竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

3年ぶり3回目なるかー板橋Cityマラソン2018予報

明日3/18(日)は板橋Cityマラソン2018に出場します。
板橋区民である私ですが、どうもこの大会とは相性が悪いようで、これまで5回エントリーしたうち、完走したのは2回にとどまります。
※詳しくはこちら↓
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2018/03/09/002818
そして今回は変な過ちをおかしてしまいました。
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こちらは大会オリジナルキャップで、例年エントリー時に500円で販売されているものです。
エントリー時に恐らく酔っていたため、間違えて購入欄にチェックを入れてしまったのに気づかず、手続きを完了してしまったようです。
ゼッケンやチップ、参加賞のポーチと共にこれが送られてきたときは、これも参加賞だったっけ?なんて思っていたのですが、ランネットの明細で確認したところ、バッチリ支払いを済ませていました。
図らずも買ってしまった帽子ですが、今回はかぶることはありません。
落ち着いたネイビーでいい色なんですけどね。
でもかぶりません。

まあ、万事がこんな調子なので、本番に万全な状態で臨めたことがほぼありません。
そして今回も、1,2月の体調不良を言い訳にした練習不足、先日の房総丘陵養老渓谷トレイル2018でのプチ故障など、不調であることは否めません。
私との廻り合わせの問題だとは思うのですが、何か合わないんだよなと毎年ぼやいています。

でも、昨年のように走れないまでのレベルではありません。
昨年は左膝の故障が長引いていたため、レース前からDNFを決めていました※※。
※※
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/03/15/193344
今年はそこまでのものではありませんが、痛いものは痛いのです。
でも、昨日の金曜日にジムのトレーナーにストレッチしてもらい、完走を目指せるくらいには回復した気がします。
ワーストタイムである3時間58分を更新しないくらいのペースで、始終イーブンなテンションで走り続けたいと思います。
探り探りしているうちに42.195kmを走り終わっているようなイメージです。
2015年の大会で完走して以来の完走、それが明日のミッションです。
板橋Cityマラソン、3年ぶり3回目の完走は果たせるかな、果たせるかな?

上手くはいかぬこともあるけれどー房総丘陵・養老渓谷トレイル2018レポート2

房総丘陵養老渓谷トレイル2018のレースレポート第2段です。
12km地点の第1エイドに1時間32分で到着しました。
4時間切りを狙うにはちょうどよいペースです。
イーブンペースで行ければ、3時間40分台もあるかもしれません。
欲が出ましたが、エイドアウト直後のロードの登りで右足に異変を感じました。
足のアーチの最上部が痛み出したのです。
ここは何年か前までは走ると必ず痛んでいた場所なのですが、最近痛むことがなかったので克服した故障なのかと思っていました。
そこが痛むのです。
しかも着地の衝撃が少ない登りでの痛みに、先が思いやられました。
この場所は走っている限り痛み続けます。
自然とペースを緩めざるを得なくなりました。

ロードからトレイルに入ると、今度は右ふくらはぎに痛みが走ってきました。
昨年4月の奥三河パワートレイルでリタイアした時と同じ痛みでした※。

http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/05/08/082038
痛みはまだ軽い方でしたが、かつての激痛の記憶がよみがえってきます。
これ以上走ったらヤバイよヤバイよ、故障が怖いな~怖いな~と、出川も稲川も出てきてしまいました。
こうなってしまうと、どんなにトレイルが走りやすくても歩かざるを得なくなります。
まだ15km以上残っているような場所なので先が思いやられましたが、とにかく痛みが最小限度でおさまるように慎重に進みます。
私の場合は特に、痛みは巨大な情報として意識に上ってくるように感じます。
そうすると、意識の大部分が痛みの情報で埋められてしまうため、他のことに意識を向けることが困難になります。
そのためか、痛いときには集中力を保つことが難しくなってしまいます。
足元のトレイルの凸凹や障害物の情報なども、意識しづらくなってしまうのです。
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例えばこんなやせ尾根の木の根道、痛みに気をとられながら走るのは私にとっては危険です。
傾斜は緩いし走りやすいはずですが、路面への集中力を保つためには、走らないで痛みを小さく抑えることが大切です。
という言い訳をひねり出しながら、必死で歩いていました。

