竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

故郷の森はー千葉市昭和の森2018年3月

先日は3月24日の土曜日に、千葉市は土気(「とけ」と読みます)にある友人宅での会食というか宅飲みまでの間に時間があったので、近くにある千葉市昭和の森で軽く走ってきました。
千葉市昭和の森では数年前までTV中継のある国際クロスカントリーレースが開かれていたので、比較的有名だと思います。
今は国際レースではなくなりましたが、中学生の全国大会を兼ねたクロスカントリー大会が開催されています。
今回は園内にある色々なコースを、1時間ちょっとですが、自由に楽しくとりとめもなく走ってきました。

JR外房線土気駅の南口に下車します。
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駅前はこんな感じ。
モールの左手にある大通りを、道標に導かれるように歩きます。
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昭和の森園内に入ったらフォレストビレッジを目指します。
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元々ユースホステルだった施設で宿泊も可能ですが、この日はランステ的にロッカーとお風呂を利用します。
ここには私が中学生だった頃に泊まったことがありますが、訪問自体がそれ以来かもしれません。
もしかしたら四半世紀ぶり…。
懐かしさとともに時の流れの無情さを感じて、何が何やらです。

走り出しで出会った花の名前を私は知りませんが、
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きれいな花でした。
昭和の森はいくつかの丘と谷戸で構成されているため、園内を移動すると意外に高低差があって楽しいです。
トレイルは階段が多く、登りは特にスピードを上げて追い込むことができます。
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階段を下ると、湿性植物園として整備された谷戸に下りることができます。
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園内にはフラットなトレイルもあります。
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が、そう多くはなく大体が階段トレイルだと考えてよいと思います。

トレイル以外の園内はこんな感じでした。
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舗装路の部分はランニングコースやサイクリングコースてして整備されています。
クロスカントリーは芝生の中を走りますが、うっすら先月のレースのコース跡が残っていました。
芝生は基本的にコース跡を踏みながら、たまに気になった方に外れて走っていました。
桜は五分咲き。
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千葉は東京よりも少し桜が遅いです。
太平洋を見渡せる展望台。
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私は千葉市から太平洋が見えることをこのときまで知らなかったので、本当に目から鱗でした。

昭和の森から一度外に出て、市境を越えた大網白里市にある小中池に下りました。
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ここも20年以上前に訪れたことがありますが、当時の姿が思い出せないくらい、きれいに整備されていました。
小中池からの登り返しは切通の階段です。
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けっこう長く、一息に登ればいいトレーニングになります。

走り出したのが16時頃だったため、園内はけっこう人気が少なくなっていました。
私も1時間と少し走って、そろそろお風呂でも入って飲み会に行くかと思っていたところです。
どうやらこのあたりから、この森の主たちが顔を出す時間帯となるようです。
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この日は雉が何羽も園内を闊歩していました。
みんな単独行動の雄雉でしたが、小中池の畔にいたのも合わせれば全部で5羽ほど見かけました。
まあ私も単独行動の雄のヒトなので、彼らと大差ないのかもしれません。
千葉市に雉が生息していることも知らなかった私は、ここでも目から鱗でした。
また、間近で鳴き声を聞いたのも初めてでした。
よく桃太郎なんかでは「ケーン」と澄んだ音で鳴くように表現されていますが、私の至近距離で鳴いた雉は文字にすれば「グヴエーーッ」という感じの、濁点だらけのダミ声でした。
そりゃこの声で鳴いたら撃たれますよ。
でも、やはり野生動物は力強いです。

この日は特にコースを決めず、ただ気のおもむくままに走っていました。
ちゃんと道になっているところを走るのは、それがロードでもトレイルでも、普段からやっていることですが、道が定まっていないところを走るのは本当に久しぶりだったと思います。
道のないところを自由に走るのは、はじめは難しいのですが、慣れると楽しいものでした。
次第に、目の前の地面が全て自分のための道として開かれているような感覚になりました。
解放感と開放感。
爽快でした。

走り終えてフォレストビレッジに戻り、一風呂浴びて宅飲みに向かいます。
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子供の頃ここの食堂でなにか食べたんだよなよくおぼえてないけど、なんて思いながら昭和の森を後にしました。
四半世紀ぶりの故郷の森は爽快で、自由に走ることの楽しさを思い出すことができました。
片道2時間半かかるのが玉に瑕。
でもたまにはいいか。

