竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主でしたが、2018年4月以降、骨折治療のためトレランは控えています。藤沢周平が好きです。

人生は、たまにちょっとだけ間に合うーcoast to coast 2017レポート1

12月17日に開催された~coast to coast~房総半島横断2017のレースレポート第1段です。

金谷パックという宿泊プランで参加した私は、フィニッシュ会場の金谷に宿泊し、当日の朝3:30出発のバスでスタートの地・小湊入りしました。
安房国の小湊は日蓮の出身地で、それを記念して建立された誕生寺という寺院は日蓮宗の聖地です。
身延山・七面山修行走に出てこのcoast to coastに出た方は、日蓮の誕生の地と墓所のある地を訪れたことになります。
私は日蓮宗の信者ではありませんが、千葉県に生まれたかつての子供として、小湊で日蓮が生まれたことは、小学生の頃から頭に叩き込まれました。
あと、小湊といえば鯛の浦です。
この鯛の浦は、真鯛の生息地としては非常に浅い海域とのことで、世界的に見ても貴重だそうです。
日蓮と鯛の浦を擁する小湊という町は、千葉県南東部の重要な観光地です。

観光ガイドか、というくらい前置きが長くなりましたが、スタートはその鴨川市小湊の内浦海岸です。
そこから徒歩10分ほどの小湊小学校の体育館に、当日受付、選手更衣室、トイレなどが設置されていました。
先月のFTR100でトイレに苦労して、スタート前にスタートラインに並べなかった私ですが、今回も苦しみました。
これはランネットの大会レポでも多く見られたコメントですが、はっきり言ってトイレが足りないのです。
最低でもあと3基は増やしておくれ、以外に言うことはありません。
トイレの長蛇の列を見て諦めた私は、一度荷物預け をしてから小学校に戻ることにしました。
荷物預けの場所までは徒歩7分というところでしょうか。
スタートへの導線上にあるため、往復の時間が丸々無駄になります。
はっきり言って賢い選択ではないのですが、背に腹はかえられないというか、むしろ腹を背にかえたいくらいです。
期待して戻ると、ちょうどトイレが空いていました。
この問題はなんとかクリアできましたが、体育館を出た時点でスタートまで10分を切っています。
走るしかありません。
ウォーミングアップだと思って走るしかありません。

私は、是枝裕和監督の『歩いても、歩いても』という映画のキャッチコピーだった「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」という言葉が大好きです。
先月のFTR100Kではスタートに20秒くらい間に合わず、号砲をスタートゲートの外で迎えました。
トイレに苦労すると、いつもちょっとだけ間に合わないのです。
今回も間に合わないかなと思いながら走りました。
内浦海岸の砂浜とつなぐ坂道にスタートゲートが設置されていました。
そこにたどり着いたのはスタート30秒前でした。
スタート地点にはたどり着きました。
でも、その坂がふさがっているので、浜に下りることができません。
どうしたもんだろと思っていたら、道路と砂浜を隔てる擁壁が低いことに気がつきました。
飛ぶか。
砂浜に飛び下りるなんて20年近くやってなかったのですが、背に腹はかえられません。
飛ぼう。
砂浜の思いの外の柔らかさを感じたら、スタート列の最後尾に回ります。
スタート10秒前。
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ちょっとだけ間に合いました。
人生は、たまにちょっとだけ間に合う。
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内浦から見る太平洋はまだ明けていません。
6:00、~coast to coast~房総半島横断 2017のスタートです。