竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

初上陸ー若狭路トレイルラン2017予報

9月24日に開催される若狭路トレイルラン2017の15kmの部に参加します。

会場は三方五湖のある福井県若狭町です。

福井県はこれまで列車で通過した経験しかない私ですが、今回初上陸することとなります。

そういえば「経県値」と称して、都道府県の滞在経験をスコア化できるサイトがあります。

けっこう面白いもので、何年も前から旅行や出張の度にスコアを出して、こっそりほくそ笑んでいます。

今回は前泊するので経県値が上がることになります。

またほくそ笑むのだと思いますが、それがなくとも、初めての場所に行くワクワク感をまた享受したいと思います。


東京から参加する友人Bさんと、帰省先の京都から参加する私との同行二人です。

Bさんは43kmの部にエントリーしていて、ITRAポイント獲得を目指します。

滋賀県米原駅で待ち合わせて北陸線に乗り、福井県敦賀小浜線に乗り換えて、前日受付のある三方駅まで行きます。

受付会場では福田六花さんのライブもあるそうです。


レースは、日本海に面した食見海岸をスタート・フィニッシュとするラウンド型のコースです。

私は15kmの部にエントリーしています。

今回は短い距離なので、いつものデューロ6ではなく、4月の青梅高水の参加賞でもらった小さなリュックで参加します。

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初めての土地で初めて使う道具というのも、また趣があると思います。

でも、よく考えたらトレランなんて、そういう初めてに初めてを重ねることばかりのような気がします。

だからワクワクするのかも。

ハイドレデューロー信州戸隠トレイルラン2017余録2

信州戸隠トレイルラン2017の装備などの備忘録です。

夏休みの残りを取得して両親の住む京都に来ています。

京都には進々堂というパン屋さんのチェーンがありますが、私はそこの四条烏丸にある店舗が好きで、京都に来ると大体そこで昼食をとって、コーヒーを飲みながらぼんやりしています。

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ランチはタルティーヌセットが美味しく、パンも美味しく、コーヒーも美味しく、美味しい以外に言うことないお店です。

観光客も多くなくて入りやすいです。

比叡山インターナショナルなどで京都に行かれる方に、ぜひおすすめします。

私のイメージの中でのおしゃれなOLみたいなことを言ってしまいましたが、私自身はしがないサラリーマントレイルランナーです。

本題に入ります。

 

トレランリュックのオスプレー・デューロ6は、今年の4月に購入してから全てのレースで背負っています。

重心が高いため、背負っていて重みを感じにくいのが一番気に入っているポイントです。

特に最初の3レースはフロントポケットのボトルのみで出場したため、背中に水分の重みがない分、余計に軽さを感じていました。

これがハイドレーションを背負ってたらどうなんだろう?

ずり落ちてこないかな?

という疑問があったのですが、なかなか検証できずにいました。

7月の美ヶ原で1度付属のハイドレを使っているのですが、このときは雨でリュックの上からジャケットを着ている時間が長く、背中とリュックとの密着度が高かったので、あまり参考にはなりません。

一般的には背中との密着度が高いと、リュックの重みを感じることはほとんどありません。

美ヶ原のときもジャケットを着込んでいるときは背中の重みを感じず、脱いだ後は後で足の痛みが気になっていたため、背中のことはほとんど意識の外でした。

今回初めて、ハイドレを搭載したデューロ6の印象がつかめたので、ちょっと記録しておきたいと思います。

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信州戸隠トレイルランの50kmの部は、スタートから第1エイドまでが長く、コース高低図に従うならば25km弱あります。

25kmの間隔というのは、エイドがあるレースでは稀に見る長さだと思います。

しかも50kmのレースなのに。

私は、エイドの間隔が15kmを超えるレースではハイドレを使うことにしているため、今回は1Lの水を背負って走りました。

重みやずり落ちを感じるかどうか、ある程度意識していましたが、特に問題はありませんでした。

やはり高い位置に重心がきて、それが安定してキープされています。

重心が下がることによる重みを感じることは、ほとんどありませんでした。

ただし、背負った容量が水の分だけ増えているため、チェストストラップの回りがきつくなっていました。

それで重心が落ちて来ないのかもしれませんが、ちょっと締め付けが厳しく、ほんの少しだけですが息苦しさを感じました。

ストラップを最大に長くしていてもそうなので、構造の限界のようです。

締め付けられてリュックが落ちない分、重くは感じないのですが、少しだけ気になりました。

でも、この重心の高さは魅力的です。

使いはじめの2レース続けてDNFしたときはどうしたものかと思いましたが、私としては、やはり、今まで使ってきたトレランリュックの中で一番かなと思っています。

容量的に100kmを超えるレースでは厳しいかもしれませんが、これからも色々と活躍してほしいと思います。

 

