竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主でしたが、2018年4月以降、骨折治療のためトレランは控えています。藤沢周平が好きです。

海から島へー若狭路トレイルラン2017余録1

次の日曜にはハセツネが始まるというのに、まだ若狭路トレイルランの余録です。
もう少しだけ書き留めておきたいと思います。

自分のフィニッシュの後、友人Bさんのフィニッシュ予想時刻15時半までは3時間以上ありました。
宿でコインシャワーを借りて身支度を整えたあとは、海沿いをボケーっと歩いて会場に再度向かいます。
会場のある食見の海は、透明度が高くてきれいでした。
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昭和末期の北部東京湾は味噌汁のように濁っていましたが、そんな海で育った私にとって、この海はまるで別世界のようです。
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一歩踏み込んで日本海と戯れた後は、お昼御飯です。
会場ではたこ焼とハンバーガー太巻きなどでお腹を満たしました。
また、よく晴れて暑い日だったため、スムージーがことのほか美味しかったです。
次回以降も出店していてくれればの話ですが、本当におすすめです。

その後は山中で応援しようと思って移動しましたが、結局山の出口に陣取りました。
山の出口の獣避けゲートまでは、フィニッシュから400mほどで到着します。
初めはゲートの横にいて、その後山中に移動して応援していたのですが、薮蚊の襲撃が凄まじいうえに小ぶりのスズメバチまで現れてしまったため、早々にゲートまで引き上げました。
ゲートには1時間ちょっといましたが、ランナーがひっきりなしに帰ってくるので退屈はしませんでした。
声をかけながらランナーを迎えていると、Bさんが予想よりも20分くらい早く山を下りてきました。
Bさんの後を追って、フィニッシュまで荷物を背負ってドタドタ走りながら戻ります。
Bさんは無事にロング43kmを完走し、ITRAポイントを2ポイント獲得しました。
菅平を完走して3ポイント獲得しているBさんは、これでSTY2018エントリーに必要な5ポイントを得ることができました。
抽選に通れば、来年の春にはあの天子山地を駈けめぐっているのかもしれません。
なんか羨ましいです。

フィニッシュ後は、三方駅近くの日帰り温泉・キラリの湯に送迎バスで送ってくれます。
入浴の無料券が参加賞に含まれています。
次の月曜に夏休みを入れていて、東京に急いで帰る必要がなかったため、お風呂につかったあと、小浜線北陸線を乗り継いで、滋賀県の長浜に向かいました。
一泊した次の朝、琵琶湖に浮かぶ竹生島に行くのがこの休みの目的です。

竹生島は琵琶湖に浮かぶ島のうち、古くから信仰の対象となっていたことで知られています。
今でも西国三十三ヶ所の札所となっていて、巡礼の方も多く訪れる島です。
交通手段はもちろん船、琵琶湖汽船の船で長浜港から竹生島に向かいます。
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出港して振り向くと、長浜の街を見守る伊吹山が。
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伊吹山は、あのヤマトタケルノミコトと戦って勝った荒ぶる神が住む、美しい山です。
竹生島には30分ほどで到着します。
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竹生島には宝厳寺と都久夫須麻神社があり、それぞれ秀吉時代の国宝や重文を擁しています。
ただ、こちら宝厳寺の弁天堂は国宝ではありませんが、日本三大弁財天の一つに数えられる竹生島弁天を祀っています。
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ありがたや。
宝厳寺の国宝である観音堂は修復中。
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それでも、チラ見せではあるものの、秀吉時代の極彩色を現代に甦らせています。

神社本殿も国宝。
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国宝だからなんなんだ、ということもありますが、安土桃山時代の木造建築は貴重なので、いいもん見たなと純粋に思います。
そして、海のような琵琶湖。
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琵琶湖の面積は滋賀県の面積の6分の1しかない、とは滋賀県あるあるとして有名ですが、6分の1でこんなにでかいのか。
私は京都に両親が住んでいるため、琵琶湖の南側にはよく脚を伸ばすことがありますが、南側は湖が狭くなっているのでここまでの開放感はありません。
湖北地方に来たのは今回が初めてでしたが、この広々とした水の広がりには圧倒されました。
淡海とは琵琶湖の古名ですが、まさに海ですな。
琵琶湖でこんなに海を感じるということは、カスピ海なんか本当に海としか思えないんでしょうね。

帰りの船からは比良山系の遠景が。
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この奥で高島フェアリートレイルが開催されます。
そして、長浜に近づくと再びの伊吹山です。
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夢高原かっ飛び伊吹の舞台でもあります。
滋賀の山もまた実に走りたくなる山である。

今回は福井県滋賀県に初めて宿泊することになりました。
行ったことのない土地に行くことでどれだけ見聞が広がるかはその時次第だと思います。
ただ、東京湾の埋め立て地育ちである私の故郷にはない歴史的時間の厚みを感じながら旅ができたことは、貴重な経験であったと思います。
トレイルランをしていなければすることがなかった旅であっただろうことは、容易に想像がつきます。
そんな旅の行き先、次はどこなのでしょうか。