竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感です。藤沢周平が好きです。

山はジェットコースターな2kmー奥三河パワートレイルレポート2

三河パワートレイル2017のレポート第2段です。
A3小松でトイレと水の補給を済ませて、五平餅と甘酒に舌鼓を打ちました。
蓬莱泉の甘酒はさっぱりしていて飲みやすく美味しかったです。
豊橋でも売ってたので、買って帰ればよかったなと軽く後悔してます。
そうこうしているうちに、スタートから5時間30分経過して12:00ちょうどになりました。
出発のときです。
リタイアする友人Dさんとその友人をA3小松に残して行きます。
A3まではDさんとの同行二人でしたが、ここからは一人です。
でも思い起こせば、石川弘樹さんと一緒でした。
何言ってるんだあんたと思う人も多いでしょうが、正確には石川さんのTシャツの切れはしと一緒でした。
Tシャツの切れはしについても、出場していない人にはなんのことやらだと思いますので補足します。
A3小松でボランティアの方々が、石川さんのTシャツの切れはしを御守りとして加工したものを、選手のリュックに結わえ付けてくれていたのです。
f:id:CHIKUSENDO:20170507214321j:plain
左肩に結ばれている御守りとなった青い布切れ by Patagonia とともに、岩古谷山に向かう山道に入りました。

A3を出て岩古谷山へ向かう最初の登り坂は、斜度は急なものの、森のなかに入るので気持ちよく歩くことができました。
この森の涼しさで、林道やロードでさんざん太陽に焼かれた身体が癒されました。
本当に気持ちよくなってきました。
歩いている途中「パコッ、パコッ」という音が何度も聞こえる場所がありました。
音の正体がわからず不思議だったのですが、恐らくキツツキだったのでしょうか。
とにかくそうした自然の音も感じることができて、1kmほどだと思いますが、最初の登りを気持ちよく登りきりました。
行けるよこれ!と、頭のなかでスイッチが入りました。
登り坂の終点の林道沿いには、また熱い応援が待っていました。
スイッチが入った身体に、より力が入ります。

しかし、登りきった直後にいったん出たフラットな林道を走り出したとき、異変が起こりました。
右ふくらはぎの上側に、刺すような痛みが走ったのです。
痛みは右足が着地するごとに起き、歩くと軽減されますが、うっすらと残ります。
林道はすぐに終わり、下りの山道に入ると、痛みが強くなりました。
また、右膝周辺にもこわばりを感じるようになり、力が入りにくくなってきました。
揉みほぐしてなんとかならないかと思い、コース脇によけてマッサージしましたが、下りだしてすぐに痛みが走ります。
マッサージでなんとかなるような痛みではなさそうです。
元々左膝の打撲からの快復途上だったのですが、右膝にも疲れがたまっていたのかもしれません。
左をかばううちに右に負担がかかってしまい、そのツケが痛みとなって出てきたのでしょう。
あるあるネタを超えて、古典的王道感のある故障の重ね方で、今後のことを考えてもヤバイ状況です。
ここからの頭のなかは、ヤバイな~ヤバイな~痛いよ痛いよ、ところでこのネタ稲川淳二だっけ出川哲朗だっけ、どっちだっけ痛い痛い、みたいな、恐ろしく混乱した状態でした。
トレラン中に稲川と出川の区別が付かなくともさほど問題ない、ということに気がついたのはレースが終わってからでした。

ここの下りトレイルは途中で舗装林道と交差するのですが、そこにスタッフとリタイア者らしいランナーがいました。
もうここでやめようとも思ったのですが、先客もいるのと山中で収容が難しそうだったため、人里まで下りてから考えることにしました。
痛いとはいえ、まだ時間には余裕があったのです。
下りきってじっくりマッサージすれば治るかも、一縷の望みがまだありました。
1km弱、歩きよりも少し速いかもしれないくらいのスピードで下りきりました。

下りが終わっていったん人里に出ると、公認の私設エイドが現れました。
39km過ぎだったと思います。
ここまでの2kmはまるでジェットコースターのようでした。
登りは楽しく過ごせたのに、下りに入ったら苦しみを抱きしめまくりでした。
痛いよ~痛いよ~と、稲川だか出川だか色々と出てきて大混乱です。
山は♪、じゃなくて、~~は♪ジェットコースター♪な彼らの1人と実は同い年だったりする私なのですが、そんな爽やかさとは無縁です。
痛いよ~ヤバイよ~。

ともあれ、この私設エイドではレモン水のようなものを振る舞ってくれて、これがまた良かったです。
本当にこういう心遣いがありがたく感じられるから、トレランレースはやめられないのかもしれません。
応援自体を目的として走っているわけではない私ですら、このレースのホスピタリティには参ってしまいます。
ここで英気は養えました。
リタイアについてはすぐに決断せずに、少しここで考えることにしました。
行けるのか行けないのか、行きたいのか行きたくないのか、考えることは山ほどあります。
とりあえず日陰に入り、稲川だか出川だかな頭で考えます。
どうしようかなどうしようかな…。