竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

やがて歴史となるーCOVID-19徒然3

2020年4月7日に私の住んでいる東京都を含め、新型コロナウイルス感染症COVID-19に関する緊急事態宣言が出ました。
WHOがパンデミックを宣言してから1ヶ月近く経っているので、いつかは出るとは思っていましたが、実際に出てみるとあっけないものと感じました。
ただ、否応なしに歴史的な大事件を生きることになってしまったという実感は湧いてきています。

私は大学生の頃歴史学を専攻していましたが、卒業論文はとんでもない出来の悪さでした。
しかし、歴史学という学問の一端に触れたことで、当事者が記録を残すこと、もしくは先人が記録を残してくれたことの大切さは理解しているつもりです。
その意味で、一生活者としての記録を残すべく、少しずつ記事を書いて行ければいいかなと思ってます。

というのも、何か書いてないと不安で仕方ないのです。
厄年のおじさんが恥ずかしげもなく内心を吐露すれば、不安、恐怖、怒り、焦り、などの負の感情につぶされそうになることが多々あります。
世界史的な危機のなかで感じる、今までにない感情の渦に巻き込まれています。
今後、たとえCOVID-19が終息したとしても、その後の世界の姿がどのようになるか、未来図が全く浮かびません。
そもそも自分が生き延びられるかすら定かでないのに、心配しても仕方がないのですが。
それでも、自分にとって大切なものがたくさん失われるのではないかと思っています。
多分、一つの時代は確実に終わるのだと思います。
それは自分にとってもそうですし、多分、世界史的に一つの時代は終わるのだと思います。
ただ、終わることだけはわかっていても、何が始まるかはわからない。
だから不安なのです。
起きている間は終始、不安なのです。
それでも、何か書いていられれば、書いているときは落ち着いていられます。

でも、終わりが来れば、始まりは必ずやって来ます。
確実に始まりはやって来ます。
終わりまでの時間を何とかやり過ごしながら、始まりの時を待つ。
今、否応なしに生きている危機もいつかは終わり、やがて歴史となります。
やがて歴史となるこの時代を、どうにか生き抜きたいと思います。