竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

勝手に桂川野鳥の会

ここ数日、夏休みで京都の実家に帰省しております。
帰省とはいえ私の故郷は千葉市で、実家に戻っても両親以外の知り合いはおらず、旧友と飲みに行くなどの予定ができません。
せっかくなので観光しよう、というにも、既に20年以上帰省しているため、関心のあるところにはあらかた行き尽くした感があります。
必然、暇をもて余します。
となると、走りに行くのが手っ取り早い暇つぶしということで、実家滞在中の走率はけっこう高いものとなります。
近くに愛宕山という山があり、冬には初詣山行*と称してよく走りに行くのですが、今回は山装備を持参しなかったため、ロードのランニング一択となりました。

http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/01/02/223253

ロードのコースは実家近くの桂川で、渡月橋と松尾橋の間を2周するのがいつものメニューです。
実家から桂川の左岸に出て、しばらく下流に向かって走ってから松尾橋を渡り、右岸の公園内を渡月橋目指して上流に向かい、渡月橋からは左岸に渡り返して、ぐるっと一回りします。
渡月橋は観光客が多いので、混雑が激しい時は、橋の手前でUターンして来た道を戻り、松尾橋を渡って左岸側から渡月橋に向かって大きなUの字を書いて走ることもあります。
実家から川岸までが700mくらい、橋と橋の間をぐるっと一回りが4550mくらいで、1周だけで戻ると6km弱、2周して戻れば11km程と、お手頃な距離なので気に入っています。
河原の草木や京都を取り囲む山々の緑を常に目にしながら走ることができて、目に気持ちがよいです。
また、鳥が好きな私にとっては、桂川は川鵜や鷺などがいるため、そういう楽しみ方もできる良いスポットです。
松尾橋の上からは、運が良ければ川鵜が水中で魚を追い回す一部始終を観察することができます。
彼ら、水の中ではビックリするくらい速く泳ぎます。
鷺は色々なところで水中に立ちながら、ゆったりと魚を探している感じです。
鷺という鳥は不思議で、ただのんびり立っているだけに見えるのに、なぜか見入ってしまう独特の魅力を私は感じてしまいます。
鷺は青鷺も白鷺もいて、青鷺はどこか遠くを見ているような感じ、白鷺は足元をじっと見ているような感じ、どちらもそれぞれの良さがあります。
残念ながら、実家ロードランニングの時にはスマホなしで走るため、鳥の写真はありません。
野鳥の会って言っておいて鳥の写真がないなんて、サギ?
お後がよろしいようで…。

落ち着く鞍部ー金比羅尾根〜御岳山2019山の日

今年の山の日は、山の日が出来てから初めて山で過ごしました。
ハセツネでおなじみの金比羅尾根から日の出山に登り、御岳山の長尾平まで行き、そこからピストンで帰ってきました。
また、先日軽く家捜しをしたところ、新しいスマホに合うサイズのポーチが見つかりました。
少し前の雑誌のおまけですが、これでまた写真を撮りまくることができます。

8:48着のホリデーあきがわ3号で武蔵五日市に乗り込み、裏山ベースに荷物を預け、近くの五日市公園で準備体操を済ませます。
昨年はケガでほとんど山行していないこともあり、また単独山行となると前回を覚えていないくらい久しぶりだったため、多少の不安はありました。
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それでもここの百日紅は相変わらず勢いがよく、見るたびに元気づけられるような気がします。
あまり焦らずに、そろりと参りましょう。

金比羅尾根には、2017年のハセツネでボランティアスタッフをしたとき以来の来訪です。
登りしな、金比羅山の琴平神社に道中の無事をお祈りしました。
ご利益なのか、この日はなぜか調子よく登れました。
登り終盤の皆伐地からの遠景。
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この景色を見ると、ああ、金比羅尾根にいるんだなという感覚になります。
そこから日の出山は目と鼻の先、山頂から来し方を眺めます。
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けっこう長い道のりです。
この日は最高気温が33℃ほどでしたが、金比羅尾根はほぼ日陰のため、登りの時間帯ではさほど暑さを感じませんでした。

日の出山から御岳山の間はハイカーも多いため、ゆっくりペースで走ったり歩いたりを繰り返します。
30分ほどで長尾平の長谷川恒男記念碑に到着。
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今年のハセツネには3年ぶりに出走するため、表敬訪問しました。
この日は長尾平で休憩して折り返しました。
長尾平にはもう何回も訪れていますが、茶屋よりも奥に入ったことがありませんでした。
トイレがあることも知りませんでしたし、ヘリポートも初訪問。
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視界の良いきれいな場所でした。

