竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感です。藤沢周平が好きです。

あなたに逢えてよかったーUTMF2016レポート2

UTMF2016の振り返り第2弾です。
本当は弾よりも談とか段の方がお話っぽくてよいのですが、日本語の使い方として問題(でんでん的な)があってもそれはある事情によって避けたいので、弾が無難かと思ってます。
でも、古典演劇なんかでは段はありなので、私もそれと同じにしてもよいのですが、まあ、そんな話は置いておいて。

15:00ちょうど、49kmに短縮されたUTMF2016がスタートしました。
ゲートが狭かったため、スタート直後は満員電車かよ!と思うくらいの混雑ぶり。
この混雑というか人波の中を漂う感じは、私の場合、エリアによって程度の差こそあれ、A2本栖湖に着くまでは続きました。
スタート直後に河口湖周りの道を走りますが、応援や見物の方が沢山いて、大きな声援を送ってくれました。
事情を知ってか知らずかわかりませんが、明るく温かい声援でした。
こういうものは純粋に嬉しいです。
ただ、それが目的ではないということなのです。
それでも、沿道の応援にはなんだか本当に涙が出そうになりました。
実は私、トレランのレースで見ず知らずの方から応援してもらうと、いつも必ず胸が熱くなってしまいます。
ロードのレースでも応援は嬉しいものですが、トレランだとその嬉しさが何倍にもなります。
応援されるのは大好きなんです。
それが目的ではないだけで。
でも、泣いてばかりじゃベストにはたどり着けないので、人波の一部となって先を急ぎます。

けっこう速いペースで走って行くと、足和田山の登山口にたどり着きましたが、ここで大渋滞にはまりました。
正確には覚えていないのですが、信号待ちと登山道の混雑と合わせて30分くらいかかったような気がします。
渋滞の間はひまです。
ひまだから地図でも眺めるかと、取り出して見ていたら、後ろの人から話しかけられました。
私の使っていた地図ケースが気になるので、写真を撮ってもいいかとのことでした。
もちろんOKで、おしゃべりなトレイルランナーである私は、そこからその方と色々な話をすることになりました。
地図ケースといっても、ファイントラックの小物類のパッケージで、やや固めのジップロックみたいなあれを流用していました。
ファイントラックのあれは、透明な窓部分が大きく表裏が使えるので、地図を2つ折にして見るには最適でした。
ジップロックなどとの大きな違いは窓になる部分に印字がないことで、裏表なく使えて便利でした。
残念ながらこの日のレースで取り返しがつかないくらい汚してしまったためにお役御免となりましたが、今度ファイントラックの小物類を買うときにはまた利用したいと思っています。
パッケージが変わってなければいいのですが。
おしゃべり相手の方は京都にお住まいとのことで、私の実家が京都にあることもあり、おすすめトレイルなどを教えてくださいました。

おしゃべりをしているうち、足和田山の登山口から200m位のところまで進みました。
進んだとはいえ、超スローペースで大渋滞。
イライラを募らせるランナーももちろんいます。
私たちのすぐ後ろのオーストリア人選手も、見ていて心配になるくらい非常にイライラしてましたが、京都からの方が英語で会話をしてくれて、少しは気持ちも落ち着いたようでした。
京都の方のホスピタリティに感服しました。
こういうトレイルランナーが走っているから、京都のトレイルでトレイルランナーが市民権を得ているのでしょう。
頭が下がります。

少ししてから人波が動き始め、京都の方とオーストリアからのランナーとは別れました。
しかし、のちほど、オーストリア人の彼が、やっと姿を現した富士山を見て、会心の笑顔で大はしゃぎしてる姿を見ました。
京都の方のおかげもあってだと思いますが、イライラも和らいだのでしょう。
そして富士山の力もあるんだろうなと思いました。
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雨上がりのほんの一幕に過ぎなかったと思います。
それでも、私たちUTMFを走るトレイルランナーは、どこの国から来たとしても、この富士山に逢うためにここまで来た、と言っても過言ではありません。
今回のレース中に拝めてよかったと、本気で思いました。
あなたに逢えてよかった。
心よりそう思います。