竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

雲の頂ー先生と山2017夏3

女王陛下の庇護は思いの外手厚く、そのためか、標高のわりに暑くて寝苦しい夜が明けました。
サッシがしっかりしていて気密性が高かったようです。
夏は少し暑くても、冬は安心ですね。
7月17日朝の根石岳山荘は、相変わらず雲の中でした。
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出発を6:30まで遅らせて様子を見ましたが、雲が晴れる保証は全くなかったため、渋々出発します。
朝のコマクサは全身に露をまとっていました。
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この場所で生きる強い女王陛下たちとは、ここでお別れです。

根石岳には7,8分で登頂しました。
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樹林はなく視界は開けていたのですが、もちろん雲の中でなにも見えません。
根石岳から天狗岳方面は…。
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真っ白というか、雲の中。
20〜30メートルの視界でしたでしょうか。
とにかく道をたどって進むしかありません。

根石岳から下ってすぐ、稜線のハイマツに混じってシャクナゲが咲いている場所にさしかかりました。
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前日の夏沢峠から箕冠山に向かう道にも咲いていましたが、ちょうど花の季節のようです。
ここのシャクナゲは吹きさらしのハイマツ帯で樹高が伸びない分、観察しやすい高さに花がついています。
花を近くでよく見たい方にはお勧めです。

天狗岳直前の岩場には7:10頃に到着しました。
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既に多くの登山者が前にいて、山頂の賑わいも想像はできたのですが、なにぶん、目で確認することができません。
さっきよりも雲が厚くなっているような気もしました。
まるで、天狗岳が雲を突き刺しているようにも感じます。
雲を突き刺している岩場を乗り越えると、天狗岳(東天狗)の頂上です。
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登頂は7:15分頃でした。
視界は、真っ白。
風景の写真を撮っても白い紙のようにしかならないので、撮る気にもなりませんでした。
仕方ないので、雲の中でぼんやりと休憩です。
先はまだ長い。