帰り道の途中、武蔵御嶽神社にお参りしてきました。
今回の一番の目的でもありました。
まずは山頂にある大口真神神社からお参りします。
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私はここの狛犬が大好きです。
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この迫力がなんともたまりません。
満を持して武蔵御嶽神社へ。
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山行の安全をはじめ、色々と欲張りに祈願してきました。
振り向けば日の出山。
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お参りを済ませて、その日の出山にハセツネコースをたどりながら向かいます。
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帰り道の日の出山は、よく晴れて蒸し暑くなってしまっていました。
その暑さを突いていざ下ります。

金比羅尾根を下って麻生山を巻いてから少し行ったところに、私の好きな鞍部があります。
わかる人にしかわからないかもしれませんが、私はこの鞍部がたまらなく好きです。
上から見たところ。
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下から見るとこんな感じ。
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この鞍部は風がよく抜けて、夏でも涼しく過ごすことができます。
ここを通るときには必ずといってよいほど立ち止まり、風を浴びながら小休止するのが至福の時です。
この鞍部にいるとなぜか気持ちが落ち着きます。
何度も通った金比羅尾根ですが、こんなお気に入りの場所があると、何度でも行きたくなってしまいます。

この日は登りの調子よさとは裏腹に、下りのペースが上がりませんでした。
下りは慎重にというのが最近のテーマですが、それにしても遅すぎました。
登りの疲れと午後の暑さが原因かなと思っています。
標高が下がると木漏れ日すら暑くなります。
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見た目は美しいのですが、暑い。
調子が上がらないながらもなんとか山を抜けると、私の大好きなあの花が出迎えてくれました。
民家の百日紅
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もっさりとした花の集まりの過剰感がたまりません。
私が清少納言ならば、夏は百日紅もさもさふっさり、とか枕草子に絶対に書くくらい、大好きな花です。
そうこうしているうちに、フィニッシュの五日市会館に到着。
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ハセツネのフィニッシュ会場としておなじみです。
今年は3年ぶりのハセツネ出走ですが、無事にここに帰ってこれるよう、準備して臨みたいと思います。

それにつけてもこの日の五日市はとんでもなく暑く、駅前の裏山ベースに戻る途中でペットボトルのコーラを飲み干してしまいました。
身体がカラカラになっていたようで、裏山ベースでもプロテインをほぼイッキ飲み。
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帰りは居酒屋ホリデーあきがわでハイネケン
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ラグビーワールドカップデザイン缶でした。
今年の秋はいつもより楽しみなことが多くて何よりです。
良いシーズンになると良いなと思います。

巻き忘れた夏ー野沢トレイルフェス2019余録

野沢トレイルフェス2019の装備等の記録です。

頭:サロモン・キャップ
サングラス:スコット
シャツ:コロンビアモントレイル・ハセツネ2018スタッフTシャツ
手袋:デマルキ
パンツ:ノースフェイス・腹巻き風パンツ
アンダーパンツ:ゼロフィット
カーフ:KFC青梅高水2018参加賞カーフスリーブ
靴下:ゼロフィット
靴:コロンビアモントレイル・カルドラド2

今回の反省点は、暑さ対策でもあった手ぬぐいを首に巻き忘れたことです。
荷物には入れていたのですが、会場で着替える際にうっかり忘れてしまいました。
手ぬぐいは、日除けになったり、水を含ませて首を冷やしたり、汗を拭いたり、汚れた手を拭いたりと、かなり便利な代物なのです。
最近はかなり減りましたが、以前はトレイルでもロードでも、首に手ぬぐいを巻いているランナーはそれなりにいました。
何かのランニング雑誌でも、手ぬぐいランナー特集があったりもしました。
参加賞手ぬぐいなんてのもあるくらいで、ランニングと手ぬぐいは相性が良いと私は思っています。
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私の参加賞手ぬぐいコレクション。
手ぬぐいランニングの復興、私は望んでいます。

暑さ対策として、コロンビアモントレイルのハセツネスタッフTシャツを着て走りましたが、これはたぶん効果があったのではないかと思っています。
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ただし、今回はかぶり水で全身ずぶ濡れ状態となることが多かったため、発汗を利用して涼しくなるという本来の機能を感じることが難しかったのです。
またの機会に、今度は汗だけでずぶ濡れになるような状況で検証したいと思います。