2017年1月2日の初詣トレラン山行のレポート第2弾です。
愛宕山から水尾の里に下山し、明智越のトレイルを目指します。
水尾の里に下りて舗装路を進み、下の写真の地点で左に曲がります。
左にしばらくロードを走ると、右側に下りて進行方向に進む道があるので、そこでトレイルに入ります。
写真を撮り忘れましたが、清和神社への分岐を越えて少し行ったところです。
ちなみにこの地点を逃しても、数百メートル先に行けば標識があって明智越に入れます。
どちらで行っても下の写真の地点に着きます。
最初の地点を逃すと、進行方向反対側から同じところに出ます。
ここには10:53、清滝から2時間20分強でたどり着きました。
明智越の入り口は木々がまばらで、山道がどこか分かりにくいところもありますので、踏み跡を見極めてゆくと安心して進めます。
しばらく真っ直ぐ進むと標識が出てきます。
この標識の指す左方向が明智越です。
右の方が道が立派なのでそちらにひかれますが、左で間違いありません。
数年前、初めてここに来たときに右側に行ってしまい、 大変な思いをしたことがあります。
くどいようですが、絶対に左です。
最初の登りは、基本的に涸れ沢沿いの山道で、所々涸れ沢自体が山道になります。
急傾斜は少なく、少し登れば尾根沿いの緩やかな登りに出ます。
鉄塔を過ぎると、いわゆる走りやすいトレイルが始まります。
ここからの道程は、分岐には必ず標識があると思って進んで間違いないと思います。
途中間違えやすいのは、左側に入って保津峡方面に下ってしまう道、右側に行って愛宕山方面に戻ってしまう道の2つです。
スピードのあるランナーの方は標識を見落とさないように気を付ける必要があります。
大してスピードのないトレイルランナーである私は、ちょっとデレデレしながらも先を急ぎます。
明智越の尾根沿いのフラットな道は、非常に快適に走れるトレイルです。
落ち葉も脚にやさしくフカフカ、おすすめのトレイルです。
とはいえ、いくつか難点もあります。
特に今年は倒木が目立ちました。
2年くらい前から、京都市から亀岡市に掛けての地域は台風の被害を強く受けてきました。
嵐山の渡月橋が浸水していた映像は記憶に新しい方も多いと思いますが、この山域は嵐山を流れる桂川の上流域、保津川に隣接しています。
写真を撮っていないのですが、おそらく10本以上の倒木が山道をふさいでいました。
スピードに乗ってくると倒木が前に現れる感じです。
単純に走るだけではなく、前に注意しながら進むことが求められます。
関連して、尾根沿いの道ではあるものの、谷地形の源頭部である箇所もあるのですが、崩壊が目立ちます。
そうした場所ではトレイルが痩せ細ってますので、気を付けて迂回しなければなりません。
台風の爪痕を強く意識させられるトレイル状態です。
とはいえ、尾根沿いの道であるため、時おり美しい眺めに出会うことができます。
水尾方面から入山すると左側に、亀岡方面から来ると右側に、保津峡を囲む山々がきれいに重なっています。
こういう眺めを見ると、日本はつくづく山の国なんだなと思わされます。
「土用の霊泉」を過ぎると、トレイルは亀岡に向けて下り基調に入ります。
ちなみに先程の崩落箇所の写真はこの写真のすぐ左です。
ここから先は、左右が掘り込まれた山道を下ってゆきます。
足元は粘土質だったり岩ベースだったり、変化に富んでいます。
所々落ち葉にこぶし大の石が隠されていて、踏みつけるとバランスを崩したり滑ったり、けっこう危険でした。
走れるセクションなだけに注意が必要です。
下りはさほど長くなく、しばらく走ると道が二股に分かれて、明智越の出口が見えてきます。
矢印の方向に行かなかったとしても、すぐにトレイルが終わりますので大丈夫ではあります。
矢印の方向に下りると明智越の亀岡側出口、保津町の簾戸口(すどぐち)に出ます。
簾戸口から明智越を振り返るとこんな感じです。
11:37、明智越を抜けました。
清滝から3時間強かかりました。
酒屋さんの裏手に出るので、酒瓶を目印にするのもよいかもしれませんが、瓶があるかどうかは日によりそうですね。
保津町の町並みは、どことなく水尾に似ていて、家の作りも似かよったものがあります。
明智越を通じて古来関係が深いのかもしれません。
明智越のトレイルは総じて走りやすい山道で、しかも人通りがほとんどありません。
今回は、というか今回も、誰一人会うことはありませんでした。
もう4回ほどこのトレイルを走っているのですが、今まで会ったことがあるのはハイカーが一人だけです。
この日は新しいマウンテンバイクのタイヤ痕があったので、先客がいたことは間違いなさそうですが、お会いすることはありませんでした。
そういう意味で、スピードトレーニングにはもってこいです。
倒木に遮られることは多いと思いますが、気持ちよくかっ飛ばすには最適でお勧めのトレイルです。
ただ、今回は天候に恵まれましたが、2年前だと思いますが、明智越の山道で吹雪にあったことがあります。
その時も水尾から亀岡に向かっていたのですが、尾根沿いの道に出たところで、横殴りの雪にみまわれました。
亀岡側に向かうにつれ、高度は下がるも雪の勢いは止まず、寒さで半泣きになりながら下山した記憶があります。
同じ京都府でも、亀岡市までは日本海側の気候の影響が強く、冬型気圧配置の日は雪が降りやすいです。
京都市内では降ってなくても、亀岡では真っ白ということもよくあります。
その点は頭に入れておいた方がよいと思います。
この日はまだまだ。
保津川を渡った先、唐櫃越に向かいます。