先日は3月24日の土曜日に、千葉市は土気(「とけ」と読みます)にある友人宅での会食というか宅飲みまでの間に時間があったので、近くにある千葉市昭和の森で軽く走ってきました。
千葉市昭和の森では数年前までTV中継のある国際クロスカントリーレースが開かれていたので、比較的有名だと思います。
今は国際レースではなくなりましたが、中学生の全国大会を兼ねたクロスカントリー大会が開催されています。
今回は園内にある色々なコースを、1時間ちょっとですが、自由に楽しくとりとめもなく走ってきました。
JR外房線の土気駅の南口に下車します。
駅前はこんな感じ。
モールの左手にある大通りを、道標に導かれるように歩きます。
昭和の森園内に入ったらフォレストビレッジを目指します。
元々ユースホステルだった施設で宿泊も可能ですが、この日はランステ的にロッカーとお風呂を利用します。
ここには私が中学生だった頃に泊まったことがありますが、訪問自体がそれ以来かもしれません。
もしかしたら四半世紀ぶり…。
懐かしさとともに時の流れの無情さを感じて、何が何やらです。
走り出しで出会った花の名前を私は知りませんが、
きれいな花でした。
昭和の森はいくつかの丘と谷戸で構成されているため、園内を移動すると意外に高低差があって楽しいです。
トレイルは階段が多く、登りは特にスピードを上げて追い込むことができます。
階段を下ると、湿性植物園として整備された谷戸に下りることができます。
園内にはフラットなトレイルもあります。
が、そう多くはなく大体が階段トレイルだと考えてよいと思います。
トレイル以外の園内はこんな感じでした。
舗装路の部分はランニングコースやサイクリングコースてして整備されています。
クロスカントリーは芝生の中を走りますが、うっすら先月のレースのコース跡が残っていました。
芝生は基本的にコース跡を踏みながら、たまに気になった方に外れて走っていました。
桜は五分咲き。
千葉は東京よりも少し桜が遅いです。
太平洋を見渡せる展望台。
私は千葉市から太平洋が見えることをこのときまで知らなかったので、本当に目から鱗でした。
昭和の森から一度外に出て、市境を越えた大網白里市にある小中池に下りました。
ここも20年以上前に訪れたことがありますが、当時の姿が思い出せないくらい、きれいに整備されていました。
小中池からの登り返しは切通の階段です。
けっこう長く、一息に登ればいいトレーニングになります。
走り出したのが16時頃だったため、園内はけっこう人気が少なくなっていました。
私も1時間と少し走って、そろそろお風呂でも入って飲み会に行くかと思っていたところです。
どうやらこのあたりから、この森の主たちが顔を出す時間帯となるようです。
この日は雉が何羽も園内を闊歩していました。
みんな単独行動の雄雉でしたが、小中池の畔にいたのも合わせれば全部で5羽ほど見かけました。
まあ私も単独行動の雄のヒトなので、彼らと大差ないのかもしれません。
千葉市に雉が生息していることも知らなかった私は、ここでも目から鱗でした。
また、間近で鳴き声を聞いたのも初めてでした。
よく桃太郎なんかでは「ケーン」と澄んだ音で鳴くように表現されていますが、私の至近距離で鳴いた雉は文字にすれば「グヴエーーッ」という感じの、濁点だらけのダミ声でした。
そりゃこの声で鳴いたら撃たれますよ。
でも、やはり野生動物は力強いです。
この日は特にコースを決めず、ただ気のおもむくままに走っていました。
ちゃんと道になっているところを走るのは、それがロードでもトレイルでも、普段からやっていることですが、道が定まっていないところを走るのは本当に久しぶりだったと思います。
道のないところを自由に走るのは、はじめは難しいのですが、慣れると楽しいものでした。
次第に、目の前の地面が全て自分のための道として開かれているような感覚になりました。
解放感と開放感。
爽快でした。
走り終えてフォレストビレッジに戻り、一風呂浴びて宅飲みに向かいます。
子供の頃ここの食堂でなにか食べたんだよなよくおぼえてないけど、なんて思いながら昭和の森を後にしました。
四半世紀ぶりの故郷の森は爽快で、自由に走ることの楽しさを思い出すことができました。
片道2時間半かかるのが玉に瑕。
でもたまにはいいか。