論から言うと、夜用の着衣として持っていったもの全てを着こむことになりました。

ハセツネ2017の2日目、10月9日の東京の最低気温は16℃、私の配置場所は標高から類推して、それよりも5℃は低かったと思います。
11℃だと、真冬の暖かい日の最高気温くらいですが、東京の真冬は基本晴れなので、陽射しの熱も感じることができます。
かたや深夜の山は、季節は初秋とはいえ太陽パワーの恩恵にあずかれないので、より寒く感じました。
おまけに、今年のハセツネの夜は、霧雨といえるくらいの濃い霧が出ていたため、雨具なしでは過ごすことできませんでした。
いつもは過剰装備になる私ですが、今回の着衣に関しては適正装備だったのではないかと自分では思っています。

帽子:マムート・ワークキャップ
首:バフ
アンダーシャツ:アイスブレーカー・メリノウール混紡長袖
シャツ:パタゴニア・キャプリーンジップアップ長袖
中間着:ジャックウルフスキン・インサレーションジャケット
タイツ:バーグハウス・メリノウールロングタイツ
ズボン:フェニックス・ロッククライミング風のロングパンツ
アンダーソックス:ファイントラック・スキンメッシュ
靴下:スマートウール・クルー丈
雨具ジャケット:ノースフェイス
雨具ズボン:ノースフェイス
手袋:アウトドアリサーチ・バルタン星人風
靴:スポルティバ・ウルトララプターGTX

上記は全部着込んでちょうどいいくらいでした。
薄手のビーニーキャップと腹巻きも持ってきてましたが、それは結局身に着けませんでした。
これで足りなかった場合は、リタイア者用に持ってきていた、ウインドシェルの上下やダウンに手をつけることになったのでしょう。
ちなみに、私が選手であれば、半袖にアームカバーでしのげるくらいの気温だと思います。
また、一番効果的だった装備は何だったのだろうかと考えると、アンダーソックスが思いの外よかったです。
足元が2重になることで保温力が高まるのはもちろんですが、適度な空気の層ができているので、暑すぎもないのが快適でした。
もともとは保温目的というよりも現場までのぬかるみ対策が主でしたが、保温もバッチリです。
あと、ビューティフル・トレイルin信州トリプルマスターズの副賞でもらったバフが、もらってから最初の山でいきなりデビューしました。
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白いところには動物がたくさんいて、本当にかわいいのですよ。
ただ、選手で同じものをしている方がいて、思わず話しかけて足を止めさせてしまったのは、本当に反省しています…。
嬉しさを抑えられませんでした。

こうして着衣について記録していると、同じような条件なのに、じっとしているのと動いているのとでは大きな差があるということが可視化されます。
そして、動けなくなることがいかに低体温のリスクとなるかが、はっきりとわかります。
これから山中泊を伴う山行も積極的にしたいと考えているので、今回の着衣記録は基礎データが取れたような形になって、ちょうどよかったような気がします。
どんな形であれ、山に入っていれば、それに応じた何かを得ることができるのかもしれません。
やはり、山は楽しいです。