竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

ワクチン1回目の現場からーCOVID-19徒然26

私は東京23区の北の辺境の住民で、新型コロナウイルスワクチンの接種券は2021年6月半ばに届きました。
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私の区は対応が早かったグループに入るそうで、報道によると、自衛隊が大手町でやっている大規模接種の年齢制限がなくなった段階で区民に接種券を送れるように準備していたとのことでした。
私は大規模接種ではなく、区内の協力医療機関で接種を受けることにしました。
私の区は協力医療機関に直接電話で問い合わせる方式を採用していますが、近所の医院に電話したところ、既に7月末まで予約でいっぱいというところばかりでした。
結構厳しいなと思い始めていたところ、4軒目にかけた医院で7月5日に予約できるということで、本日、1回目の接種を受けてきました。
種類はファイザーのmRNAワクチンです。
現在、接種後7時間を経過していますが、接種部位周辺の張りを感じるくらいで発熱等はなく、元気です。

接種当日の本日は在宅勤務日に設定して、接種にかかる時間(問診・接種・待機と医院への往復含めて小1時間)を中抜けすることにしました。
勤務先にはその旨を事前に連絡していて、中抜けは勤務時間に入れてよいとのことでした。
ワクチン接種にあたっては、1回の接種につき最大2日(接種当日や副反応での体調不良を含めて)まで特別休暇が取れるように運用されています。
実際のワクチン接種ですが、その医院では看護師と医師の2人体制で、私の時は医師が必要な問診を終えたのち看護師が筋肉注射する流れでした。
私は医療行為が施されている「現場」が好きで、採血とか注射の際は針が刺さるところから血が抜かれていったり薬液が注入されていったりする過程を見るのがけっこうな楽しみでもあるのです。
その現場はこちら、上腕三角筋です。
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しかし今回は、看護師が針を刺す瞬間に医師が話しかけてきたため、薬液が注入されるところを見ることがほとんどできませんでした。
以前他の医療者から「男性は採血や注射の部位を見るのを嫌う」という医療界の常識を聞いたことがあるので、テクニックとして話しかけることで、現場から私の目をそらさせたのだと思います。
そこには恐らく善意も込められているのですが、私にとっては余計なお世話なんですよ…。
丁寧で親切な印象の医師だっただけに、非常に残念です。
2回目は3週間後の7月26日ですが、その時は現場から目を離さないようにしないと。
ドクター、今度は話しかけられても顔を見ないで話しますので、悪しからず。

ところで、東京23区の他の区では今月になっても接種券が送られてこないという話も耳にします。
もちろん、墨田区などもっと対応が早い区もあり、同じ23区でも対応の違いが大きく出ています。
今回、私の区のワクチン接種への対応については、区民として満足しています。
昨年から始まった新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックでは、自治体や行政機関の対応力というか実力というかが、如実に表れたなと思っています。
市区町村だけではなく、都道府県、そして国レベルで、あらゆる階層で表れています。
どれも玉石混淆です。
しかも、同じ機関でもAへの対応は優秀だけどBには後手に回るなど、まるっとすべて通して評価することはとても困難です。
こういう時は、各課題に対して是々非々で考えていくしかないのだと思わざるを得ません。
とは言いつつも、是々非々を積み重ねた結果が今のエピデミックトーキョーなわけで、そういう意味でこれまでの東京都の対応には、都民として良い評価を与えることはできませんでした。
そういえば私の区では、オリンピック・パラリンピックへの小中学生の動員観戦を中止しました。
こういうのも逐一、評価の対象になります。
そもそも、エピデミックを起こしている都市でオリンピックなんかやっちゃいけないんです。
今回の2021年7月の都議会議員選挙では、そうした評価を込めた票を投じてきました。
エピデミックトーキョーがただの東京に戻って、安全に暮らせますように。
現場からは以上です。