この日はラブリーでー房総丘陵・養老渓谷トレイル2018余録

2018年3月11日の房総丘陵養老渓谷トレイル2018の装備などの余録です。

頭:ノルディスク・チューブマフラー
フィールズ景品サンバイザー
首:フィールズ景品バフ
シャツ:ノースフェイス・ジップアップ半袖
アンダーシャツ:オンヨネ・ブレステックPP長袖
ズボン:ノースフェイス腹巻き風
タイツ:ゴアランニングロング
下着:オンヨネ・ブレステックPPパンツ
靴下:ドライマックス
靴:スポルティバ・アカシャ
アームスリーブ:ファイントラック・アクティブスキン
手袋:サロモン

大会当日はよく晴れていて太陽もラブリーでしたが、参加賞Tシャツもラブリーでした。
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パステルカラーの地にハート形、よく見ればアニマル柄です。
ラブリー要素が満載なのです。
この大会が開催された日は、3月11日でした。
言うまでもなく、東日本大震災が起きた日です。
私自身が東日本大震災で受けた被害は自宅のマグカップが一つ割れただけでしたが、見聞きした被害は私の中に、他人事でなく、重く強く印象づけられています。
私だけではないと思いますが、関東地方の人間は、幼い頃から東北産の食べ物をたくさん食べて育っています。
それなので被災地の名前を見聞きするたびに、○○の産地だ、などとすぐに思い浮かんでいました。
馴染み深い土地が深刻な被害にあっている状況を映像で見て、本当に辛かったです。
でも、何よりも辛かったのは、津波の被災地出身の同僚があの日、会社のTVを食い入るように見ている姿でした。
心臓を素手で掴まれるような悲痛な思いを感じました。
見ているだけで、私も痛いのです。
後にご家族の無事を知って、自分のことのように嬉しかったのを覚えています。
でも、あの時に感じた悲痛な思いは一生忘れられないでしょう。
でも、いつか悲しみで胸がいっぱいでも、この日くらいはラブリーな思いを忘れないでいたいと思います。
このシャツのラブリーなハートには、そんな思いが乗せられてるんじゃないかなと妄想します。
そして、オーベイビーラブリーな日々を送れたら、それは幸せなのだと思います。

楽ー板橋Cityマラソン2018余録

板橋Cityマラソン2018の装備などの記録です。

帽子:ノースフェイス・スワローテイル
シャツ:ノースフェイスクルーネック半袖
アンダーシャツ:ゼロフィットノースリーブ
ズボン:ノースフェイス腹巻き風
タイツ:C3fit
カーフ:CEPレース
靴下:インジンジ
靴:アシックス・ヌーサFF

アシックスのヌーサFFは「トライアスロン用」と分類されるランニングシューズです。
このヌーサですが、私の好きなブログ作者やお店の方からマラソンに向いていると評価されており※※、以前から気になっていました。
※※興味のある方は「しゅーろぐ ヌーサFF」「ルナークス ヌーサFF」で検索してみてください。
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端的には、疲れた脚でも楽に動かせるように設計されているとのことで、実際に練習ランで履いた印象もよいものがありました。
厚めのクッションですが反発も適度にあり、脚がよく前に出る靴でした。
本番では大失速してお世辞にも楽に走れたとは言えませんが、それはおそらく本体の私の練習不足が問題で、靴のそれではなさそうです。
エンジンが錆び付いてたら、タイヤが新しくてもよい走りはできません。
ペーパードライバーなのに自動車に例えて偉そうにしていますが、今回は結局そういうことなのだと思います。
逆にいえば、前半のオーバーペース状態には楽に対応ができていました。
ペースアップしてしまった時にスピードに乗るのが早く、脚が楽に動く感覚は確かにあります。
今回は練習不足で上手く運びませんでしたが、今度はエンジンの鍛え上がったレースで試してみたいです。
でも、脚ができていたらターサージールを履くんだろうなとも思います。
検討します。

あと、レース後の足のアーチ上部の痛みも今回は軽く済みました。
トレイルランニング後の痛みに比べれば、5分の1くらいの痛みでしょうか。
ヌーサのクッション性能もよかったのだと思いますし、また、トレランよりもロードのマラソンの方が足にとっては楽なのだと思います。
激沈してなおフルマラソンの方が楽だとうそぶくのは自分でもどうかと思いますが、身体のダメージが軽いなと思います。
トレランの身体への負荷はやはり高いものがあるなと再認識しました。
あと、ロードの方が圧倒的に楽なのは洗濯です。
装備も少ないし、服は汚れないし、なんて楽なんでしょう。
もっと積極的にロードの大会に出てもよいのかもしれないなと思いました。