竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

団欒ーCOVID-19徒然22

明けましておめでとうございます。
松の内のうちに、新年のご挨拶ができてよかったです。

本当ならば遅れている2020年の振り返り記事や、ITJ2020のレポートを書かなければならないのですが、なかなか筆の重い年末年始を過ごしてしまいました。
私の勤務先は例年仕事始めは1月6日です。
本日は出社したため、いつもの中華料理店で夕食を摂っています。
いつもと同じく紹興酒を飲みながら、家族連れのお客さんの団欒の声を聞いています。
今回の年末年始は帰省しなかったため、家族で食事を摂る機会はありませんでした。
それでも、他の家族の団欒を眺めながらお酒を飲むのも、また一興だなと思います。
私は、結構な若い頃から、多分中学生くらいからだと思いますが、他人が楽しそうに語らっている姿を見ていると、なぜだかそれだけで幸せな気分になる種の人間です。
これがまた、他人であればあるほど、知らない人であればあるほど、その幸福感が強くなる傾向があるから不思議です。
他人の幸せな気分を感じられることの幸せということなのでしょうか。
私にとっては赤の他人なこのご家族は知る由もありませんが、仲良く楽しそうに過ごしているあなた方を見ている私は幸せな気分に浸っています。
もちろん、友人同士、知人同士の団欒に参加しているのも幸せですけど。

この記事を書いている2021年1月6日は、初めて日本全国で新型コロナウイルスの感染確認者が5000人を超えて、最終的には6001人に達しました。
報道では数日前から、明日にも東京・神奈川・埼玉・千葉に緊急事態宣言が発出されるとのことです。
飲食店には20時閉店の短縮営業要請が出される予定で、この中華料理屋さんもそれに応じ、夜の営業自体を休止するとのことです。
私がこのお店を好きなのは、美味しいということはもちろんなのですが、それに加えて、私の知らないお客さんたちが楽しそうに過ごしている、その雰囲気が好きだからというのも大きな理由です。
そういう場所が私の生活から離れていくこと、それは堪えられないことです。
このパンデミックを契機に、私たちを取り巻く世界が壊れ始めていて、それが揺るがしようのないことを、私には否定できません。
それでもその世界が壊れないように、私自身が踏みとどまり、あえて赤の他人と言いますが、赤の他人が踏みとどまる力になれるように、またその力であることができるように生活したいと切に思います。
ちょっと大袈裟な話になりました。
でもね、団欒に満ちたこの世界を壊さないために、力を尽くしたいと思います。

そんなことをつらつら思っていた今宵も、デザートはココナッツ団子。
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丸々として、鏡餅のようにも見えます。
お正月ですね。
いつもと変わらず上品な甘さで、とても美味しゅうございました。
団子のように丸くて甘い生活、それを失わないように力を尽くす1年にしたいと思います。
年の初めからトレランブログの趣旨はどこへ行ったやらな感じですが、今年も何とぞよろしくお願いいたします。