6月12日の日曜日、第9回菅平スカイライントレイルレースのスカイマラソン44kmに参加してきました。
ラグビーの合宿で2000年に訪れて以来、21世紀になってからは初めての菅平でした。
「16年ぶりでも変わらないでしょ」と宿の人に言われましたが、それはいいことなのかもしれません。
開放的な風景はそのままで、何より寂れてなくてよかったと思いました。
また、スタート&フィニッシュ会場はおそらく、昔試合をしたことのあるグラウンドのようでした。
かつては旧真田町の町営グラウンドだったと思いますが、今は上田市の施設なのでしょう。
さらに、レースのコースの一部である四阿山には、高校生の頃から何度か登ったことがありました。
四阿山には、レースディレクターの松本大さんの故郷である群馬県嬬恋村から登ったのですが、若かりし頃のいい思い出です。
少しのノスタルジーを覚えます。
しつこいようですが、ノスタルジーは最強です。
レース
レースは、肉離れから復帰後の初レースということもあり、再発予防を最優先しました。
登りはもちろん走らない、下りは飛ばさず休み休み走る、平地もすきあらば歩く、写真も好きなだけ撮りまくる、自分を甘やかす大作戦です。
当日は快晴だったため、非常に気持ちよく走れたのですが、中盤から後半にかけての2回の大きな登りで、だいぶ背中を焼かれました。
牧場から四阿山中腹への登りは、記憶の限りはほぼ直登で、暑さでクラクラしてることもあってか、進んでいる感じがしないのです。
四阿山中腹からいったん根子岳登山口に下り、そこから小根子岳を目指す登りもほぼ直登。
しかも草原の中の山道なので、ガンガン太陽に焼かれてしまい、暑さに弱い私はへばりました。
この日登りながら思ったのは、直登は飽きるということ。
「飽きた~」という言葉がずっと頭の中をループしていました。
ジグザグの山道なら曲がり角で気を使ったり、視界が切り替わったりするので、少しだけ気分転換ができます。
しかし開けた場所の直登だと、見えている景色はほとんど変わらず、身体の動きも単純になるので、眠たくなるくらいに飽きてしまいます。
そういう時は後ろを振り返ると、景色も変わって良いのでしょうが、太陽に焼かれてその余裕がありませんでした。
とはいえ、晴天のトレランは基本的には気持ち良いものです。
飽き飽きするほどの登りを終え、下り基調となってからは、肉離れの脚に気を使いながら、飛ばさずにゆるゆる下ってゆきます。
結局、8時間15分13秒で完走しました。
肉離れの脚も特に問題なく、ほぼプラン通りのレース展開となりました。
菅平は最高かもしれない
それにしても晴天に恵まれた1日でした。
レース中は暑さに苦しんだものの、フィニッシュ後は乾いた涼しい風が吹いてて、なんだかとても気持ちよかったです。
また、土地が開けてて、景色に開放感があるのも素敵だと思います。
山のリゾート地でここまで開けた感じの場所って、なかなか思いつきません。
菅平の良さなんて、学生のころは全く気にもしなかったのに、今回はひしひし感じました。
ほろ苦くも
ただ、季節的なものだと思いますが、外国人の技能実習生らしい人達によく会いました。
高原野菜の農家で働いているのだと思います。
その後、彼らの待遇についての報道を見聞きする度に、改善できないものかと思わざるを得ません。
来年も参加するとしたら、また彼らにも会うのでしょう。
夕方、楽しそうにおしゃべりしながら散歩している姿が印象的でした。
笑顔だけでなく、相応の報酬も祖国に持ち帰ってほしいと思います。
良い旅ではあったのですが、若干の苦さも感じた16年ぶりの菅平でした。