竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

そんなの飯田線ー奥三河パワートレイル2017

4月30日開催の奥三河パワートレイル2017の会場である湯谷温泉には、その前日、4月29日に入る予定です。
いつもは指定席を取ることなどほとんどないのですが、今回は友人と二人旅なので、一昨日の4月24日に乗車券と指定席特急券を買いに行きました。
8:33東京発のひかりの指定席は、離れた席しかなかったとはいえ、なんとか押さえました。
今日4月26日の時点ではわかりませんが、指定席の一昨日の状況はそんなところでした。
ただし、豊橋駅から乗車予定だった10:08発のワイドビュー伊那路特急券が買えませんでした。
理由は、ワイドビュー伊那路が走る飯田線が土砂崩れで部分的に繋がっていないことにありました。
その日の特急自体、運行が未定なのです。
ただし、豊橋湯谷温泉間は、各停ならば電車が通っているようです。
詳細はJR東海のページで確認ができます。
http://sp.traininfo.jr-central.co.jp/iida/index.html

完全復旧は29日の予定だそうで、ちょうどいいといえばちょうどいいのですが、ワイドビュー伊那路が走るどうかは未確定です。
伊那路に乗れば、湯谷温泉には10:53分に着くため、かなりの余裕をもって過ごすことができます。
指定でなくてもかまわないので、是非乗りたいものです。
と思ったら、数日前の報道で、飯田線の月内復旧を断念した旨の記事がありました。
JR東海の公式発表は29日復旧予定とのことで、日付的にもこちらの情報が新しいのですが、微妙な違いが逆に気になります。
ゴールデンウィークに復旧できないなんて、そんなの言い出せん(飯田線いいだせん)、みたいな鉄道ギャグ的忖度が働いてるのかと思いましたが、どうなることでしょう。
今後の動向を注視したいと思います。

そういえば、準備万端(播但ばんたん)線、という鉄道ギャグの存在を聞いたことがありますが、それもトレイルレースに絡んだ旅でのことでした。
播但線に乗るという話をしたら、鉄道好きな同僚が教えてくれました。
2013年に兵庫県北部の神鍋高原で開催された山陰海岸ジオパークトレイルランニングレースの出場後に、改修工事中だった姫路城を見に行くため、ゴトゴト揺られた電車が、兵庫県の南北を繋ぐ播但線だったのです。
当時は天守閣の改修作業が間近で見られる「天空の白鷺」があった頃で、これを見られたことはこの先の人生を考えても得難い貴重な体験だったと思っています。
レースに絡んだ旅では、せっかくの遠出だからと思いきって周辺に足をのばすことができるので、一石二鳥なお得感があります。
昨年は上田バーティカルのレース終了後、上田を観光してから、篠ノ井線に乗り継いで松本まで行きました。
今回もレース後に一泊するので、豊橋など観光できればよいなと思っています。
そんな旅を楽しむためにも、準備は播但線、忘れ物なんて、そんなの飯田線
おあとがよろしいようで。
というか、ちゃんと復旧するかな。

春の嵐ーヘッドライト考

先日、新しいヘッドライトを誕生日プレゼントとして買ってもらいました。
ブラックダイヤモンドの新型ストームです。
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手前が新型で奥が旧型、ストームの新旧リレーになりました。
このモデルはその名の通り、嵐のような悪天候への耐性が強いのが最大の特徴です。
今までもこれからも頼りにしております。

旧型は2012年に使い始めたと思いますが、レースで本格的に使ったのは2013年のハセツネが初めてでした。
この時は、初の長時間使用で液漏れを起こし、真夜中の金比羅尾根で点灯しなくなってしまいました。それはなんともきな臭くて、ある意味華々しいデビューでした。
レース後に掃除して何とか使えるようにしましたが、長くは使えないだろうと思っていました。
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端子が一部腐食していますが、これはその時の液漏れによるものです。
しかし、こんな状態でも、その後3年以上に渡って大きな不具合なく使い続けることができました。
その間、負荷の大きいオーバーナイトのレースでは、ハセツネを4回とFTR100を2回経験しています。
2016年のFTR100のレース終了後に点灯しなくなり、その寿命を終えました。
もっと早い別れを覚悟していましたが、これが天寿だったと思いたいです。
本当にお疲れ様でした。

そういえば不具合ではないのですが、旧型ストームの外殻に、私の不注意でヒビを入れてしまったことがありました。
旧型ストームは電池交換の際、本体をネジで開閉する方式でしたが、このネジを強く締めすぎて外殻を割ってしまったのです。
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ネジと緑色のボタンの間に割れ目が入っています。
ビニールテープで応急措置をしてごまかしていましたが、
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これが意外とはまっていたため、恒久措置となりました。
新型ストームはこのネジ問題がなくなり、レバーで簡単に開閉できる仕様になっています。
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写真右寄りの、角のように出っぱっているのが開閉用のレバーです。
この仕様変更が、今回またストームを使用することにした一番の決め手になりました。
ネジ式のままだったら、多分ペツルの新作にしていたでしょう。
というのも、不注意なトレイルランナーである私は、ネジ式だと電池交換の際、ネジを無くすのではないかと気が気でならなかったのです。
また、私はめんどくさがりなトレイルランナーでもあるため、ネジを回すのがいちいちめんどくさかったのです。
レバー式であればそのどちらも解消できます。
願ったりかなったりでした。