装備

サングラス:スワンズのイエローレンズ

帽子:イノベイト

頭:Haloバンド

首:手ぬぐい

シャツ:デサントジップ半袖

インナー:ゼロフィット旧型

アームスリーブ:ファイントラック

手袋:サロモン

ズボン:ノースフェイス腹巻きパンツ

タイツ:C3fit

カーフスリーブ:CEP

靴下:ドライマックス

靴:テクニカ・インフェルノ

リュック:オスプレー・デューロ6

水分:ソフトフラスク500mL×2、オスプレー付属のハイドレーション(水1L)、予備ソフトフラスク250mL

雨具

上:サロモン・ボナッティ

下:ノースフェイス・ストライク

テーピング:ニューハレ・Xテープ×4、Vテープ×2、Iテープ30cm×2、ゴンテックス・足裏貼足

極楽はどこだー信州戸隠トレイルラン2017余録1

信州戸隠トレイルランレース2017の後の月曜と火曜に、夏休みを取りました。
9月中に取らなくてはならなかったのと、新宿~会場間の直行アクセスバスの申し込みに、自分の手違いで失敗してしまい、それならいっそ後泊してしまえ、との開き直りからの夏休みでした。
とはいえ、レース前後を観光気分で過ごせて、よい骨休めになりました。

戸隠入りは新幹線と路線バスを乗り継ぎましたが、これが結果的には当りでした。
何が当りかというと、当たり前のことですが、観光と食事が自由にできることです。
戸隠は戸隠神社門前町で古くからの町であるため、見所がけっこうありますが、直接受付会場まで行ってしまうと、ゆっくり観光する時間をとるのが難しいのです。
また、受付会場の戸隠スキー場には、飲食店がなかったようです。
路線バスならばその点、戸隠内のシャトルバスの時間と相談しながら、自由に予定を組めます。
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スタート会場の戸隠中社にも、前日にお詣りして願掛けすることもできます。
食べるところも、中社エリアをはじめ、路線バスの沿線にたくさんあります。
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くるみペーストで食べる忍者そば、美味しゅうございました。
長野まで高速バスを使えば、料金も直行バスと同じような水準に抑えられます。
遅れるリスクがあるため、行きは新幹線にしましたが、帰りはバスで安く帰ることができました。
戸隠内のシャトルバスが充実していたからというのも大きいのですが、乗り継ぎの旅も悪いものではありませんでした。

後泊は長野の市街地で。
戸隠中社のバス停から最終バスで1時間強で長野駅到着、宿は長野駅近くのアイランドホテルでした。
近くの郷土居酒屋でビールと山賊焼きで心身に栄養を行き渡らせます。
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志賀高原ペールエール、美味しゅうございました。
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大判の山賊焼きでしたが、カレーマヨネーズを付けると食が進みました。
さらにホテルの近くのレッドドラゴンというパブで、野沢温泉の里武士さん(イギリス出身)が造ったビールをいただきました。
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マスターは東京は本所吾妻橋ご出身とのことです。
色々な人が色々な所から集まって来て、色々やってるのは色々楽しいなと、いつもより酔いの回りが早い頭で思っていました。
穏やかな夜でした。

翌日、この夏休み最大の目的、善光寺詣でに向かいました。
ホテルからは2kmほどの道のりでしたが、歩いて行きました。
本当は長野電鉄に乗っていきたかったのですが、時間が合わず、結局帰りも徒歩でした。
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ゆっくり歩いて山門に到着したのは9:20頃。
善光寺には本堂内陣の下の暗闇に本尊と繋がる錠前があり、それに触ると極楽往生できるというのです。
人並みには業の深い人生を送っているトレイルランナーである私なので、極楽往生ができるならば是非お願いしたいのです。
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本堂にはすぐに到着しました。
拝観料500円を払ってから内陣の見学とお詣りを済ませ、いざ本堂下の暗闇に入りました。
普段は観光客が列をなしているそうですが、このタイミングでははたまたま私の前後に人がおらず、暗闇を一人で進むことになりました。
真の暗闇で一人きりになることは、恐怖の一言につきます。
そして、自分が息をするための空気が目の前にあるかどうかすらわからず、息苦しさを感じます。
見えないものの代表である空気ですら、普段は見えてるんだなと実感しました。
息苦しさを感じながらも、右の壁にピタリと身をこすり寄せながら暗闇を進みます。
極楽はどこだ。
早く息がしたい、と思いながら歩いていると、やっと錠前のようなものに触ることができました。
極楽はここか。
こんな私なのに、極楽往生が約束されてしまいました。
ありがたいことです。

善光寺やその周辺は見ごたえのある場所が多く、歩いてて楽しかったです。
特に権堂という商店街の不思議な雰囲気は、他で味わったことがありません。
お暇であれば、ぶらり歩いてみることをお勧めします。
一通り見物してからホテルに戻り、荷物を引き取って昼食に向かいました。
長野で最後の食事は、山小屋のカレーライスです。
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長野駅近くにある「山小屋」というカレー屋さんは、見た目も山小屋。
ここの名物は納豆をトッピングしたカレーです。
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この日はランチセットのヒレカツカレーに、納豆をトッピングしました。
これがまた、美味しゅうございました。
濃いめのカレーに納豆の香りが溶け込む感覚と言えばいいでしょうか。
納豆とカレーがこんなに合うものとは、全く予想してませんでした。
教えてくれた人には感謝です。
お腹を満たして高速バスに乗り込み、ビールで一眠りして帰京しました。

レースの直前直後はどうしてもあわただしくなるので、全てが極楽旅とはいきませんが、やっと取れた夏休みを満喫はできました。
ちなみに、戸隠の一の鳥居から善光寺までは11kmほどだそうです。
ほぼ下り基調でしょうし、自分の足でたどってもいいのかもしれません。
心身ともに元気であればですが…。
いつになるかな。