コース最高点の石尊山に向かう途中に、岩場のような激登りがありましたが、激登り好きな私はここで心癒されましたが、足の痛みは変わりません。
いつもは激登りでスイッチが入って体が動き出すのですが、この日はそう上手くはいきませんでした。
三河パワートレイル2017で痛む脚を引きずりながら歩いているときも、登りでは癒されましたが、最終的にはリタイアしています※※。
※※
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/05/12/181727
調子よかったんだけど…、やっぱ練習不足…。
なんて思いながらも、目の前のトレイルは走れないけれども、とりあえず一歩一歩進んでいきます。
上手くはいかなかったけれど、房総トリプルマスターズのために、フィニッシュだけはしなくてはならないのです。

石尊山を下りてからは梅ヶ瀬渓谷を走ります。
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正確には走れずに歩き続けましたが、こうした渡渉を何度も繰り返しました。
一度は木漏れ日の森の中を走る区間もありますが、
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その後は川原を走る道に変わります。
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流れを横目に、渡渉を重ねながら進んでいきます。
川の眺めは気持ちよくて楽しかったのですが、川の中にある飛び石を踏むときの痛みは嫌なものでした。
痛いと思っているとバランスを崩して川にはまりそうで怖いのです。
あとは、崖崩れの危険がある箇所があり、しばらくへ川を見ずに上ばかり見ていた記憶があります。
でも、総じて楽しい区間でした。
痛みさえなければ、気持ちよかったという感想しか残らなかったかもしれません。

梅ヶ瀬渓谷を終えると、大福山までの最後の大きな登りに取りかかります。
取りつきのつづら折りの道でふと下を眺めると、友人Bさんが少し離れたところにいるのが見えました。
今回はBさんと一緒に参加しましたが、Bさんも私と同じで大雪で中止の2014年大会エントリー組で、今回が初出場でした。
調子がいいようでサクサクと迫ってきます。
この前から、近くにいるかもしれないので第2エイドで待ってようかなとは思っていたのですが、エイドの前に追い付かれそうです。
とりあえずマイペースでつづら折りを登りきって、走れるトレイルを歩いているところを追い付かれました。
少し話してから先行してもらいましたが、後ろから見ていたら安定した走りをしていました。
Bさんは来月のSTY2018のためのトレーニングを地道に積んでいて、着実に力がついてきているようです。
人に感心している場合ではないのですが、STYが楽しみです。

Bさんとは、大福山を過ぎたところにある25km地点の第2エイドでまた合流しました。
エイドアウトまでは一緒でしたが、その先はそれぞれのペースでフィニッシュを目指します。
私はコーラを手にBさんを見送り、しばらくはノコノコと歩いていました。
残り5kmは下り基調で、トレイルとロードが混在していました。
歩きながら思いを巡らし、ロードは走る、トレイルも路面状況に応じて走る、という基本方針で進みました。
痛みはもちろん消えてないので歩きたいときは歩きますが、ちょっとくらい急いでも大丈夫だろうと思っていました。
残り3kmくらいから1kmほどトレイルに入りましたが、斜面に合わせてジョグ程度であるものの走ることはできました。
その代わり最後のロードで少し歩かなくてはならない状況もありましたが、フィニッシュの旧白鳥小学校には大きな支障なく到着しました。
最後の階段を無駄に駆け登って校庭にたどり着き、フィニッシュゲートは14:30過ぎ、4時間20分56秒でくぐることができました。
半分くらいは痛みとの同行二人でしたが、とりあえずフィニッシュにはたどり着きました。
痛くなるまでは上手くいってたんだけどな、なんて思い返すともったいないのですが、とりあえず無事でよかったなと思います。
そして、一日中晴れていて気持ちよかったな、やっぱトレランで晴れていることって、ある種の正義だなと思います。
春のイチハラニア、その他に君津市大多喜町の一部も走っているそうですが、満喫できました。
足は痛かったのですが、それは自分の問題なのでまあよいのです。

また、とりあえず房総トリプルマスターになることができました。
副賞はスカイライントレイル菅平のご招待レース、享受したいと思います。
招待で今年も行くぞ菅平。
なんてな。

