竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

2019年前半の予定と願望

例年よりも長かった正月休みも終盤となり、先ほど帰京しました。
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ところで東京に戻ることを帰京と言うのなら、京都に戻ることはなんと言えばいいのでしょう。
やはり帰京なのか。
それとも帰都?
京都に帰省するようになって20年余り、ずっと気になり続けています。

それはさておき、1月4日に初走りに行き、京都の桂川沿いを9kmほど、56分くらいで走りました。
晦日にジョグでふくらはぎを痛めたため、正月三が日は休足に充てましたが、その甲斐がありすっかり回復していました。
年始早々ほっとしています。
というのも、この1月にはハーフマラソンを2本走る予定なので、怪我が長引いて出場が危ぶまれると困るのです。

1月13日にハイテクハーフマラソン、その1週間後の20日に東京・赤羽ハーフマラソンに出場の予定です。
どちらもベストタイムを目指すわけではなく、ペース走の代わりにしようかと考えています。
昨年4月に左腕を骨折してから10km超のランニングをしていないため、まずは距離に馴れることから始めたいと考えています。
また、腕振りに治療の影響が少々出ているので、この距離でどれだけのパフォーマンスができるのか、確かめてみたいと思います。

3月17日には板橋Cityマラソンにエントリーしています。
しばらく遠ざかっているサブフォーを狙いに行きたいと考えていますが、同時にこちらもペース走のような位置付けで走れればいいなと思っています。
というのは、その翌月、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの100kmのカテゴリーに出場を予定しているからです。

そのチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは4月21日に開催されます。
ロードのウルトラディスタンスはこれが初めてで、これまでの最長距離はトレイルでFTR100の105kmですが、ロードは練習でもフルマラソンを超える距離を走ったことがありません。
大会名通りのチャレンジです。
単純に頑張りたいと思います。

また、願望としては、トレイルランニングに復帰したいと思います。
骨折してからは恐さもあり、なかなか山を走る気持ちになりませんでしたが、その一方で、山を走る楽しさの記憶は色褪せることなく持ち続けています。
大会の応援やボランティアスタッフなど、トレランの周辺をウロチョロしてもいました。
なんだかんだで、完全に離れることはできないのですが、周辺をウロチョロしていることにも飽きてきました。
できれば、またトレイルランナーとして山で遊び回りたいのです。
復帰に向けてはとりあえずのロードマップを思い描いてはいます。
まあ、ゆっくり進んで行けばよいかなと思います。
私はこの三が日で40歳になりました。
年齢を意識すると焦ることもありますが、できることを少しずつ積み重ねたいと思います。
そんなこと言いながら、100kmウルトラマラソンはチャレンジを通り越して冒険に近いのかもしれませんが…。
でも、チャレンジしたい気持ちには正直になりたいと思います。
単純に頑張るぞ。
それにしても、新幹線で記事を書くとてきめんに乗り物酔いしてしまいます。
まだ気持ち悪い…。

ゆく靴くる靴2018ー2019年新春小ネタ

明けましておめでとうございます。
2019年もよろしくお願いいたします。

新年のネタとしては若干不似合いなのかもしれませんが、この正月休みにお別れした靴たちの思い出を記録に残したいと思います。
以下、古びて汚れた靴の写真が続いて見苦しいかもしれません。
また、今回の記事に登場するアシックスターサージールワイド、アシックスゲルフジアタック4については、昨年の同様の趣旨の記事*で詳細に書いています。
重複が多いのですが、よければご覧ください。

http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2018/01/03/000819

まずはアシックスターサージールワイド。
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昨年の正月に、ジョグ用のシューズとして京都の親元に持ってきた靴です。
この大晦日に履いて走った7kmジョグを最後に、お別れしました。
本当は10kmほどの予定でしたが、途中で右のふくらはぎを痛めたため、中途半端な距離でドロップアウトしました。
まさかの大晦日ジョグDNFです。
このターサージールワイドは、2015年の館山若潮ラソンで私のフルマラソンのベストタイムを記録したときに履いていた靴でした。
グロスで3時間26分25秒、ネットで3時間25分10秒、今ではサブフォーもできないくらいになりましたが、当時はよく走れていたなと思います。
フルマラソンの練習とレースには必ず履いていました。
経年変化でミッドソールが変形し、妙な突き上げが出てくるようになってしまったため、第一線を退きました。
今回、これが最後と思ってジョグに出掛けてふくらはぎを痛めてしまったわけですが、この靴の最後のメッセージなのかなと思いました。
変形のある古い靴を履いて走ると脚に負担がかかってケガすることもあるよ、と。
よい教訓をもらいました。
ありがとうございました。