また、単純に単4電池しか使わない仕様であるということも、私に合っていると思います。
ブラックダイヤモンドだと単4電池の他に直接充電できるタイプとしてリボルトがあり、ペツルの新作ではやはり単4電池と専用充電バッテリーが併用できるモデルがありました。
正直、ペツルの新作にはかなり心ひかれていたのですが、電源の種類が増えてしまうことがどうしてもネックとなりました。
専用バッテリーは便利ではありますが、充電忘れのリスクがあります。
そして、山行前に電池とバッテリーの2種類を用意しなくてはならないのは、不注意でめんどくさがりなトレイルランナーである私にとって、決して小さな障害ではないのです。
サブライトにしているモンベルと、ハンドライトのジェントス閃が単4電池仕様ということもあり、単4電池だけ用意すればよい、という作業が単純化された状態を作りたかったのです。
ライトの準備では特に忘れ物が許されないですし、忘れ物をすると本当に心がへこみます。
そういう失敗を避けるための単純化が、私にとっては必要なのです。
と、電車内にした忘れ物を1時間半ぐらい先の終点の駅まで取りに行った帰り道の電車に揺られながら、しみじみ思うのです。
へこむ…。

ソールラブー青梅高水山トレイルラン2017余録

青梅高水山トレイルラン2017の装備備忘録です。

靴:ゲルフジアタック4
靴下:ドライマックス
足首:ニューハレ・Xテープ1重
膝:ニューハレ・Vテープ
脚:スキンズ・ロングタイツ
ズボン:ノースフェイス・腹巻きパンツ
アンダー:ファイントラック・スキンメッシュ
シャツ:マムート半袖ジップネック
アームカバー:ファイントラック・アクティブスキン
手袋(必携品):サロモン
帽子:ロウアルパイン
サングラス:スワンズのイエローグラス
リュック:フリューイッドレースベストパック
水分(500mL以上必携):ソフトフラスク500mL×2、250mL/150mL各1

ゲルフジアタック4については、3シーズン目にして初めて気がついたことがあります。
ふいに木の根を踏んでしまった瞬間の、あのズルっと言うよりも、スルッとしたすべりやすさです。
今まで気づいていなかったのですが、恐らくこれまでは、ウェッティだったりマッディだったりするトレイルでのグリップのよさに目がいっていたのかもしれません。
スルッという感覚の原因は、ゲルフジアタック4のソールパターンにあります。
ゲルフジアタック4は、きれいな放射状のソールパターンを持っています。
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この放射状のブロックと適度なラグの深さが、ゲルフジアタック4の泥んこトレイルでのグリップのよさを実現していたのだと思います。
放射状のパターンは前後左右の水はけを生み出して泥を噛み、加えて表面積の大きさで泥をつかむ、そんな形状なのだと思います。
ただ、木の根の場合はその表面積の大きさが仇になっているような気がします。
木の根のような摩擦力の弱めなものに対して、放射状のパターンのような前後の長さがあるものが乗っかると、その長さの分だけ滑ってしまっているのだと思います。
そこに今回、初めて気がつきました。

スポルティバミュータントのソールパターンでは、それぞれ独立した爪のようなブロックパターンになっているため、前後の長さがありません。
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そのため、木の根などを踏んづけても、ブロックとブロックとの間に踏んだものが挟まりやすくなっています。
実は、現行のゲルフジアタックでは、ゲルフジアタック4のような放射状のパターンではなく、ミュータントのような、独立した爪が並ぶパターンを採用していることは把握しています。
ゲルフジアタック4の放射状のパターンは、恐らく私がやっとこ気づいた難点に早くから気づいた方の意見を取り入れて改良され、すでに過去のものとなっていたのです。

私のゲルフジアタック4は、デビューした雨の美ヶ原2015で、私をノーこけでフィニッシュまで導いてくれました。
その記憶が強かったので、ゲルフジアタック4=グリップが強い、という図式が出来上がっていたのだと思います。
あとは、美ヶ原2015以降ショートレース専門シューズにしたこともあり、難点が見つかりにくかったのかもしれません。
そして、初めてあの放射状のパターンを見たときの衝撃が忘れられません。
雪の結晶のような、幾何学パターンに心を奪われたのです。
機能美とは、このソールパターンのことを言うのだなと思いました。
難点に気づいてしまいましたが、履けなくなるまでは私のローテーションシューズとしてフル回転してもらいます。
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ミュータントとともに、私の足を守り続けてほしいと思います。