春のうららの横尾山♪、という歌があるとかないとかということで、3月7日に山梨県と長野県の県境にある横尾山に歩きで登ってきました。
よく晴れた暖かい日で、すっかり春山でした。
今回はよく山行を共にする先生と一緒です。
先生と一緒に山に行くようになってから、5年が経とうとしていますが、数少ない大切な山仲間です。
これからもよろしくお願いいたします。
当日は特急あずさで小淵沢に向かいました。
たぶん新型コロナの影響だと思いますが、小淵沢9:30着のあずさ51号は人影まばらで、同じ車両に最大でも7人しか乗っていませんでした。
土曜日の朝とはとても思えない、がらがらのあずさでした。
世界の衰退の始まりに立ち会っているんだ、と思わざるを得ないような光景でした。
小淵沢からは先生と合流し、先生の車で登山口に向かいます。
横尾山への登山口は信州峠です。
信州峠は、行政的には山梨県北杜市と長野県川上村の境界で、地理的には中央分水嶺です。
横尾山への登山道はよく整備されていました。
登山道脇の樹木が間伐されていて、下草の熊笹に光があたっていました。
明るく気持ちのよい道のりで、走っても気持ちがよいと思います。
はじめのうちはなだらかな尾根を歩きますが、途中で急登
に変わります。
この急登では所々に固くなった雪が残っていました。
大した距離ではなかったのですが、ちょっと身の危険を感じたため、チェーンスパイクを装着しました。
この急登では着脱を繰り返しましたが、チェーンスパイクのゴムが弾けて泥が跳ねて目に入ってしまいました。
きれいそうな雪で洗いながら歩き続けましたが、この日はずっと目の異物感に悩まされました。
次回から注意しなくてはなりません。
急登が終わると金峰山や南アルプス、八ヶ岳の眺望が良いカヤトの原に出ます。
そこから山頂までは樹林帯の稜線歩きとなりますが、ここでも凍結箇所が何箇所かあり、再びチェーンスパイクを着けて歩きました。
着脱を繰り返すのが面倒になったため、以後、着けっぱなしで山頂を目指しました。
チェーンスパイクはもちろん雪には強いのですが、石には弱いので踏まないように気を付けながら歩きます。
以前石を踏みつけて破損してしまったことがあるので、足の置き場を慎重に選びます。
また、岩場ではスパイクでは接地面積が小さいため逆に滑りやすく、さらに慎重にならざるを得ませんでした。
ちなみに先生は軽アイゼンを持ってきていましたが、歩き方の工夫で、結局山行中は装着なしで乗り切っていました。
経験の妙とはこういうところに出るのだなと思いました。
学んでいきたいと思います。
そんなこんなで、横尾山の山頂にたどり着きました。
山頂からは真正面に南アルプスが。
春霞の向こうに甲斐駒ヶ岳や北岳の姿が見えています。
山頂の少し先からは八ヶ岳。
こちらは近いのでくっきりと。
ゆっくりとお昼御飯を食べてから、カヤトの原に戻りました。
前景の瑞牆山、後景の金峰山。
そしてまた、春霞の向こうの南アルプス。
振り向いて八ヶ岳。
また南の方には、写真には写らないくらい霞がかった富士山が見えていました。
よい眺望を楽しめた山行でした。
下山後は川上村の村営入浴施設でお風呂に入りました。
こちらは温泉ではありませんが、お値段なんと300円!
リーズナブルなお風呂です。
湯上がりにはレタスアイスクリーム。
美味しゅうございました。