次にアシックスゲルフジアタック4。
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これも昨年の正月に京都に持ってきました。
直後の初詣山行、愛宕山明智越のトレイルランニングが、最後に履いた機会となりました。
印象に残っているのは、アウトソールの放射状のパターンです。
まるで雪の結晶のような形状で、様式美を感じていました。
このパターンは若干滑りやすい時もあったのですが、基本的には安定感のある靴で重宝していました。
特にデビュー戦の泥々トレイルだった美ヶ原2015を、ノーこけでフィニッシュに導いてくれたことは一番の思い出です。
この正月の初詣山行をラストランにしようと思っていましたが、大晦日にふくらはぎを痛めたため、初詣山行自体を取り止めることになりました。
昨年4月に骨折して以来離れていたトレランに、登りだけでも復帰しようと思っていましたが(下りはまだ恐いので歩きのつもりでした)、それもお預けです。
まあ、しかたないものはしかたないのです。
この機にお別れすることにしました。
ありがとうございました。

そしてこの正月にも、第一線を退いた靴を実家に連れてきました。
スポルティバミュータント(2足目)と、
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プーマイグナイトです。
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京都でゆっくり余生を過ごしてほしいと思いますが、次の帰省の際には履き倒したいと思います。
まだまだよろしくお願いいたします。

そんなに損ではないー2018年振り返り

年末年始は京都の親元に帰省するのですが、東本願寺の門前にはこんな看板があります。
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20年近く帰省していて今日始めて気がついたのですが、そう言ってくれるのならばこの年も悪くはなかったのかなと思います。
というのも、2018年は人生初の骨折に左右され、色々と考えさせられた1年であったからです。

4月に馬頭刈尾根付近で転倒、転落して左上腕骨を骨折しました*。

http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2018/04/22/063505

骨折は左上腕骨骨幹部の単純骨折、平たくいえば、二の腕の骨が真ん中からボッキリ真っ二つといったところでした。
二週間入院して手術、チタンのボルトとプレートで骨を固定して退院しました。
なんだか強化人間とか改造人間になったような気分は今でも時折感じますが、正確にいえば、補強人間といったところでしょうか。
決して強くなったわけではないのです。
それにしても、事故の当事者として、命に別状がないばかりか、後遺症等も特にないことが、不幸中の幸いとしか言いようがありません。

ということで、4月以降はトレランや登山などの趣味はもちろんのこと、日常生活までが骨折の影響を強く受けました。
ちなみに治療費は限度額の制度などもあり、予想よりも安く納まりましたが、それでも私のアパートの家賃3ヶ月分くらいは出ていきました。
骨折り損とは言いますが、これは明らかに骨折りに伴う損失です。
金銭的なものだけではなく、治療後の身体の痛みや動きの悪さは言わずもがなで、フラッシュバックというほどではないものの、事故を思い出して嫌な気分になることもしばしばありました。
身体の痛みがどれほど心を沈ませるのかということも、身をもって知りました。
痛いとそのことばかりに気が向いてしまい、他のことが考えられなくなるのです。
その結果、痛みによる辛さで心が疲弊していきます。
それはできるだけ避けたいと思うようになりました。
骨折してからは痛みに弱くなったというか、感度が上がったような気がします。

ただそれは、悪いことではないのかなとも思っています。
自分の体の声に対する感度が上がったこと、そのこと自体はよいことなのだと思います。
骨折の痛みを経験しなければ気づかないようなことでもないのはわかっていますが、このときでなければ私には気づくことができなかったことなのかなとも思います。
そしてたぶん、痛みに耐えてがんばってはならないのです。
もちろん、がんばれる範囲でがんばるのはよいことだと思います。
でも、痛みに耐えてはならない。
それが骨を折ったことで得た知恵の一つです。
骨折りもそんなに損ではない、少なくとも無駄ではない。
一つだけですが、賢くなれたのでしょうから。

ところで、最近は平穏に過ごしていましたが、今日の大晦日になってジョギング中に右ふくらはぎを痛めるアクシデントが…。
明日予定していた京都の愛宕山への初詣登山を中止しました。
愛宕山にはここ何年か続けて初詣登山をしていたため**、それが途切れるのは残念です。
しかし、ケガをしているときに無理して入山する必要はないわけです。
ちょっと古いけれど、登れぬものは登れぬのです。
そして、痛みに耐えてがんばってはならぬのです。
その分、いつもと違う正月を楽しみたいと思います。
こういうのも無駄ではないのです。
たぶん。

**
http://chikusendobo.hatenadiary.jp/entry/2018/04/22/063505

そして今年もあとわずか、私は年越しそばを食べて寝ようと思います。
皆様よいお年をお迎えください。