竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

2017年下半期の出場予定

負傷に故障にDNF3回、2017年の上半期はネガティブな事柄だらけなのが振り返るとよくわかるのですが、希望がなくもなかったかとは思います。
今後の出場予定は以下の通りです。

9/3日 千葉市海浜アクアスロン:泳600m・走5km
9/10日 信州戸隠トレイルランレース:50km
9/24日 若狭路トレイルラン:15km
10/14土 東京湾アクアスロン:泳500m・走5km
11/18土 FTR100K:105km

菅平と美ヶ原の2レースに完走できたため、次の戸隠のレースに完走できれば、フィールズが長野で開催する3レース完走者に贈られるビューティフル・トレイルin信州トリプルマスターズの特典が受けられます。
今年の唯一現実的な目標なので、ここまでに足と脚の状態を戻して完走できればと思います。
戸隠のレースは、前に参加した2015年のレースから距離が長くなっているため、その分の覚悟をもって臨みたいです。
若狭路トレイルランには、友人BさんのITRAポイント獲得シリーズに乗っかった形ですが、私の出場する距離は対象外です。
FTRは第1回大会から3年連続3回目の出場です。
今年は足と脚の状態次第で色々考えなければならなそうです。
DNFしかり、DNSとかボランティアにまわるとか、その辺も検討対象に入ってきそうです。
まずは戸隠で、自分がどれだけやれそうか、状態を見極めたいと思います。

アクアスロンは水泳とランニングのデュアスロンですが、昨年初めて参加した東京湾アクアスロンで、その面白さを知りました。
小学生の頃にずっと水泳を習っていた私は、一応の甲斐があって、一通りは泳げるようになりました。
とはいえ中学と高校でバドミントン、大学ではラグビー、社会人になってからはフットサルとランニングに登山というように、水泳で他人と競うことがない人生を歩んできました。
よくよく思い出せば、水泳を習っている頃ですら、大会はおろか記録会にすら参加したことがありませんでした。
小学生の私は既に一人前のめんどくさがりで、レッスンの日以外にプールに行くのが面倒だったのです。
そんなものなので、昨年の東京湾アクアスロンが私にとって初の水泳の競技経験となりましたが、会場の稲毛の浜は私の故郷ということもあり、かなりお気楽に出場しました。
最初に海を500mを泳ぎますが、水泳は男子の出場44選手中36位でした。
ラン5kmでは順位を上げて男子全体の15位でフィニッシュしたものの、途中でコースミスしてしまったため、本当は失格です。
故郷の海でしょっぱいデビューとなりましたが、楽しかったことは楽しかったので、今年は出場数を増やしました。

今年初出場の千葉市海浜アクアスロンは、稲毛の浜に隣接する稲毛海浜公園にある市民プールが会場になります。
水泳はオープンウォーターではなく「流れるプール」を2周するコースですが、このプールも昔よく遊んでいた場所です。
稲毛の浜や稲毛海浜公園に付く「稲毛」というのは埋め立て前の歴史的な地名で、現在は浜もプールも「高浜」という町にあり、この高浜で私は生まれ育ちました。
なので、今年出場するアクアスロンの2戦を、勝手に高浜アクアスロンシリーズと命名して、故郷を堪能したいと思います。

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新装備のトライスーツ。
高浜アクアスロンシリーズでデビューです。
私の両親は現在住んでいないため、私が故郷を訪れる機会は、この高浜アクアスロンシリーズ以外にはほとんどありません。
ノスタルジーは最強の感情だと常々私は思っていますが、この機会に満たしておきたいと思います。

余韻ー美ヶ原トレイルラン2017余録3

私は美ヶ原トレイルランでは後泊するのを恒例にしていますが、朝が弱いために早朝散歩をしたことがありませんでした。
しかし、今回は落としてしまった手袋を探すために、初めてレース翌朝の会場を歩くことになりました。

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テーブルの周りに椅子が積み上げられています。
昨夜のにぎわいは今いずこといった感じです。
私はこうした祭りのあとの風景に漂う寂しさに、なぜだか心をひかれます。
終わった寂しさの向こうに、何かがまた始まる楽しさの芽があるようにも思っています。
始まったら終わりますが、終わったら始まります。

