竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

春の嵐ーヘッドライト考

先日、新しいヘッドライトを誕生日プレゼントとして買ってもらいました。
ブラックダイヤモンドの新型ストームです。
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手前が新型で奥が旧型、ストームの新旧リレーになりました。
このモデルはその名の通り、嵐のような悪天候への耐性が強いのが最大の特徴です。
今までもこれからも頼りにしております。

旧型は2012年に使い始めたと思いますが、レースで本格的に使ったのは2013年のハセツネが初めてでした。
この時は、初の長時間使用で液漏れを起こし、真夜中の金比羅尾根で点灯しなくなってしまいました。それはなんともきな臭くて、ある意味華々しいデビューでした。
レース後に掃除して何とか使えるようにしましたが、長くは使えないだろうと思っていました。
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端子が一部腐食していますが、これはその時の液漏れによるものです。
しかし、こんな状態でも、その後3年以上に渡って大きな不具合なく使い続けることができました。
その間、負荷の大きいオーバーナイトのレースでは、ハセツネを4回とFTR100を2回経験しています。
2016年のFTR100のレース終了後に点灯しなくなり、その寿命を終えました。
もっと早い別れを覚悟していましたが、これが天寿だったと思いたいです。
本当にお疲れ様でした。

そういえば不具合ではないのですが、旧型ストームの外殻に、私の不注意でヒビを入れてしまったことがありました。
旧型ストームは電池交換の際、本体をネジで開閉する方式でしたが、このネジを強く締めすぎて外殻を割ってしまったのです。
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ネジと緑色のボタンの間に割れ目が入っています。
ビニールテープで応急措置をしてごまかしていましたが、
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これが意外とはまっていたため、恒久措置となりました。
新型ストームはこのネジ問題がなくなり、レバーで簡単に開閉できる仕様になっています。
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写真右寄りの、角のように出っぱっているのが開閉用のレバーです。
この仕様変更が、今回またストームを使用することにした一番の決め手になりました。
ネジ式のままだったら、多分ペツルの新作にしていたでしょう。
というのも、不注意なトレイルランナーである私は、ネジ式だと電池交換の際、ネジを無くすのではないかと気が気でならなかったのです。
また、私はめんどくさがりなトレイルランナーでもあるため、ネジを回すのがいちいちめんどくさかったのです。
レバー式であればそのどちらも解消できます。
願ったりかなったりでした。

また、単純に単4電池しか使わない仕様であるということも、私に合っていると思います。
ブラックダイヤモンドだと単4電池の他に直接充電できるタイプとしてリボルトがあり、ペツルの新作ではやはり単4電池と専用充電バッテリーが併用できるモデルがありました。
正直、ペツルの新作にはかなり心ひかれていたのですが、電源の種類が増えてしまうことがどうしてもネックとなりました。
専用バッテリーは便利ではありますが、充電忘れのリスクがあります。
そして、山行前に電池とバッテリーの2種類を用意しなくてはならないのは、不注意でめんどくさがりなトレイルランナーである私にとって、決して小さな障害ではないのです。
サブライトにしているモンベルと、ハンドライトのジェントス閃が単4電池仕様ということもあり、単4電池だけ用意すればよい、という作業が単純化された状態を作りたかったのです。
ライトの準備では特に忘れ物が許されないですし、忘れ物をすると本当に心がへこみます。
そういう失敗を避けるための単純化が、私にとっては必要なのです。
と、電車内にした忘れ物を1時間半ぐらい先の終点の駅まで取りに行った帰り道の電車に揺られながら、しみじみ思うのです。
へこむ…。