竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感です。藤沢周平が好きです。

イとーの話ー語彙雑感

はてなブログにはアクセス解析の機能があり、簡単ではありますがどの記事がよくアクセスされているかを把握することができます。
コメント覧も設けないで、自分の書きたいようにしか書かない私のような執筆者でもやはり読者の反応は気になるもので、何の記事がよく読まれているかはよくチェックしています。
最近まで圧倒的にアクセスが多かったのは「摩擦考ー奥三河パワートレイル余録1」という記事でしたが、ある変更を加えたところ、アクセスがガクンと減りました。
ある変更とは、イをー(伸ばす音、音引き)に置き換えることです。
些細なことですが、イとーでは大違いなのです。

元々「摩擦考ー…」の記事は、Ospreyのトレランリュック・デューロ6の使用感がとてもよかったということを、その重心の高さと身体との摩擦面の大きさから考えたものでした。
私としては、デューロが気に入りました、以上、のものではないこの記事がなぜ読まれているか、当初はわかりませんでした。
せいぜいデューロやOspreyが好きな方が読んでいるのかなと思っていたのですが、ある日の新聞を読んでいたところその理由がわかりました。
表記の問題なのです。
私の記事では、当初はオスプレ「イ」と書いていましたが、これがかの軍用機のそれの新聞表記と同じだったのです。
しかも、アクセスが増えたのはかの軍用機が墜落した報道があった直後です。
語尾がイで、しかも「摩擦」なんて書いてあるため、かの軍用機と基地周辺住民などとの摩擦について調べる際に、検索で引っかかっていたのだろうなと思います。
リュックのOspreyは、輸入代理店のロスト・アローの表記ではオスプレ「ー」で、軍用機のそれとは異なります。
恐らく、新聞表記は「イ」に統一されているのでしょう。
私は知らずに「イ」を使用していましたが、かの軍用機は墜落などの事故を起こす可能性が高いため、これからもミスリードをしてしまうかもしれません。
それは申し訳ないので、イとーをしっかり区別しました。
すると、数日で件の「摩擦考ー…」へのアクセス比率が目に見えて低下していきました。
恐らく、イとーを変更する前の「竹仙坊日月抄」のアクセスのうち、かの軍用機を目当てにしたものが最大で20%くらいはあったのではないか、と推測しています。

検索をするとこういうミスリードに出会うことが多々あり、それは当然のことでもあるのですが、イとーの違いに注意しないだけで、まるで違う世界に迷いこんでしまいます。 
イとーが違うだけなのに、私の記事ではかの軍用機についての情報はまったく得られません。
そもそも、使われる語彙がまったく違うのです。
かの軍用機について語るには、政治的、社会問題的、軍事技術的、など様々な切り口があると思いますが、それぞれに使用される語彙があり、語られる内容もその語彙に沿ったものになります。
私が竹仙坊日月抄で使う語彙では、かの軍用機についてはせいぜい、落ちたらかわいそうだよね、くらいのことしか語れません。
語彙もそうですが、そもそも、この場でそれについて語る動機すらないのです。
そんな場所にミスリードされてきてしまった方たちには若干申し訳なく思います。
それでも、イとーの違いでたどり着いた先にあった、リュックについて若干変態的に考察する世界もなかなか悪くないのです。
そのことを知ってくれるだけで、私は幸いです。
来たくなったらいつでも来てください。

オスプレ「ー」デューロの付属のハイドレーションです。

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よく工夫された使い勝手のよいハイドレーションです。

かの軍用機も、初めから落ちるために作られているわけではないと思います。

本当の意味での作り手の思いを、私は知るすべを持っていません。

でも、気に入ることのできるものに会えた喜びを私は知っています。

かの軍用機がそのようなものであればよかったのになと思わなくもないのです。

でも、かの軍用機が必要な世界を私は望んでいません。

私が望む世界は、「イ」が空を飛び回る世界ではなく、「ー」が縦横無尽に山を駈けめぐる世界です。