竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感です。藤沢周平が好きです。

晴れ晴れー若狭路トレイルラン2017レポート2

若狭路トレイルラン2017のレースレポート、第2段です。
友人Bさん参加のロング、ミドルの部を見送った後、自分のスタートに向かいました。

スタート地点は快晴、簡単な開会式と福田六花さんによるインタビューが行われていました。
荷物預けをしてから列に並びましたが、ショートの部は奥ゆかしい方が多いのか、前方がスカスカで人がいません。
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私は吉住さんに勝ちさえすればよい、正確には、ロングの部に出ている吉住友里さんよりも早い「時刻」でフィニッシュできればよい、と思っていました。
2時間半を少し切るくらいなら、吉住さんより早くフィニッシュできるのではないか。
預かり知らぬところで勝負を挑まれた吉住さんはなんのこっちゃでしょうが、私にとってはそれがこの日の目標です。
負けへんで。
珍しく真面目な気持ちになったところで、9時ちょうどとなり、ショートの部がスタートしました。

序盤は林道メインで、いわゆる走れるコースです。
足元もぬかるみなどほとんどなく、良好なトレイルコンディションでした。
それもあって、今回はこれまでほとんど歩いてきたような登りも、積極的に走るようにしました。
しかも、今まで取り入れてなかったフォアフットのみを使う登り方を積極的に試しました。
さすがにちゃんと走ると写真が撮れないもので、絶景ポイントでもカメラ(スマホ)を出さずに通りすぎてしまいました。
スタート前までこんな競技志向など目覚めていなかったのに、いざ走り出したら脚が止まりません。
不思議なものです。

しかし、というよりは、やはり、最初のピークへの急登から脚の動きが鈍くなりはじめました。
それも当然、ケガの治りたてで練習不足なのに、脚に任せて走るからです。
仕方ありません。
急階段から始まる登りですが、階段のない急登も所々挟まります。
ここは海から立ち上がった山の稜線を行くコースで、海側は切り立った崖でしたが、傾斜が海とは反対側に向いていたので、危険は感じませんでした。
スタートから5kmほど走り、最初のピークを越えた先の下り坂で、事件というか事故が起きているとは思ってもいませんでした。

序盤の最初のピークを過ぎた下り坂の途中で、倒れているランナーと、その彼を介抱しているランナーに気がつきました。
立ち止まって事情を聴くと、倒れているランナーが捻挫してしまって動けないとのことです。
私はファーストエイドキットにXテープを1枚入れていたので、捻挫した足首の補助としてとりあえず巻きました。
1枚では不充分かもしれませんが、持ち合わせはそれしかありませんでした。
走行しているうちに他のランナーが本部に連絡してくれたり、介抱を引き継いでくれたりしたため、私はその場を離れました。
救護でストップしていた時間は6,7分だと思いますが、いったん競技モードが解除されているため、その後は無理なく走ることにしました。
ということは、写真解禁なのです!
コース中の木の切れ間からの日本海
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空の青と海の青が、たまらなくきれいに思えます。
かと思えば、こちらのキノコの兄弟。
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色彩を否定したその姿は、山の陰で白く輝いていました。
7km過ぎの第1エイドでは六花さんに追い付かれました。
思わず握手しながら、ちょうど1年前もUTMF2016のフィニッシュで握手してもらった話をしました。
一通り補給を終え怪我人の報告を済ませると、後半に出発しました。

第1エイドを出てすぐに、ショートの部一番の急登にさしかかります。
さすがにここは走れず、一歩一歩踏みしめながら登ってゆきます。
そこを登り終えさえすれぱ、第2エイドまでは気持ちのよい下りメインのアップダウンが続きます。
途中に猪もしくは鹿のぬた場?
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と言えそうなぬかるみがありましたが、はたしてどうなのでしょうか。
審議案件のような気がします。
トレイルはこんな感じ。
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適度に日射しがあり、路面もしっかりしています。
落ち葉トレイルとなっている区間もあって、非常に気持ちのよい山道でした。

第2エイドに到着したのはスタートからちょうど2時間くらい、11時になるかならないかくらいの頃でした。
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ここではトイレに行って、水を補給して、いがまんじゅうを食べて、梅ジュースを何杯もおかわりして、結構な時間を費やしました。
残りは3~4kmです。
途中時間を使いましたが、場合によってはまだ2時間半を切ってフィニッシュできるかもしれない。
吉住さんに勝てるかな。
そう思うと、とりあえず一生懸命走ろうと思えるのが不思議です。

第2エイドからの下りは前半が林道、後半が階段となります。
後半の階段の途中で、1人のロングの選手にかっ飛ぶようにして抜かれました。
フィニッシュ後にわかりましたが、この方がロングの総合優勝者でした。
私も負けじと1段1段飛ぶように下ります。
脚と足に負担がかかるかなと思っていましたが、さほどダメージなく下れたのが意外でした。
無理のない範囲ではあるものの、スピードに乗って下れたのは久しぶりです。
たった2週間前の信州戸隠で、最後の下り2kmを歩いて帰って来たのが遠い昔のようです。
回復基調にある自分を感じることができたのは大きな収穫でした。

階段が終わると急なつづら折りにたどり着き、やがて獣避けのゲートを過ぎると、海岸沿いのロードに出ます。
そこからはほぼウイニングランとなります。
スタートゲートだったフィニッシュゲートは、海岸の公園を抜けて、海に伸びる防波堤の中に移動されていました。
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山で遊んで、海に帰ってきました。
色々な人とハイタッチした後、ゲートをくぐったのは11時27分。
2時間27分51秒のフィニッシュでした。
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晴れ晴れとした日に、晴れ晴れとした気持ちで走ることができて、単純に嬉しかったです。
ゲートから会場に戻る途中、ロングの部の総合2位で吉住さんが帰ってきました。
ハイタッチして出迎えました。
勝ってたんだ、俺。
まあ、時刻だけだけど、そして、勝負の範疇に入らないことは充分承知しているけれど。
それでもさらに心が晴れ晴れとしました。
今日はいい日だ。