竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

あの小さなじゅもんー成木の森トレイルランレポート1

第9回TOKYO成木の森トレイルラン20kmの参加レポート第1段です。
この大会には初参加でした。
会場の成木の家近辺には、青梅線河辺駅から大会専用バスに揺られて25分前後で到着しました。
私はたまたま乗車待ちがほとんどありませんでしたが、結構長い行列ができていたため、早い時間に河辺駅に到着している方が無難かもしれません。
成木の家から荷物預かりのある製材所までは歩いてすぐです。
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途中の橋の欄干には横断幕がかけられていました。
少しずつ気分が盛り上がってきます。
製材所で参加賞を受け取り、朝食を済ませて荷物を預けました。
その後は成木の家に戻り、トイレを済ませてスタートラインに並びました。
この流れで準備すると合理的だったので、次回以降もスタート前の準備は同様にしようかと思います。

レースは10時にスタートしました。
始めは林道の登りを4kmほど走ります。
傾斜の急な場所もありましたが、歩くことなく走るようにしました。
昨年骨折してから山の下りが怖くなったため、後半の下りはスピードに乗れないだろうと思っていました。
それならば、怖くない登りは走っておこうという魂胆です。
晴れて気温が上がってゆくなか走り続けるのはそれなりにしんどかったのですが、今でなければいつ走るんだ、とスタート直後から自分に鞭を入れます。
そんなときに役に立つのは、頭のなかで唱え続けるお経のような呪文のような言葉たちです。
今回は「上げない下げない」と唱え続けました。
傾斜が楽になってもスピードを上げずに、急になっても下げずに、ただ淡々と前に進むことだけを意識しました。
元々私は登りを走ることもイーブンペースを維持することも得意ではないのですが、あえて登りを走り続けると決めた以上は苦手も何もありません。
ウルトラマラソンの経験からも、走り続けるためにはイーブンペースの方が楽なはず。
苦手なイーブンペースを意識し続けるために手っ取り早いのは、頭のなかで無限ループさせることです。
この日の1つ目の呪文は、林道を終えて高水山常福院のエイドに着くまで唱え続けました。
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常福院にはスタートから36分で到着しました。
ほぼ想定通りのペースです。

常福院を出ると、本格的な山道に入ります。
しばらくは登り基調のため「上げない下げない」はまだ唱え続けています。
山道では登りを歩くランナーが増えるため、そこは遠慮なく追い抜かせてもらうことにしました。
急登で人がつまっていたり、ハイカーがいたりする場合には遠慮してペースを落としましたが、この日は登りに力を集中させます。
とはいえ、元々得意ではない登り、劇的にタイムを縮めるようなことはありません。
岩茸石山には10:51に到着。
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眺望のよい気持ちのよい山頂でした。
暑いけどいい日です。

岩茸石山までは穏やかな登りでしたが、その先は急登と急な下りが多くなります。
また、ハイカーも増えるため、これまでよりも注意して進む必要がありました。
擦りきれるほど繰り返していた「上げない下げない」とも、しばしのお別れです。
黒山の関門を過ぎたのが何時か記憶と記録がありませんが、そこから棒ノ嶺までは折り返し区間となるため、早いランナーとすれ違うことになります。
距離にして片道1kmちょっとなのですが、これが結構な急登や木の根道のため、かなり気を使いました。
こちらにとって急登ということは、折り返したランナーにとっては急な下りということもあり、スピードの違いに最初は戸惑いました。
また、権次入峠峠を過ぎると棒ノ嶺を目指すハイカーが増えるため、気を使う局面がいよいよ増えました。
言うまでもなく、最優先すべきはハイカーです。
もう山頂までは少しなので、特に急ぐ必要もありません。
イカーと同じペースで、折り返し点のある棒ノ嶺に到着しました。
11:51、岩茸石山からちょうど1時間かかりました。
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そして快晴。