竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主でしたが、2018年4月以降、骨折治療のためトレランは控えています。藤沢周平が好きです。

DNSからのSNDー東京湾アクアスロン2017

10月14日に開催された、第4回東京湾アクアスロン大会のショートの部をDNSしました。
ハセツネのスタッフ疲れなのか、この週はずっと体調が思わしくなく、しかも寒さ(気温15℃、水温21℃)の中で海を500m泳ぎきる自信がありませんでした。
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浜のカモメは元気ですが、トライアスリートでもスイマーでもない、ただの体調不良なトレイルランナーである私には、荷が重いというかまあ、実力的に無理なのです。
身の程をわきまえてのDNSでした。

ただ、単純にDNSするのも面白くありません。
このレースは私の故郷で開催されるため、私には、それにかこつけて帰郷することを楽しみにしている節があります。
先月開催された千葉市海浜アクアスロン大会と、この東京湾アクアスロンは、どちらも千葉市稲毛海浜公園を会場にして行われます。
稲毛海浜公園千葉市の高浜という地区にあり、高浜はまさに私の故郷です。
このアクアスロンの2大会を、私は勝手に高浜アクアスロンシリーズ2017と名付けていましたが、第2戦にして最終戦である東京湾アクアスロンを欠場したことで、シリーズが成立しなくなりました。
でも、私以外にシリーズ標榜者がいないので誰も困らないのですが、なんだかつまらないのです。
先月1度帰郷してますが、今回もせっかくなので(Sekkaku Nano De;SND)、参加賞のピックアップを兼ねて帰郷することにしました。
DNS逆から読むとSND。
SNDの1日です。

稲毛海浜公園には、ショートの部のスタート直前に到着しました。
SND、前回2016年大会と比較してみると、2016年はレース開始時に気温は22℃で水温も22℃あり、しかも容赦なく晴れていたため、ランでは暑いくらいでした。
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昨年は青々とした海でしたが、今年は見事な鉛色です。
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スピッツの「魚」に「鉛色に輝く この海は 僕らの海さ」という歌詞があります。
私はこの歌を聴くといつもこの海を思い出していたのですが、本日は、鉛色なれど輝かず、ただ冷たく波打っています。
11:00にショートの部がスタートしました。
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稲毛の浜の沖を500m泳いだあと、稲毛海浜公園内の2.5kmコースを2周走るカテゴリーです。
本来ならば私も海の中にいるはずでした。
スタートを見送ったら帰ってもよかったのですが、ここまで来たらSND、誰の応援でもない応援をするため、砂浜に残りました。
トップの選手はスイムがダントツに速く、トランジションも手早く済ませて、ランでは最終盤に追い上げられるものの、スイムのリードを守りきって優勝しました。
圧巻でした。
スイムはもう桁違いに速いのですが、付け加えるとトランジションがお見事です。
ゼッケンを安全ピンで止めたトライスーツで泳いで、泳ぎ終わったら靴だけ履いて走り出す、全く無駄のないトランジションでした。
この無駄のなさは過剰装備上等な私にとっては難題ですが、SND、来年出場するならばぜひ取り入れたいと思います。
私は一介のトレイルランナーでしかないので、スイムの実力アップには限界があります。
こうした間合いを詰めていく技術を身につけたいと思います。

SND、ショートの競技終了後のロング(泳1.5km、走10km)および1.5kmスイムのカテゴリーのスタートも見ていくことにしました。
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これから海を1.5kmも泳ぐ猛者たちです。
なんと、ショートのチャンピオンも再度スタートラインについていました。
レース後にもう1回海を泳ぐなんて、ちょっと想像がつきません。
すごすぎる。
でも、私たちトレイルランナーも、山を100km走るなんて想像がつかない、といわれがちな種族です。
恐らくは似た者同士です。
海のものとも山のものともつかない、なんて言いますが、たとえそれがわかったところで、海に遊ぶのものも山に遊ぶものも、根っこにあるものは同じなのかもしれません。
私にとってもそれは然りです。
海のある街で育ち、大人になって山で遊ぶようになりましたが、それでもまた海で遊ぶものでもあります。
海のものでも山のものでもなく、そして、海のものでも山のものでもある、それは、何ものでもなくて何ものでもある。
なんだそりゃ。
まあ、そんな感傷を覚えたのですが、自分で自分の言ってることがよくわかりません。
あとでゆっくり考えよ。

さて、稲毛海浜公園を後にした私はSND、稲毛駅西口(海側)にあるカレーの有名店で昼食をとることにしました。
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SHIBAというこのカレー屋さんは、千葉市では老舗の有名店で、私が知ってる限りで30年くらいは評判の高いお店なのですが、私は1度も食べたことがありませんでした。
いつか行けるだろうと思って行かないまま何十年も経ってしまう故郷あるある、その轍を完全にふんでいたのです。
でも今回はDNSなのにノスタルジーに駆られて帰郷してしまったこともあり、SND、食べて帰ることにしました。
寒さでお腹が減ってしまったのと、初めてなんだからSND、チキンカレーとタンドリーチキンのセットで大盤振る舞いです。
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いやあ、美味しゅうございました。
美味しいものを表現する語彙に乏しい私にとって、美味しゅうございました以上の美味しい表現はありません。
つまりは、おすすめなのです。
関連してはいるものの話はそれて、最近、言いたいこと、もしくは今まさに言わなければならないことについての語彙が足りないということが、結構な悲劇だと実感したのですが、それはいつかまた別の話で考えたいと思います。
大したことではないのですけど。
SHIBA、おすすめです。

一通りのノスタルジーと初めてを通り過ぎた帰り道は、これまたSND、京成千葉線から京成本線を乗り継いで帰京することにしました。
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高校生の頃の私は、京成電車で上野に出てブラブラするのが好きでした。
なぜ京成かと一言で言うと、運賃が安いのです。
京成がJRよりも安いのは今でも変わりませんが、高校生の頃にはより大きな差を感じていました。
私と東京を結んだのは京成電車でした。
DNSだけどSNDだって、無理矢理のように帰郷してみたら、思いの外濃い1日になりました。
初めてのSHIBAを堪能できたのも、DNSしてからのSNDさまさまなのでしょう。
ちなみに、せっかくなので=SND的な略語芸人であるところのDAIGO(メンタリストじゃないほう)は、私と同学年です。
まあ、DAIGOと私の人生が交差したことは無いし、これからすることも無い、これはけっこう自信を持って言えますが、何だかんだで、場所は違えども同じことをやってます。
つまりは世代なのか、これ。

今回最大に残念なのは、デビューを逃したトライスーツです。
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でも、これこそSND、次の機会に活躍を期待しています。
マイナスから始まるけれど、実はプラスのベクトルを持つ魔法の言葉、それはSND。
何もうまくいかなくても、せっかくなので=SNDにつながる言葉は、次だとかとりあえずだとか、心身が自然と前に出る言葉が多いようです。
いつも心にSND、そうすれば前を見て生きることができる。
なんて。
安っぽい自己啓発本みたい…。