竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

暑さ熱さもビールまでー野沢トレイルフェス2019レポート4

野沢トレイルフェス2019ロング27kmの部の参加レポート第4段です。
両脚をつりそうになりながらも小菅山の登りを終え、下り始めました。
ここからはフィニッシュはもちろん、温泉、ビールも目指します。

コースは下りにさしかかりました。
ブナ林のきれいなトレイルです。
フィニッシュまでは7kmほどでしょうか。
しかし、私は何度もつりかけているふくらはぎをだまし通すことに注力していたせいか、存分に楽しむことはできませんでした。
下り坂でつるようなことになったら、しかも両脚が一気につることになったら、大転倒につながりかねません。
快適な下り坂でしたが、つらないようにつらないように、なるべく筋肉に衝撃を与えないように下山しました。
この下りはたまに急な場所があるものの、全体を通しては走りやすい斜面です。
ブナ林もきれいなので、状況さえ良ければとても楽しめる場面だろうなと思います。
脚さえ無事ならば楽しかったんだろうな…。

小菅山を下りきると、もと来た道を引き返してフィニッシュに向かいます。
下りきった先から最後のエイドまでは2kmと、スタッフが教えてくれました。
この暑さのなか、大勢のスタッフが立ち働いていました。
大変お疲れ様でした。
また、レース中のメッセージボードではビール、ビール、ビールと、しつこいくらいにビールを押していました。
呑兵衛なトレイルランナーである私にとって、このメッセージは効きます。
ビールのために走ってるんでしょ、と言われたらまあその通りです。
フィニッシュしたらビールが待っている、モチベーションとしては絶大なはず。
ならば急ぎたいのですが、暑さと脚がつりそうなのとで急ぐことができません。
エイドまでの2kmはほぼ歩き通しました。
途中で用水路の水を頭からかぶり、再度ずぶ濡れになりながら進みます。

エイドを過ぎると残りはあと少し、さあ気合いれて走るか!
といかないのがこの日の私でした。
どうしても暑さにやられた身体に喝が入りません。
エイド直後の天然水でかぶり水をしてもペースアップはできませんでした。
ようやく走り出せたのはフィニッシュ会場近くの下りロードから、距離にして500mくらいでしょうか。
会場の声が聞こえてきて、自然と元気になりました。
とはいえ暑いのには変わりがないので、ゆっくりとしか走れませんでしたが。
フィニッシュタイムは4時間4分44秒と、4の4並び、縁起が良いとは言えませんが、ゾロ目賞的な喜びは少々あります。
結局ふくらはぎはつることなく、何とか帰ってこれました。
それだけで十分です。

会場では、とんでもなく早く先着したAさんと、私より少し遅めに帰ってきたBさんと3人で、表彰式を一通り見学しました。
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女子優勝の吉住さんは、男女通じても第1位!
すごいとしか言いようがありません。
それにしても、ジャンプ台の真下での表彰式というのは、とても絵になる良いロケーションだなと感心しました。
他ではなかなか見られない光景だと思います。

レース後は、野沢温泉の外湯のひとつである大湯で汗を流しました。
野沢温泉の外湯はお湯が熱いことで有名だそうですが、大湯にはあつ湯とぬる湯の2種類があり、私はもっぱらぬる湯(と言ってもけっこう熱い)につかっていました。
あつ湯にも手だけ入れてみましたが、ダチョウ倶楽部が入るような熱さでした。
暑さに弱いトレイルランナーである私は熱さにも弱く、とても全身つかれるような温度ではありません。
暑いのも熱いのも勘弁してほしいです。

温泉の後は待望のビール。
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ここ里武士は有名なクラフトビールのお店で、大湯のすぐそばにあります。
AさんとBさんと私は控え目に言っても呑兵衛なもので、この手のお店に目がありません。
店内はやはり呑兵衛なトレイルランナーや観光客で一杯でした。
結局、外のベンチで乾杯。
暑さ熱さも吹き飛びます。
トレランからの温泉、そしてビールまでが野沢トレイルフェス。
主催者の言葉に十分応える1日となりました。
ビールの写真を撮り忘れたのが非常に残念です。