昨年の美ヶ原の次のレースは、UTMF2016でした。
初の100マイルレース挑戦だったため、美ヶ原のすぐ翌週からトレーニング山行を始めました。
7,8月の毎週末、9月になってもレースの2週前までは毎週、どこかの山で走り込むといった夏を過ごしていました。
終わったと思う間もなく、始まっていたのです。
今年は、まだ次が始まっていないところが、昨年と大きく違うところです。
足と脚の故障を抱えてしまったので、負荷がかかるようなことはせずに、余韻に浸りながら夏を過ごす計画を立てたいと思います。
とか言いながら先の海の日がらみの日月、八ヶ岳天狗岳に歩きで山行してきました。
下山してから故障の痛みを噛み締めているところなのですが、それはまた別の機会に。

余韻に浸ると言えば、南の耳のことが気になります。
今年のレースでは行くことがありませんでしたが、いつかの週末や三連休などで行ってみてもいいのかもしれません。
3回出場した美ヶ原トレイルランの記憶に、あのピーク周辺の景色が、なぜだか強く残っているのです。
南の耳は正確には「美ヶ原」にはなく、霧ヶ峰とか車山高原の奥に続く草原地帯にあります。
しかし、草原地帯の柔らかで穏やかな緑と、足下の硬くゴツゴツとした岩の感触が、私にとっての美ヶ原トレイルランの象徴となっています。
たぶん、象徴であるこの場所に来なければ終わらない、そうどこかで思っているのかも知れません。

「もう終わっちゃうね」
美ヶ原トレイルラン2016の終盤、南の耳でおしゃべりを交わした方の言葉でした。
そして、もしかしたら、私にとっての美ヶ原トレイルランの終わりは、フィニッシュゲートではなく、南の耳から見える景色なのかもしれません。
だから、今年の美ヶ原トレイルランはまだ終わってないとも言えます。
「でもまた始まるね」
フィニッシュ後に、私はそう思いました。
終われば始まります。
その感慨を私は忘れることができません*。

http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2016/12/31/163615

今年はどうだったかなと、今思い返しています。
終わらなければ始まらないけど、終わらないものは終わらないのです。
そして、終わらないなら終わらないまま、それはそれでよいのです。
余韻にひたりながら、足と脚の回復に努める夏にしたいなと思います。

ハローグッバイー美ヶ原トレイルラン2017余録2

美ヶ原トレイルラン2017の装備雑感です。

今回が初レースとなったものと、引退レースとなったもの達です。

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上が初使用のHALOの汗止めバンド、下は最後となったサロモンの手袋です。

HALOは「ハロー」ではなく「ヘイロ」と呼ぶそうですが、汗止めバンドとしてはド定番だと思います。

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バンドと黄色のシリコンで、汗が目に入らないように完全にブロックします。

今回は汗もさることながら、雨対策としても使用しました。

上にキャップをかぶってのダブルブロックですので、結果は上々、なんの液体も目には流れ込んできませんでした。

このヘイロはもともと、キャップの異臭軽減目的で友人Dさんの友人から譲り受けたものです。

キャップが吸収する汗の量を減らせれば、異臭も和らぐのではないか、という仮説の検証を目的として拝領しました。

レース翌日の洗濯の際、キャップの異臭がいつもの1割くらいしかなく、所期の目論見も当たったように思えます。

しかし、今回は汗よりも雨にさらされた時間が長いので、検証の条件としては不十分です。

別の機会に再検証してみます。


引退はサロモンの手袋。

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6月の菅平でこけて、両手ともに穴だらけになりました。

2015年の夏から使い出していますが、手のひらの滑り止めもほとんど失われています。

今回がレースで使うのは最後と決めていて、会場の佐藤スポーツで後任も購入していました。

このレースが終われば、予備としておとなしく余生を送らせようと思っていましたが、なんとフィニッシュ会場で右手を失くしまいました。

ここで順序が大切なのですが、最後と決めたレースで紛失したのであって、紛失したから最後のレースになったのではありません。

翌朝、僕の右手を知りませんか、とばかりに、宿やフィニッシュ会場をくまなく探して歩きましたが、僕の右手は見当たりませんでした。

かわりに他の人の右手や左手、右足や左足はあちこちに落ちていました。

レース翌朝は晴れていたのですが、青空と山の緑と泥々の手袋や靴下の配置が、妙にシュールでした。

皆よく忘れるなあ、と思いましたが、それを言えば私もです。

しかも、引退するサロモンの手袋の先代はやはりサロモンでしたが、2015年の美ヶ原でフィニッシュ後にペンション付近で紛失していたことを、今になって思い出しました。

なんとまあ、同じ場所で同じことをやらかしていました。

犯人は現場に戻るとはよくいったものですが、再犯かよ…。

残った左手の使い途は、少しだけ考えてみます。

ないだろうな…。