竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

順調?快調!ーFTR100K2021レポート2

2021年11月 20(土)~21(日)日に開催された、第7回 FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K(FTR100K2021)参加記録の第2段です。
スタートから37km地点のA4名栗河川広場までを振り返ります。

レースの朝は3時少し前に起床しました。
あまりよく寝られなかった(後々これが響きます)のですが、朝食をとりながら準備を進めて、4時前には旅館を出発したと思います。
会場の羊山公園は泊まった旅館の裏山なので移動は余裕でした。
荷物預け後に、仮設ではなく羊山公園常設のトイレに並びましたが、常設の方が若干列が短かかったです。
それでもレース前に会場のトイレに並ぶと、だいぶ時間が経ってしまいました。
いつものように準備運動を済ませてスタートエリアに移動します。
既にスタート5分前でした。
ゼッケンには目標タイムの早い順にABCのカテゴリー分けがされていましたが、特に並び位置の指定はありませんでした。
見上げると満月、空に満月。
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どうもこの夜は「98%の月蝕」だったそうです。
前日のニュース番組では「ほぼ皆既月蝕」と報じていて、皆既に満たないその2%は大目に見てくれないのだろうか、なんて思った記憶もあります。
4:55に見上げたこの月は、既に月蝕の終わった通常営業の満月でしたが、これから始まる朝の晴天を予告してくれているようでした。

5:00ちょうどにスタート、コースは羊山公園を一周してからトレイルに入り、横瀬駅方面に向かいます。
日の出前の真っ暗なトレイルですが、ハンドライトのみで間に合わせました。
一度ロードに出たあと、もう一度小さなトレイルを越えて横瀬駅を過ぎたら、街中を琴平神社への登り口までロードで繋ぎます。
時刻も6:00近くとなり、この辺りでだいぶ辺りが明るくなり始めました。
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武甲山も姿を現しました。
念のために最初の長い登りが終わるまではハンドライトを点灯していました。
このトレイルは水が滲み出していて、足元がぐちゃぐちゃ、帰りもここを通るので、泥まみれの靴でフィニッシュすることになるでしょう(実際になりました)。
登りきった琴平神社付近では朝日も昇りきり、武甲山に朝焼けの雲が浮かび上がります。
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この琴平神社には6:30に到着、A1にトイレがないとのことだったので念のため立ち寄ってから出発しました。
下りのトレイルには落ち葉が敷き詰められていました。
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ふわふわさくさく進んでいきます。
トレイルからロードに出て少し進んだ先、13km過ぎのA1国際釣り場には、7:00ちょっと前に到着しました。
予定よりも30分ほど早く、順調過ぎて軽くびっくりしました。
この先A2までの間には600m近い登りがあるので、そこで少しペースを落ち着けようかなと思いつつ出発します。
大野峠までの山道にはずっとランナーが連なっていて、エスカレーターみたいだな、でも自分の足で進まなきゃ行けないんだけどな、なんて思いながらゆっくり登っていきました。
この区間、登り切った先の大野峠からA2刈場坂峠までの山道は、レース終盤にも通る道なので、ポイントポイントを記憶に残しながら進んでいきます。
写真は撮ってないのですが、途中に注意が必要な岩場があり、終盤の真夜中、90kmを越えてからここを通るのかと思うと、恐ろしくもあり反面楽しそうでもあり、そんなことを思える余裕がありました。
基本尾根道なので、緩やかなアップダウンを繰り返しながら、落ち葉の山道を進みます。
19km地点のA2刈場坂峠には8:17に到着。
9:00到着予定だったため、順調というか、もうこれは快調といっていいのではないでしょうか。
この先は正丸峠方面へ進みます。
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ここも落ち葉の絨毯です。
正丸峠から先は沢沿いの道を下り、西武秩父線沿いのロードをしばらく走り、A3の子ノ権現へ向けてのトレイルに入ります。
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黄葉と赤い実に惹かれてパシャリ。
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岩場の急登でパシャリ。
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視界の開けたところでパシャリ。
快晴で本当に気持ちよかったな。
そう言えばこの辺りで、一匹のオオカミの遠吠えに続いて、山中のオオカミが一斉に吠え出したような大声に遭遇しました。
はじめは大量の野犬が近くにいるのかと思って恐ろしさで凍りつきかけましたが、よくよく聞くとスピーカーを通しているような人工的な響きが感じられました。
恐らくは、猪や鹿対策の音なのでしょうね。
気持ちの落ち着きを取り戻した後、30km地点のA3子ノ権現に10:20頃に到着。
10分ほど滞在して出発しました。
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この時点で予定よりも1時間ほどゲインしています。
控えめに言っても快調です。
ただ、意図していない快調はちょっと怖いので、子ノ権現にお詣りして無事の完走をお祈りしました。
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おなじみの金色大草鞋。
少しゆっくりしてから、名栗に向けて下り始めます。
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開けた景色の下に見える里は名栗、かどうかは定かではありません。
途中にある竹寺の鐘を撞くランナーの皆さん。
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私もしっかり撞いてきました。

鐘撞けば鐘が鳴るなり竹の寺

鐘ですから、撞けば鳴るのは当たり前ですがね、こんな川柳もひねりたくなるくらい楽しかったです。
ただし、この後の下りトレイルはかなりの急傾斜で、しかも路面が乾ききって砂地になっていたので、思いのほか前腿に負荷がかかりました。
下り切ってロードに出てから一緒に走ったランナーに、癒しのロードですね、なんて思わず言ってしまうくらい、きつく感じていたのです。
その癒しのロードを進み、37km地点のA4名栗河川広場には11:40頃に到着しました。
やはり予定に対して50分ほどのアドバンテージがあり、図らずも快調です。
ここのエイドは名前の通り河原にあります。
エイドでもらった塩おむすびとコーンポタージュを、川を眺めながら食べるのはなかなか乙でした。
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里の楓も紅葉してますね。