竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感です。藤沢周平が好きです。

去年よりずっとー菅平スカイライントレイル2017レポート2

菅平スカイライントレイルランレース2017レポートの第2段です。

スタートから2kmくらいロードを走るとスキー場の登りにさしかかります。
最初の大松山への登りから振り返ると、これから向かう四阿山(右)と根子岳(左)が、真正面に見えます。
まずは去年。
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去年も晴れではありましたが、雲が広くかかっています。
今年は…。
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青空が見えて、晴れ晴れしています。
去年よりずっときれいに見えました。

そして、去年はわからなかったのが、菅平の山からは北アルプスの眺望が良いことでした。
去年は晴れといえども雲が多く遠望は効きませんでしたが、今年はバッチリです。
最初に気づいた場所は、チャンピオンコースというゲレンデを登りきって、少し下った辺り。
北西方面の眺望が開けると、北アルプスがドーン。
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わざわざ戻ってきて見入っている人もいました。
残雪というより、雪山と言ってもいいくらいに白く見えます。
去年は見ることのできなかった景色でした。

菅平の西側を囲む稜線のトレイルをぐるりと回るのが、このレースの序盤のコースになります。
その名も菅平スカイライントレイルという名がついた、よく手入れされた森のなかを走る気持ちのよいトレイルです。
A1は7.5kmほどの地点にあり、1時間10分ほどで到着、コーラとバナナと上田銘菓のみすゞ飴をもらっい、かぶり水もして出発しました。
このみすゞ飴、補給食としてとても優秀でした。
いたく気に入ったので、その先の全てのエイドで必ず食べるようにしました。
保存料、着色料、合成調味料を使っていないので、さっぱり食べることができるのです。
帰りの上田駅でお土産に買ったので、次のレース、美ヶ原に持っていこうと思います。
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その前に食べちゃわないように気をつけなきゃ…。

次のA2は12kmほどの地点で、しばらくスカイライントレイルの森のなかを走り、スキー場の林間コースを下ると到着します。
A2から先のエイドは、復路でも通ります。
この日は、お腹を壊しているわけでもないのに、なぜかトイレに行きたくなる日でした。
A2,A3,復路のA3と、3回で20分ほど費やしてしまいました。
去年よりずっとエイドの滞在時間が長かったはずです。

A2から往路のA3までは、スキー場のゲレンデや牧場などの草原を走ります。
快晴なので気持ちがよいのですが、太陽は容赦なく照りつけてきて、気温はさほどでもないのに、暑さを感じます。
この日の菅平の最高気温は15℃、去年が21℃だったので、6℃も低かったのです。
それでも太陽パワーは今年の方が上回っていたと思います。
去年にひけを取らない暑さを感じました。
去年よりずっと涼しいにもかかわらず。

往路18kmほどのA3菅平牧場には、2時間50分ほどで到着しました。
なるべく早めに出るつもりだったので、給水と補給とを手早くすまし、トイレもさっとすませました。
しかし、です。
出発後にまたトイレに行きたくなり、結局時間をとられてしまい、20分もの長逗留になりました。
もう、この日はそういう日のようでした。
焦っても仕方ないので、出発後は牧場の中の下り道を飛ばさないように下ります。
昨年はロードを下ったのですが、今年は牧場内のトレイルに変更されていました。
下りきると牧場の境界沿いに南東へトラバースすると、やがて森に入ります。
この森、去年は暑さで苦しんだのですが、今年は二度目という余裕もあり、楽しんで走ることができました。
ここも基本トラバースなので、急なアップダウンはほとんどありません。
橋のない沢を何度か渡りますが、増水してない限りは危険はないでしょう。
そしてなにより初夏の木々の緑がきれいなこと、この上なかったです。
残念なことに、この日はスマホのポーチを忘れてしまったため、よほどのことがない限りは写真を撮らないでいました。
でも、きれいな森でした。
それが印象に残るくらい、今年は気持ちに余裕がありました。
去年よりずっと。

四阿山への登山口にたどり着くと、緩やかに登り始めます。
この登りから、だんだん森の木々がまばらかつ背が低くなってきて、日光の影響を受けるようになってきます。
途中で菅平牧場とダボス牧場に挟まれたところなど、太陽から身を隠すことがまったくできなくなります。
去年よりずっと涼しいとはいえ、私は暑さに弱いトレイルランナーなのです。
しかも、登山口から四阿山頂への分岐点まではだらだらした直登なので、正直言って飽きてしまいます。
去年は、コース右側のダボス牧場の牛を見て気を紛らわしていました。
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黒毛和牛ですかね。
今見ても美味しそう…。
今年は牛が出てなかったのですが、さすがに二度目なので、なんとかやり過ごすことができました。
25km過ぎて、振り向けばドーンの北アルプス
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この景色のおかげで、去年よりずっと楽に過ごせました。

四阿山頂とレースコースの分岐点を過ぎると、木々がまばらながらも森の中を行く登り基調のトラバースに入り、2km弱で下りに転じます。
私はレース中に出会う川で、水を飲んだりかぶり水したりするのが好きなのですが、この四阿山からの下りでもちょうどいい川があります。
登山口に向かう途中にある小川は牧場の下流なので、どうしても水を飲む気になれませんが、ここならば心配なく飲んで浴びることができます。
去年は暑さにやられていたので、がぶ飲みした上にハイドレーションの水の入れ換えまでした記憶がありますが、今年は一杯飲むにとどめました。
去年よりずっと控え目です。

四阿山を下りきると、復路のA3菅平牧場にたどり着きます。
ここまでで31km、スタートから5時間10分かかりました。
トイレに寄って、水をかぶって、補給して、マッサージして、作戦を練って、靴紐を結び直して、牛の写真を撮る。
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菅平牧場の若手ホルスタイン
この子、ずっと食べるのに夢中だったのに、シャッターを押す瞬間だけカメラ目線になりました。
プロ意識を感じます。
やることはいっぱいありましたが、往路で20分も使ってしまったので、ここは10分ほどで出発しました。
太陽は午後に向けてパワー増量中でしたが、残りは14km、もう一山越えればフィニッシュが見えてきます。

去年は肉離れから復帰した直後のレースだったため、徹底的に自分を甘やかしました。
登りは走らない、下りも走らない、平地も極力走らない。
エイドでは好きなだけ食べて休みました。
写真も撮りまくりました。
自分を甘やかす大作戦、と銘打っていたのですが、それで大過なくフィニッシュできたので、作戦は大成功だったといえるでしょう。
それに引き換え、今年はほぼノープランです。
各エイドの滞在時間を着いてから決めるくらいで、後は脚任せで山なり、山の斜面に合わせたスピードを出せばいいや、そんな感じでした。
これも自分を追い込んでいるわけではないのですが、甘やかしているわけでもないのです。
思えば、去年はケガの再発を恐れるあまり、無理に甘やかしていたのかもしれません。
今年は膝の故障がよくなりかけている中のレースで、状況は似てなくもないのですが、取り組みかたはけっこう違います。
言うなれば、自然に取り組んでいたのだと、今ならばそう思います。
去年よりずっと自然に走っていたのだと思います。

そして残りは14km、最後の山場、小根子岳への登りに向かいます。