溢れ出す光の粒がー房総丘陵・養老渓谷トレイル2018レポート1

2018年3月11日開催の第10回房総丘陵養老渓谷トレイルの30kmの部に参加しました。
この大会には2014年大会にエントリーしていましたが大雪で中止になったため、出場するのは今回が初めてです。
JR内房線の八幡宿に前泊し、会場の市原市旧白鳥小学校には、内房線五井駅から小湊鐵道に1時間強揺られて、上総大久保駅で下車します。
この日乗ったのは、ダイヤ上は五井駅7:54発上総牛久行ですが、上総牛久から養老渓谷まで行き先を延ばした特別列車となっていました。
この特別列車は昨年も出ていたようで、知っていれば前泊せずにすんだなと思いましたが、それは後の祭です。
公式サイトでの更新が分かりにくかったので、その点のアナウンスを改善してほしいなと思います。
ともあれ、ありがとう特別列車!
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降り立った上総大久保駅には春が来ていました。
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菜の花は千葉県の花でもあります。
私は黄色の花が好きですが、それは菜の花の記憶によるものかもしれません。
ただ、菜の花の名を冠した「なのはな体操」は、千葉県の民俗舞踊として小学校で徹底的な訓練を受けましたが、もうメロディー以外は記憶にございません。

スタート・フィニッシュ会場の旧白鳥小学校は、駅の真ん前の高台にあります。
臨時列車の乗客のほとんどが受付に流れ込んだため、混乱が起こっていました。
そのためかスタート時刻が10分繰り下げられ、10:10となりました。
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制限時間6時間の旅の始まりです。
今回は板橋Cityマラソンの調整もあるので、ケガをしないことを前提に、走れるところは全て走る、特にロードのペースを早くする、の2点をテーマに走りました。
フィニッシュの目標タイムは4時間切り、あわよくば3時間40分台を想定していました。
結果はこれに大きく遅れることになるのですが、レース自体は楽しく過ごせました。

12km過ぎの第1エイドまではロード基調ですが、何度かトレイルにも入ります。
スタートから6kmほどはロードのアップダウンですが、この区間は快調に走ることができていました。
登りの傾斜は走れなくなるほどのものではないので、当然走ってしまいます。
この日はよく晴れていて、「3月9日」の歌詞にもある「溢れ出す光の粒」が里を照らしていました。
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梅の白も鳥居の赤も光に溢れて輝いていますが、ただ逆光なだけかもしれません。
ただ、晴れているっていうのはそれだけでも嬉しいもんだなと、しみじみ思いました。

この前半のコースもバラエティに富んでいて、渓谷沿いの崖を眺めながら走ったり、
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手堀りのトンネルに吸い込まれたり、
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なかなか見ごたえのあるコースでした。
秘境の絶景みたいなものではなく、里山周辺の生活感というか、人が住んできた歴史というか、そういったものを感じることができます。
大袈裟かもしれませんが、こういう感じを走るのもよいものだと思います。

第1エイドまでの間、トレイルには3回入りますが、これもまた面白い道でした。
最初はひどいぬかるみの登りがあって足の置き場に困ることもありましたが、そうした場所は思いの外多くはありませんでした。
履いていたのは初レースのスポルティバ・アカシャでしたが、柔らかい路面でも問題ないと思えるくらい、しっかりしたグリップ感がありました。
エイド前最後のトレイルは、緩くもなくきつくもない、走りやすい山道でした。
木の根が多い印象がありましたが、ここでは集中力を保つことができていて、トレランを楽しむことができたいたのです。
最後、下りの渋滞に巻き込まれて10分以上進むことができませんでしたが、渋滞もまたレースの一部なので、特に気にはなりませんでした。
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ただ、ここはロープがないと降りられないくらいの激下りで、近くの選手がそのロープを掴んでままバランスを崩して転んでしまいました。
その選手が図らずも振り回してしまったロープに、運も勘も悪い私は、なすすべもなくなぎ倒されてしまいました。
事故なので仕方ないのですが、巻き込まれるのはご遠慮願いたいと思います。
この日こけたのはそれくらいで、しかも大事に至らなかったのが幸いです。
また、この日は日向は暖かかったものの風が冷たく、渋滞で立ちっぱなしの状態では体が冷えてしまいます。
特に山中の日陰では、動いていてもうっすら寒い時がありました。
春はまだ浅いというところです。
さて、ロープになぎ倒されたとはいえなんとか激下りを終えると、第1エイドはすぐそばでした。
11:42、スタートから1時間32分で到着しました。
悪くないペースで、むしろよいペースだと言ってもよいくらいでした。
ここまではよかったのです。
ここまでは。