竹仙坊日月抄

トレイルランニング中心の山行記やレース記、その他雑感が主です。藤沢周平が好きです。

人生は、たまにちょっとだけ間に合うーcoast to coast 2017レポート1

12月17日に開催された~coast to coast~房総半島横断2017のレースレポート第1段です。

金谷パックという宿泊プランで参加した私は、フィニッシュ会場の金谷に宿泊し、当日の朝3:30出発のバスでスタートの地・小湊入りしました。
安房国の小湊は日蓮の出身地で、それを記念して建立された誕生寺という寺院は日蓮宗の聖地です。
身延山・七面山修行走に出てこのcoast to coastに出た方は、日蓮の誕生の地と墓所のある地を訪れたことになります。
私は日蓮宗の信者ではありませんが、千葉県に生まれたかつての子供として、小湊で日蓮が生まれたことは、小学生の頃から頭に叩き込まれました。
あと、小湊といえば鯛の浦です。
この鯛の浦は、真鯛の生息地としては非常に浅い海域とのことで、世界的に見ても貴重だそうです。
日蓮と鯛の浦を擁する小湊という町は、千葉県南東部の重要な観光地です。

観光ガイドか、というくらい前置きが長くなりましたが、スタートはその鴨川市小湊の内浦海岸です。
そこから徒歩10分ほどの小湊小学校の体育館に、当日受付、選手更衣室、トイレなどが設置されていました。
先月のFTR100でトイレに苦労して、スタート前にスタートラインに並べなかった私ですが、今回も苦しみました。
これはランネットの大会レポでも多く見られたコメントですが、はっきり言ってトイレが足りないのです。
最低でもあと3基は増やしておくれ、以外に言うことはありません。
トイレの長蛇の列を見て諦めた私は、一度荷物預け をしてから小学校に戻ることにしました。
荷物預けの場所までは徒歩7分というところでしょうか。
スタートへの導線上にあるため、往復の時間が丸々無駄になります。
はっきり言って賢い選択ではないのですが、背に腹はかえられないというか、むしろ腹を背にかえたいくらいです。
期待して戻ると、ちょうどトイレが空いていました。
この問題はなんとかクリアできましたが、体育館を出た時点でスタートまで10分を切っています。
走るしかありません。
ウォーミングアップだと思って走るしかありません。

私は、是枝裕和監督の『歩いても、歩いても』という映画のキャッチコピーだった「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」という言葉が大好きです。
先月のFTR100Kではスタートに20秒くらい間に合わず、号砲をスタートゲートの外で迎えました。
トイレに苦労すると、いつもちょっとだけ間に合わないのです。
今回も間に合わないかなと思いながら走りました。
内浦海岸の砂浜とつなぐ坂道にスタートゲートが設置されていました。
そこにたどり着いたのはスタート30秒前でした。
スタート地点にはたどり着きました。
でも、その坂がふさがっているので、浜に下りることができません。
どうしたもんだろと思っていたら、道路と砂浜を隔てる擁壁が低いことに気がつきました。
飛ぶか。
砂浜に飛び下りるなんて20年近くやってなかったのですが、背に腹はかえられません。
飛ぼう。
砂浜の思いの外の柔らかさを感じたら、スタート列の最後尾に回ります。
スタート10秒前。
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ちょっとだけ間に合いました。
人生は、たまにちょっとだけ間に合う。
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内浦から見る太平洋はまだ明けていません。
6:00、~coast to coast~房総半島横断 2017のスタートです。

最後だけ暴走ーcoast to coast 2017速報

本日12月17日(日)に開催された~coast to coast ~房総半島横断2017に参加し、完走しました。
フィニッシュタイムは9時間51分台でした。
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最後、頑張れば10時間を切れるというところで、切りたい!という色気が出てしまい、残り2.3kmを11分ほどで走りきりました。
房総半島で暴走せえ、というギャグが昔ありましたが、房総半島生まれ房総半島育ちの私には昔とった杵柄であり、当たり前のことです。
タイムは嬉しいのですが、これだけやれるんだったら毎回やれよと、自分にダメ出しする鬼の竹仙坊が出て来ていて、嬉しさも半分というのが正直なところです。
でも、最後はロードでしたが、そこまで65km走ってきて、まだ余力があったことに驚いています。
てか、わかったからいつもやれよ。
なんか私の中に鬼がいます。
今日ぐらい余韻に浸りたいのにな…。

前日もcoast to coastーcoast to coast 2017予報

明日、~coast to coast~房総半島横断2017に参加します。
今回は信州トリプルマスターズの副賞で、参加費が無料でした。
ちなみに房総トリプルマスターズの副賞は、菅平トレイルランに無料招待です。
フィールズの術中にはまってるような気がしますが、菅平は土地自体も好きなところなので、狙ってみてもいいかなと思っています。
ただ、それも明日完走できればの話。
少し体調に不安があるのと、左の前腿に変な筋肉痛があるのと、今年の度重なる負傷と故障の影響がまだあるのと、マイナス要素ばかりではありますが、とりあえず完走したいと思います。
できれば、16時半ごろの日の入りまでにはフィニッシュしたいと思いますが、それは調子がよければの話。
無理のないように走りたいと思います。

とここまで書いて、会場の対岸である久里浜にたどり着いたところ、なんと、東京湾フェリーが強風のため欠航しているではありませんか!
しかも、再開のめどが立ってないとのこと。
今回私は金谷パックという宿泊プランに申し込んでいて、受付はフィニッシュ会場の金谷港です。
せっかくの金谷港なので、フェリーで会場入りしようと思っていました。
三浦半島から房総半島へ東京湾横断する海のcoast to coastは、強風の前にどこかへ吹き飛んでいきました。
でもこの風、明日吹かないならばそれでよいです。
昨日までの天気予報では日曜の方が強風だったはずですが、前倒しになってしまったのでしょうか。
でも、こうなってしまったら動くしかありません。
とりあえず横浜まで戻って、アクアラインバスで東京湾を渡り、木更津から内房線で浜金谷というコース変更をしたいと思います。
アクアラインでのcoast to coastに変更です。
果たして私は、金谷の会場にたどり着けるのでしょうか。
今も、横浜に戻る京急が、嫌な感じの遅延をしています。
自分の体のことだけ心配してればいいので、レースの方が絶対楽です。
前日から消耗しております。
でも、とりあえずは早く海を渡りたい!

☆以下追記

ということで、渡りました。
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東京湾、荒れ荒れです。
追記している現在は、内房線で浜金谷に向かっていますが、待ち合わせ電車が遅れているとのことで、君津駅で待たされています。
今日はJRの不具合で、横浜方面では京急がそのとばっちりで遅延した上、大混雑していました。
こちら、対岸の千葉県でも、電車の遅れでやきもきしています。
それでも、今日の交通機関の混乱が強風によるものであるならば、仕方ないのかなと思えます。
天気相手に怒っても仕方ないのです。
この風が明日も吹かないことを願うばかりです。
それにしてもまだ着かない。

☆☆追記の追記
17:50ごろ、やっとこさ金谷に到着し受付を済ませ、金谷パックの夕食中です。
フィールズの代表から、強風がこれからさらに強まって、もしかしたら大会が開催できないこともあるかもしれない、という話がありました。
やはり、天気に文句言っても仕方ありません。
走れたら走ればいい、それだけですね。
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それにしても食べ過ぎました。