竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

Intermissionー板橋Cityマラソン2017

まだ開催も決定していないUTMF2018のことで熱くなり過ぎている私ですが、間近に迫った出場予定の板橋Cityマラソンで、どうにも厳しい状況になっています。
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参加賞の1つであるネックストラップは、何に使えばいいかすぐには思い付きませんが、山道具に応用できればよいなと思います。

何が厳しいかというと、1月に高尾山天狗トレイルで負った左膝の打撲に続く痛みで、まともに走れないのです。
もう腫れはなく、関節の動きもスムーズなのですが、30分ぐらい走るとうっすら痛んできて、もう少し走るとはっきり痛みます。
その後、40分過ぎから大分痛みが和らいできて、60分過ぎると痛みは引くのですが、一歩踏み出すごとの違和感が残ります。
行きつけの中華料理屋さんに、痛みが引くのは麻痺してるだけでしょ、と指摘されてしまいました。
そう言われりゃその通りかも。
ともあれ膝の痛みや、新たに首の痛み、体調不良も重なって、受傷後のランは3回、どれも最長でも12kmほどの距離しか踏めませんでした。
練習が全くできていない状況です。
キロ7分を上回らなければ痛みが出ている時間が短いのですが、12kmを越えてから痛みが再発しないという自信がありません。
麻痺してるのなら、よけい走ったらダメでしょう。
左膝の回復を大きく遅らせることになることは目に見えています。
そんな状況なので、板橋Cityマラソン2017は完走を諦めることにしました。

完走を諦めるとはなんぞや、というと、DNSかDNFのどちらかを選ぶということです。
板橋CityでのDNSは過去に2回経験してますので、今回もするとなれば3回目になります。
さすがに5回エントリーして3回のDNSとは、ちょっと異常な気がします。
ミスターDNSと言われても文句は言えません。
1回目のDNSは2013年大会、直前の伊豆トレイルジャーニー2013で負った、歩くのもままならないくらいの故障が原因でした。
2回目は昨年2016年で、資格関連の講習が入ってしまったことによるDNSでした。
今回は、負傷に続く故障による調整不足、くらいの理由になるのでしょう。
でも、会場には行けますし、全く走れないわけではないので、どうにも割りきれない思いがあります。
私の中に、DNS阻害作用のある何かが湧いてきています。

そこで、もう1つの選択肢、DNFです。
体調不良やケガ等のアクシデンタルなリタイアではなく、初めから意図した選択的DNFです。
ランナーとしての私は、本来DNFをよしとしません。
また、完走できないとわかってて走るなんて倫理上問題だ、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、自分の足で安全に帰れる範囲でという基準を設定して走る上では、フィニッシュを目指さない走り方もまた、レースの一部ではないでしょうか。
そういう楽しみ方をしている友人がいることもあり、機会があったらやってみたいというのがあります。
屁理屈でこじつけた上に、ある意味不謹慎な宣言をしますが、板橋Cityマラソン2017は選択的DNFをしたいと思います。
興味本位ですが、せっかくレースにエントリーしてるのです。
今まで知らなかった境地に至ることができるかもしれません。
やはりどうしても、経験しないことにはおさまらないのです。
元々今回は、3時間20分を切ってTJARの参加資格を得ることがmissionのレースでした。
それができないのなら、このレースはintermissionです。
いい機会なので、選択的DNFというintermissionを楽しんできたいと思います。

計画としては、まず最後尾からスタートします。
ドロップアウトの際、あまり周囲のランナーに影響がないようにしたいので、できれば本当の最後尾に並びたいと思います。
DNF地点の候補は2つあり、1つは走路が狭くなる岩淵水門の直前でドロップアウトして、堤防の上の道から会場まで戻るプランです。
その手前の4.2kmのエイドステーションで大好物のレーズンを好きなだけ頬張りたいと思います。
ここならば、リタイアバスなどの厄介にもならずに済むでしょう。
本当は5km地点まで行って折り返せば10km走にできるのですが、5km地点はちょうど岩淵水門を越えたところにあります。
しかも、水門周辺はいわゆる単線区間となりエスケープができません。
本当の最後尾でない限りは、1度水門を越えてしまうと、スタート地点には人波の中をかきわけなければ帰還できなくなります。
5kmは悩ましいのです。
ドロップアウトポイントの候補のもう1つは、水門を越えた向こうにある鹿浜橋の先の6.6kmエイドステーションです。
そこから堤防の上にエスケープしてゆるゆる走って戻れば、ジャスト最後尾でなかった場合でも、岩淵水門に戻る頃にはランナーも全員通過した後かもしれません。
そして最後尾スタートならば、もう1つ先のエイドまで行こうかな、とか、調子に応じて距離を調節することもできそうです。
でもそうやって、ドロップアウト地点をどんどん先に延ばしてしまうと、最終的に21km過ぎで折り返してゆるゆる走って戻って…、完走?、みたいなことにもなりかねません。
私にはまた、DNFをよしとしない選択的DNF回避衝動があることを否定できません。
なんだそりゃと思う方も多いかもしれませんが、最後まで行かない勇気、今週末の私にはそれが求められています。
あくまでintermissionを楽しむこと、それがmissionです。
よくわからなくなってきましたが、とにかく選択的にDNFして参ります。

そしてもう1つ気になるのは、板橋Cityマラソン名物のシャーベット、私が走った2014,2015年大会では38km過ぎのエイドにありました。
食べたのは2015年だけでしたが、単純に美味しかったのと、いい感じに体を冷やせて気持ちよかったです。
毎年エイドの手前で熱烈にシャーベットの売り込みをしている爽やかなイケメンおじさんもいて、なんか楽しかった思い出とつながっています。
後で人伝に聞いたのですが、イケメンシャーベットおじさんはシャーベットエイドの関係者でもなんでもなく、ただランニングクラブ仲間の応援に来ていた方だそうです。
あの応援はフルマラソン最終盤のダレた疲労のきつい時間帯に、爽やかな笑いでいい感じの緊張緩和作用をもたらしてくれていました。
シャーベットは去年から完走後に配られるようになったのですが、シャーベットが待ってるぞ!の掛け声は今年も聞けるのでしょうか。
DNF後に荷物をまとめたら、沿道に並んでみたいと思います。
あと1つ気になるのは、DNFランナーもシャーベットはもらえるのか、ということです。
大会案内には「フィニッシュのシャーベット」とあります。
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少なくとも「フィニッシャーのシャーベット」ではないことは確認できました。
あとは当日、本当にもらえるかどうかの検証のみ。
これが今回のmissionでしょうか、それともやはりintermissionなのでしょうか。
まあ、私の人生はだいたいintermissionですが。