竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

春のうららのー先生と山2020冬1

春のうららの横尾山♪、という歌があるとかないとかということで、3月7日に山梨県と長野県の県境にある横尾山に歩きで登ってきました。
よく晴れた暖かい日で、すっかり春山でした。
今回はよく山行を共にする先生と一緒です。
先生と一緒に山に行くようになってから、5年が経とうとしていますが、数少ない大切な山仲間です。
これからもよろしくお願いいたします。

当日は特急あずさで小淵沢に向かいました。
たぶん新型コロナの影響だと思いますが、小淵沢9:30着のあずさ51号は人影まばらで、同じ車両に最大でも7人しか乗っていませんでした。
土曜日の朝とはとても思えない、がらがらのあずさでした。
世界の衰退の始まりに立ち会っているんだ、と思わざるを得ないような光景でした。

小淵沢からは先生と合流し、先生の車で登山口に向かいます。
横尾山への登山口は信州峠です。
信州峠は、行政的には山梨県北杜市と長野県川上村の境界で、地理的には中央分水嶺です。
横尾山への登山道はよく整備されていました。
登山道脇の樹木が間伐されていて、下草の熊笹に光があたっていました。
明るく気持ちのよい道のりで、走っても気持ちがよいと思います。
はじめのうちはなだらかな尾根を歩きますが、途中で急登
に変わります。
この急登では所々に固くなった雪が残っていました。
大した距離ではなかったのですが、ちょっと身の危険を感じたため、チェーンスパイクを装着しました。
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この急登では着脱を繰り返しましたが、チェーンスパイクのゴムが弾けて泥が跳ねて目に入ってしまいました。
きれいそうな雪で洗いながら歩き続けましたが、この日はずっと目の異物感に悩まされました。
次回から注意しなくてはなりません。

急登が終わると金峰山南アルプス八ヶ岳の眺望が良いカヤトの原に出ます。
そこから山頂までは樹林帯の稜線歩きとなりますが、ここでも凍結箇所が何箇所かあり、再びチェーンスパイクを着けて歩きました。
着脱を繰り返すのが面倒になったため、以後、着けっぱなしで山頂を目指しました。
チェーンスパイクはもちろん雪には強いのですが、石には弱いので踏まないように気を付けながら歩きます。
以前石を踏みつけて破損してしまったことがあるので、足の置き場を慎重に選びます。
また、岩場ではスパイクでは接地面積が小さいため逆に滑りやすく、さらに慎重にならざるを得ませんでした。
ちなみに先生は軽アイゼンを持ってきていましたが、歩き方の工夫で、結局山行中は装着なしで乗り切っていました。
経験の妙とはこういうところに出るのだなと思いました。
学んでいきたいと思います。

そんなこんなで、横尾山の山頂にたどり着きました。
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山頂からは真正面に南アルプスが。
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春霞の向こうに甲斐駒ヶ岳北岳の姿が見えています。
山頂の少し先からは八ヶ岳
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こちらは近いのでくっきりと。
ゆっくりとお昼御飯を食べてから、カヤトの原に戻りました。
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前景の瑞牆山、後景の金峰山
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そしてまた、春霞の向こうの南アルプス
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振り向いて八ヶ岳
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また南の方には、写真には写らないくらい霞がかった富士山が見えていました。
よい眺望を楽しめた山行でした。

下山後は川上村の村営入浴施設でお風呂に入りました。
こちらは温泉ではありませんが、お値段なんと300円!
リーズナブルなお風呂です。
湯上がりにはレタスアイスクリーム。
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美味しゅうございました。