竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

いつもと同じ夏ーCOVID-19徒然17

昨日、2020年8月5日は水曜日でしたが、在宅勤務だった私は昼食の買い出しでお昼時に外出しました。
今年は長梅雨だったので、晴れた空の下、近所を歩くのは久しぶりでした。
道端の百日紅もふわふわもっさり。
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私が偏愛する百日紅*、陽の光に包まれています。
いつもと同じ夏が来たみたいです。

夕方になってからは散歩に出かけました。
在宅勤務後の日課にしています。
少し歩いたところにある大きな公園では、セミの大合唱が聞こえてきます。
これを聞かないと夏が来たことが実感できません。
やはり、いつもと同じ夏が来ています。
この公園の散策道は土なので、足下にはセミの幼虫が地下から地上に出てきた時の穴がたくさん空いていました。
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セミは、地下にいる幼虫時代も木の根っこから樹液を吸って生活しているそうです。
この木、樹種はわかりませんが人気物件で、数えるのも面倒なくらいの幼虫が住んでいたようです。
対して、こちらは不人気物件。
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どっしりとした立派なイチョウの大木だったのですが、セミには人気がないようです。
ひょっとして、樹液が銀杏臭いから嫌いなんだよね、みたいな事情があるのでしょうか。
とか言いつつ、イチョウの樹液が銀杏臭いかどうかは知らないのですが…。

ところで、この公園は「平和公園」という名で、シンボルとして広島市平和記念公園内の「平和の灯(ともしび)」と長崎市平和公園内の「誓いの火」とを合わせた「平和の灯(ひ)」が設置されています。
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夕焼けの方が目立ってしまいますが、写真を拡大すると小さな灯火が見えるかもしれません。
本日2020年8月6日は広島、来る8月9日は長崎に原爆が落とされてから75年が経つ日となります。
どちらも今年は、新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックに影響され、存在感が薄く感じるかもしれません。
それでも、原爆だけではなく戦争によって絶たれた生命のことを、記憶にとどめて考え続けるきっかけとなる季節が、また巡って来ています。
特別ではない、いつもと同じ夏が来ています。

百日紅
https://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2017/08/08/125132